まるランニングマガジン

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Takemaru Yamasaki マラソンランナー&プロランニングコーチ

野性か頭脳か?第58回窪川ロードレース振り返り。

窪川ロードレース振り返り。

 

この大会は58年もの歴史があり、学生時代から一度は走ってみたかった大会なのですが、丸亀国際ハーフと日程が被っていたのもあり、なかなか機会が無く、今回が初めての出場となりました。

 

 

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陸連のスポンサーロゴ規定の改正により、①製造メーカー、②チーム名、以外にももう一つロゴがつけれるようになったので、今回からいつもイベントのサポートをしてくだっている三谷ミート様のロゴを入れて走ることになりました。

※陸連公認大会のルールなので、窪川ロードも含め必ずしもローカルなロードレースに厳格な広告規定があるわけではありません。


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高知市内から四万十町・米奥小学校までは約60km(車で1時間少々)。

男子更衣室と書いてますが、誰でも待機できる広い体育館がありました。 

受付は8時20〜50分、スタートは10時50分で、初めの小学生のレースをチラ見したりしながらのんびり待機。

 

 

レース振り返り・序盤

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最終コールを終え、スタート1分前くらいに並んでスタート。ちょっとだけ慌てる。 

すぐに高知中央高校の留学生、グレくんが飛びだす。まるでダッシュのような、というか全力ダッシュなのではないか?

ケニアのランナーとは何度か走ったことがあるが、急に飛び出したり揺さぶってくるようなワイルドな仕掛け、レースプランを好む選手が多い。


人にはそれぞれやり方がある。ぼくは最初無理にスピードを上げると力んでしまいがちだし、今はマラソンに向けた練習を積んでいるので、ここは経験豊富なマラソン選手らしく冷静に、頭脳派の走りで勝負しよう。

 

グレくんは見送り第2集団の先頭にいた、たなはし君の後ろにつく。彼も積極的にペースを上げ、あっという間に一般の部の優勝争いは2人に絞られた。

たなはしくんのペースが少し落ち着いた所で、しばらく横に並んで様子を見てから、ぼくも早めにスパート。

まだ前にランナーがいるというのも、この判断に影響した。2人の駆け引きよりは、前を見える位置で走りたい。

 

3kmくらいからぼくは先頭へ。このくらいまでは距離が進むのが早く感じた。しかし離したかと思いきや、パタンパタンという独特の足音がなかなか遠くならない。

 

この距離感は結構心理的にきつい。ぼくも引き離す&前を追う気持ちでできるだけ速く走る。

 

 

波乱、本当のレースが始まる中間地点…

 

5kmの折り返し地点、あっ、グレくんがそのまま走り抜けてしまったようだ

 

ぼくが間違っているのではないか、一瞬戸惑ったが、折り返す。

声をかけるには遠く、可哀想だがぼくにはどうすることもできない。そのまま走り続けるグレくんの背中には哀愁が漂っていたような気がした…、

 

頭の片隅には、”でも、これで気持ち良くトップでゴールできそう“。とも。 

 

しかし、折り返すとすぐ、強烈な向かい風が。追い風とはあまり感じないもので、想定外の強風にリズムを保つのが難しくなる。まずい。

 

やはり、あっという間に差を詰められてしまった。そしてこれはチャンスとたなはし君も前に出る。うわー、やばい。しかしこういう時は相手も無理をしているはずだ。

 

なんとか耐えて、またペースが落ち着く。ここは風除けに使わせてもらい、一旦体力回復に努めよう。

そうしていると7km付近でまた次の仕掛けがくる。ここで我慢すれば自分のターンがやってくるはずだ。しばらくして落ち着き、今度はぼくが前に出たが、相当消耗しておりペースが上がらない。

“もうダメだ、もうぼくには相手を引き離す力は残っていない”。

前半焦って引き離そうとした疲れがドッと出たようにも感じた。

 

8km付近、たなはし君再びスパート。くそう、彼はまだまだ元気いっぱいなのか?

遂に力尽き、向かい風も受けてガクッとペースが落ちる。

 

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ラスト1km、少し回復したのでペースを上げるが差は縮まらない。

思っていた以上に苦しそうな表情だ。

 


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ガクン。

終わってみると、かなりきついレースだったが、たなはし君の掌の上で遊ばれていたような展開だった気がする。

関東の大学でも脚を磨いた経験がありロードレースの展開が巧み。ぼくは歳を重ねてもなかなかこの辺がうまくならないな。

 

結局ライバル達に野性でも、頭脳でも敗れてしまった。

 

特に今回のような1vs1の勝負では、相手の弱い所を突いたり、自分の強みが出せる展開に持ち込むのが大切だ。

 

やはりこのあたりもレースに出て、相手と競り合わないと、今の自分に足りないものがわからない。

びわ湖前に、ロードレースの感覚が磨けたのはよかったと思う。

 

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レース後は健闘を称え合う。 「イヤなレースするね〜。」

ちなみにグレくんは15kmほど走って無事帰ってこれたようです。

 

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タイムは31分39秒。記録的に伸びなかったのは仕方ないとはいえ、2kmだけでトップと26秒も離されてしまったのは課題が残った。

上位3名は大会記録。


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表彰式。


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コロナ禍でもみんなが元気じゃないとダメだから、絶対やる!という事で大会関係者の皆さんが開催にご尽力されたそうです。ランニングに関わる者として、その意気込みにぼくも涙が出てきそうになりました。


今年は例年の倍以上の参加者で大成功。会場は特に混雑はなく、コースも広くて適度なアップダウンがあり、快適で走りやすい環境でした。

くぼかわスポーツクラブや大会関係者の皆さん、本当にありがとうございました。

 

 

レース結果

 

窪川ロードレース結果

 

10km・31分39秒(2位・大会新)

 

・50年以上の歴史

・参加費500円!

・女子5kmの部もあり

・シンプル、快適な運営

・走りやすい道、適度なアップダウン

 

 

レース後のお楽しみ(四万十ポーク、ピザ、スイーツ…)
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レース後の昼食は道の駅あぐり窪川のすぐ近くにあるケルンへ。


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四万十ポークカツレツ丼を注文。野菜もたっぷり入って食べ応えがありました。元気もりもりです。


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ピザも母とシェアしてつまみました。生地から手作りのようで、時間がかかりましたがかなり本格的な味でおいしかったです。


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デザートも注文。

せっかくなので大会地元のお店で沢山お金を使わないといけませんよね。うんうん。


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お土産買いに茶卵を使ったお菓子、ロールケーキで有名なこっこらんどへGo。


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セール期間中だったシュークリームもゲット。


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ちなみに母も目標タイムを達成して入賞しました。ちゃんちゃん。

 

 

↓5〜10kmロードレースは強化にもオススメ。

www.takemarun.com