今回はアシックスとしては斬新な弾むコンセプトの新シリーズ、ノヴァブラストのレビューをしていきます。
ただいまシューズは空前の”厚底ブーム“。アシックスも新しく開発したフォーム素材「FLYTEFAOM BLAST」を使った弾むシューズ、”ブラストシリーズ“の展開をスタートしました。
ノヴァブラストは、なかなか高価(定価17600円)、しかも新しいタイプの靴なので自分に合うかは少し不安がありましたが、ぼくてきに名前の響きがとてもカッコ良かったので気になっていました。
※これはダルシムのヨガブラスト。(ストリートファイターⅡ)
少し前に買ったグライドライドも新しいタイプの靴(こちらはエネルギーを節約する効率重視のコンセプト)、普段のジョグ用、かつ同じくらいの値段だったのですが、とても耐久性が優れていて、やはり高価なシューズは素材もしっかりして長持ちするんだなと思ったのも購入に至ったキッカケのひとつです。
昨年37歳でロンドンマラソン2位、2ヶ月後に全米女子歴代2位となる2時間20分32秒を出したサラ・ホール選手は躍進の秘密として、「ノヴァブラストが普段の練習のゲームチェンジャーになった」と語っています。
今回は同じく新世代シューズのグライドライドと比較しながらレビューしていきます。
使用感、履き心地、耐久性
まず履いて走って思ったのが、思ったより普通のシューズに近い!ということでした。意外とクセが無い。
あくまでグライドライドとの比較で、こちらは地面との距離を感じ、今までの靴とはかなり違う厚底感がありました。
一方でノヴァブラストは、厚さの割に接地感はしっかりあり、従来のシューズのように地面を蹴って走っているような感覚も味わえます。
反発性は、正直もっと飛んでいくような弾みを期待していましたが(^^;;、クッションがフワフワと柔らかいけど、きちんと跳ね返ってきてポヨンっと弾いてくれるように感じました。
ぼくとしてはグライドライドより、しっかり地面を感じられるノヴァブラストの接地感の方が最初から違和感無く走れました。
新しいフォーム素材は劇的にダメージを軽減させるかはまではわかりませんが、疲労は残りにくく感じます。
適性ペースとしては、想像通り、ダッシュをしたくなるようなタイプの靴ではなく、ジョグ(ぼくにとっては4:30~5:00/km)が適していると思いました。
適度にスピードを上げるとより反発が気持ちよく走れる感じもあり、今後はもう少しペースを上げた練習にも活用してみたいです。
このボリューム感で300gを切っており、全体の軽さが接地の自然さも生んでいるような気がします。
足入れ感は、やや踵のフィット感が緩めで、つま先が狭く感じました。
海外向けモデルはこのような足型が多く、グローバルモデルながらやや欧米寄りなのではないかな?と個人的には思いました。
グライドライドはつま先上がりの部分がやや爪に圧迫を感じる事はあったものの、踵や前足部もピッタリフィット。
ぼく個人の足に入れたフィーリングはグライドライドに軍配が上がりました。ノヴァブラストも履きなれた頃にはほぼ違和感は無くなってきたのでそれほど問題ではないです。
耐久性はどうでしょう。
2ヶ月ほど使いましたが、踵の外側は少し擦り減ってきたように見えます。それ以外はまだまだ大丈夫そう。
グライドライドも同じく踵の外から擦り減るような感じですが、まだソールも綺麗で、クッション・剛性もしっかりあり、耐久性はグライドライドの方が上なのでは?と思いました。
グライドライドの丈夫さが並外れているのかもしれません。ノヴァブラストの耐久性も良好ではないかと思います。
使用感としては概ね良好、ぼく的にはグライドライドより走りやすいと思ったものの、もう少し踵のフィット感と、接地感が固めの方が合っていると感じました。
弾力がある感触は気持ち良く、同じようなタイプの靴ばかり履いていても負担が偏る可能性もあるので、今まで使った事の無いタイプのノヴァブラストもうまく活用していきたい
まとめ
評価…B+
適正ペース…ジョグ〜モデレートラン(ぼくの場合4:00〜5:00/km)
◯クッション、反発
-耐久性、接地感
△安定性、フィット感、価格
※あくまでぼく個人に合うか合わないかで採点しています。