まるランニングマガジン

まるランニングマガジン

Takemaru Yamasaki マラソンランナー&プロランニングコーチ

【最高傑作】Polar Pacer(ポラールペーサー)を紹介

今回はポラールの最新作「Polar Pacer(ポラールペーサー)」を紹介。

 

 

f:id:takemaru-yamasaki:20230719114610j:image

自分は昔からポラールユーザーですが、2017年に発売された「M430」をずっと使い続けていたのですが、この新シリーズであるポラールペーサーが雑誌のランナーズで力を入れて宣伝しており、ランニングクラブの人にも“これ良いの?”と聞かれたもあって、そろそろ買い替えの時期かと購入してみました。

 

手頃な価格で、大満足の35時間バッテリー。

f:id:takemaru-yamasaki:20230719121627j:image

個人的には最大のパワーアップと言えるのがバッテリー稼働時間。

GPS、手首心拍計をフル稼働させてなんと35時間。M430は僅か8時間でした。

ポラールは今までは5万円付近の高価なGPSウォッチでしか長時間続けて使うことができなかったので、手頃な値段(2万6000円で購入)でこれは大変な進化です。

使う前は、結局充電しなければいけないのは同じなので、それほど変わらないかなとも思っていたのですが、一度長時間使えるGPSウォッチを使うともう戻れませんね。今まで残り充電量を気にしながら細かく充電していたのはやはり面倒でした。

 

それなりに走行距離も多い方なので、大変ありがいです。長時間走、ウルトラマラソンでも十分問題無く使えるでしょう。

あと長期間の海外遠征でも、家で充電して充電ケーブルを持っていかなくても大丈夫だったので便利でした。

 

 

軽量で着け心地はバツグン。アスリート向け仕様。

f:id:takemaru-yamasaki:20230719113622j:image

性能を向上させながらも重量は40gとつけたらかなり軽量に感じます。見かけもよりスマートになり、薄くてとても着け心地が良いです。

この辺は競技志向のアスリートは、特にレースペースで走るような練習では繊細で些細な部分が気になってしまうので、とても嬉しいポイントでした。

長時間使ってもさほど蒸れは感じず、快適性はかなり向上しています。(M430は手首につけっぱなしにするとしっかり跡ができやすかったです…)

 

 

GPSの精度も向上。キャッチも早く、トラック(短い周回コース)でもズレが少なく

f:id:takemaru-yamasaki:20230719112240j:image

GPSの性能も上がっているように感じられました。

GPSキャッチは待ち時間はほとんど無く、すぐスタート可能。

あと、GPSは河川敷のような直線コースでは非常に高い精度を発揮するものの、400mトラックのような短い周回コースでズレやすいというのが今まで常識でしたが、このポラールペーサーはトラック練習中でもほとんどズレなくなっていました。

 

ただ、勿論GPSは目安なので、正確な距離表示がある場合はそちらを必ず優先させましょう。

街中を走るような実際のロードレースでは、今の所以前より精度が特別向上したというのは感じられません。

 

 

画面は見やすくなったが、表示はあまり好みでない

f:id:takemaru-yamasaki:20230719113022j:image

画面もアップデートされており、日差しが強い時でも見やすくなったり、暗い時は手首を上げると光ったり細かい所まで高性能。

ただ画面表示の情報がやや不親切で、使いにくくなったように感じました。これはあくまで個人の好みですが。

平均ペースや、ラップタイムを走っている途中で見るのが難しく、自分好みにカスタマイズはできるのですが結構複雑で、細かい情報を入れると画面表示がちっちゃくなって見づらい。

M430ではうまく振り分けられていて特に設定変更する必要はありませんでした。

 

ボタンの押しやすさは微妙。1km自動ラップ中は反応しない…

f:id:takemaru-yamasaki:20230719122205j:image

ボタンはラップをとるのが右側にあって、薄いためかM430より若干押しづらくなったように感じました。ただM430はボタンが潰れて壊れやすかったので、今の形の方が長持ちするのかもしれません。(買い換える事を決めた主な理由はボタンの故障)

初めはインターバル中うまく押せてなかったりしたのですが、慣れて特に気にならなくなりました。

 

それと、1kmオートラップで通過した時に押したラップは反応せず、トラックなどでもGPSの精度が上がったのもあり、これは不便でした。

例えば400m(つなぎジョグ200m)X12だと2本目の終わりからいきなり1kmオートラップ通過でボタンが押せなくなり、1秒が大切なインターバルトレーニングだと割と落ち込みます…。

 

 

 

最高精度と言われる手首心拍計

f:id:takemaru-yamasaki:20230719122157j:image

ポラールは心拍計の老舗で、手首心拍も精度が高いと言われてます。

ただ、やはり血流の悪い冬場は正確にとれてないと感じる事も多かったですね。

自分はあくまで数値は目安くらいで、あまり気にし過ぎないようにはしています。うまくとれた時は練習日誌にも良いデータが残せますし、振り返ると楽しいです。本格的に心拍数の計測をしたい人はやはり胸ベルトがオススメ。

 

 

シリーズ最高の満足度

f:id:takemaru-yamasaki:20230719120805j:image

今までポラールの時計は5種類ほど試してきたのですが、間違いなく今までで1番満足度の高い仕上がりになっています。

もちろん、テクノロジーの分野は年々進化して良くなっていくのは当然ではあるのですが、機能性、快適性、使いやすさ、と長年のポラールファン的にも今回のポラールペーサーはひとつの完成系のように感じました。

欲を言えば、少し気になる点は見つかったのですが、これは個人の好みもあるのでしょうがないですね。

より上位版であるPRO版もあるようですが、複雑過ぎる機能はあまり好きでないのもあり、今の所自分はこれで満足しています。

 

自信を持ってオススメできるランナー向けGPSウォッチです。

 

▷Polar Pacer

 

 

↓長年使ったM430レビュー

www.takemarun.com