まるランニングマガジン

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Takemaru Yamasaki マラソンランナー&プロランニングコーチ

プレミアムなジョグシューズ、SUPERBLAST(スーパーブラスト)レビュー

今回のシューズレビューはSUPERBLAST(スーパーブラスト)。

 

※このレビューはアシックスとまるランニングクラブのレンタルシューズ企画で、約1ヶ月間使用させていただいた感想をまとめたものです。

 

 

 

厚さ40mm超え、高価格、FFブラストターボ使用

 

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いつもの道をもっと弾ませよう“をコンセプトにデイリートレーナーとして登場したノヴァブラストは、予想以上に使い勝手が良く、初心者から国際級のアスリートにも好評でシリーズとして定番化。

スーパーブラストはノヴァブラストに更なるテクノロジーを搭載した意欲的な新作です。

 

定価は税込22000円とジョグシューズとしては最高級。公式では踵の厚みが45.5mmと表記されており、世界陸連の定める40mm以内の厚さ制限を超えてた、陸連公認競技用ではないシューズとなっています。ちなみにカーボンプレートは入っていません。

 

ルールの枠を超えてテクノロジーをふんだんに詰め込んだアディダスの「プライムX」のようなシューズを彷彿とさせますが、スーパーブラストは公式の説明では”ジョギング向け“と位置づけられており、そもそもアスリートの限界を引き出すような競技用シューズではないようです。



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このボリューミーなミッドソールには、なんとレース用のMETASPEEDシリーズで使われるFFブラストターボが使用されています。軽さ、反発性、クッションに優れた最上級の素材で、ジョグシューズに使うとはなんと贅沢な。

 

よく見ると底の方にはFFブラストプラスも使われており二層構造になっています。

シューズの重量は27cmで240gとノヴァブラストより20〜30gほど軽く、この厚みでジョギング用というのも考えると相当に軽く仕上がっているのがわかります。

 

 

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アッパーはメッシュで柔らかな履き心地。

踵のフィットはやや広めに感じましたが、履き心地自体は良好。いつも履いてるサイズで問題ありませんでした。これもどちらかというと、レースのようなタイトなフィットより履きやすさを重視してるのだと思います。

 

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アウトソールの補強はどの部分にも耐久性の高いエーハープラスが厚めについており、どこから接地してもしっかり長持ちしそうです。

ノヴァブラストは他のジョグシューズよりはやや削れるのが早い印象だったので、この辺りも強化されています。

 

 

まさに”スーパーなノヴァブラスト“

 

実際ロードのジョグで使用。ノヴァブラストよりさらに跳ねる!ポンポンと反発がきて気持ちよく、軽快に足が運ばれていきます。

 

一方で、ソールの幅が広く安定感もあるためか、無理に前に走らされるという感じではなく、自分でコントロールしながら走れるのはジョギングシューズらしさもうまく出ていると思いました。

 

そしてこのFFブラストターボを贅沢に使用した柔らかいクッションが本当に優しく、練習後の脚は今まで他のどのシューズでも感じた事が無いくらいフレッシュで驚きました。

バランスがとりにくいような不安定さは全く感じませんが、クッションたっぷりの柔らかさが一部に疲労が蓄積されるのを分散させてくれます。

やはり本領を発揮するのはロードで、元から柔らかい不整地や反発のあるトラックでのランニングにはあまり適さないと思います。

 

厚みの割には軽量で接地感も思ったより軽快。ジョギング後の軽い流しのようにスピードを上げてみても全く問題ありません。

 

ロング走や疲労抜きジョグに非常に良く、かつレースペースに近い練習も十分可能そうです。

 

名前の通り、まさに”超ノヴァブラスト”なのだと実感しました。

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まとめ

 

総合評価…B+

◎クッション、反発

○軽量性、耐久性

-フィット感、接地感

△価格

用途…ジョグ、ロングラン。流しや後半にファルトレク(スピード走)を入れるような練習でも十分対応可能(自分の場合は5:00/km〜4:00/km切り)

 

個人的には高額シューズのファンではなく、機能性盛り盛りのシューズは余分に感じるんじゃないかと思っていたので、この使いやすさには驚きました。値段の価値は間違いなくある一品だと思います。

 

クラブのレンタルシューズ企画としても、今までで1番評価が高かったと感じたシューズです。

一方で、「ジョギングシューズとしては贅沢過ぎる、ここまで脚に優しく楽に走れなくてもいいのでは?」という意見もありました。

 

確かに今のジョグシューズで十分満足していれば、あえてプラスしてより機能性が高いシューズを購入するかという所では一点マイナスとしました。

 

マラソン選手はどうしても走行距離が増えると慢性的な疲労が溜まりやすく、そういう時は速いペースの練習の内容が落ちてしまいがちで、スーパーブラストをジョグや走り込みに活用すれば、さらに質の高い練習にも集中できるのではないかと思いました。

持ちシューズのラインナップに加える事でトレーニングの幅が広がるという点では、競技者にとっても凄く楽しめるハイテクシューズ。

 

長い距離のダメージが残りやすく故障が多いランナーや、最後まで楽しくレースを走り切りたい初心者もぜひ一度この弾力とクッションを体験してほしいです。

 

▷スーパーブラスト

 

↓初代ノヴァブラストレビュー

www.takemarun.com