丸亀国際ハーフマラソン振り返り。
絶好の天気、調子、集団。

恒例の丸亀ハーフは今回もエリート向けの登録Aでエントリーしたが、今回から日本学生選手権併設となった事で、選手数が増大。
ナンバーカードもだいぶ後ろになっており、レース前にどれくらい出るのか正確に把握していたわけではないけれど、丁度良いペースの集団が出来やすくなるプラス面と、スタート時の混雑によるタイムロスと転倒リスクというマイナス面が両方考えられた。
調子は感覚的には昨年と同じくらい。毎年過去の自分を超えるのは大変だけど、一年前に達成できなかった65分台はしっかり狙ってギリギリじゃないタイムでクリアしたい。
心配されていた雨は止み、気温8℃付近で微風という奇跡的な好条件に。結構大会やイベントの天気は運を持ってる気がする。
高知から車で1時間半もかからない比較的近場レースというのもあって、まるRCメンバーで集まったり、中学の先輩とアップしたりリラックスした気持ちで準備ができた。

レーススタート。
心配された混雑は、やはりそれなりにあり、スタートラインまで約9秒、ジョギングするように前に進む。
それからは前の選手を掻い潜り、かといって焦って飛ばしすぎないように、昨年負けた棚橋くんの背中も目安にしながら丁度良い集団を探していく。
毎年ここはオーバーペースと神経を使うのでしんどい。

3~4kmくらいで自分のリズムに合う大きな集団に落ち着くと、ここからは1km3:05付近のペースが、身体が勝手に浮かんで前に進んでいくように楽に感じた。
まさにスカイ・ハイな状態。
ミル・マスカラスのように飛び跳ねたい気持ちだったが、昨年は調子の良さを過信して序盤に無駄な動きをしてしまいラスト数kmは失速。
ここはグッと我慢して、残り3分の1(14km)くらいの距離からしっかり力を出していくイメージで集中していく。
5km通過は15分18秒、最初のロスタイムを考えるとかなり速いペース。
集団には長期故障から復帰中の川内優輝選手もいる。
次の5kmは15分39秒、少しペースは落ちたものの、予定通り10kmを30分台で通過し、余力も十分にあるように感じる。慎重に自分の残りパワーはどのくらいか身体の声を聞きながらレースを進めていった。
例年、折り返してからレースが動く事が多かったが、たまに飛び出す人もいた程度で大きな変動はなく、まだまだ十分対応できると感じた。
いよいよ勝負の14-15kmへ。集団の前を引っ張る選手に並び、これから自分でペースを上げる準備をしていく。
10-15kmは15分44秒、ペースは下降気味で15km通過は46分41秒と昨年とあまり変わらなくなってしまった。
ただ、例年上り基調&向かい風で知らぬ間に貯金を削られている後半区間も、今年は追い風気味の予報。
さらに自分の今の余力を考えれば間違いなくまだ記録を伸ばせるはずだ。この地点で自信が揺らぐ事はなかった。

17kmでグッと集団の前に出てペースをプッシュ。きつい所で手を緩めない事で65分台を確実なものにしておきたい。(ここで昨年敗れた女子トップの二ャボケ選手を捕える)
20km通過は62分29秒、65分台はギリギリだがまだ限界じゃない!
そして遂に川内選手がスパートを仕掛けてきた。
苦しいがなんとか必死に後ろを喰らいついていく。
"やはり来たか、いくらここまで同じ集団で走っていても持っている底力が違うな"
"憧れの川内さんは、越えられない壁のままの方がいいかも"
一瞬、それらしい言い訳が浮かんできて諦めそうになり、そんな自分に段々腹が立ってきた。

そんなんだからいつまでたっても殻を破れないんだろう、こんなに最後まで一緒に競り合えるチャンス、"次"は無いと思え!
一気に気持ちが奮い立ってきて、ぼくはラスト400mで渾身のラストスパートを放った。
競技場に入り、ここまで来たらタイムを稼げる所まで稼いでしまえ。
電光の時計が見えてきた、やった、余裕で65分台だ!

自己記録を28秒更新する65分48秒。久々にフィニッシュと同時にガッツポーツ。
ああ、これだから陸上競技はやめられない。
昨年も自己ベストながら、最後は集団から離され、肩がガチガチになり女子トップにも敗れるというややスッキリしない展開だったが、今回は最後まで思い通りに走れて、人生ベストレースではないかと思うくらい嬉しかった。

川内選手とはこれまで何度も同じレースを走ってきたが、今回はたまたまタイミングが重なって同じ集団で走る事ができた。
本当の川内さんが普段レースで見ている景色をぼくは知らない。
周りの目標とする凄いランナー達と比較すると、自分は若い20代の頃にも何も大した事は成し遂げておらず、それでも出来ることは一歩一歩自己記録を更新し成長し続けていくしかない。(丸亀ハーフでは4大会連続ベストを更新できた)
加齢や、後退、復活、などといった言葉はそもそもが未熟なぼくには必要の無いものだ。
その先に、いつか川内選手と同じ目線でレースに挑める日が来ればいいなと思っている。

恒例の桃山亭で肉うどん。ご褒美に三玉のビッグサイズ。
ちなみにジグソーの「Sky High」は本当は失恋ソングらしいです。
結果
65分48秒(PB、NET-9"、213位)
5km...15:18/15:39/15:44/15:48/3:19
10km 30:57-31:32
⭐︎ 15km(46:41),20km(62:29)PB
⭐︎ラスト1.0975km最速
⭐︎4大会連続PB更新
↓昨年も自己ベスト。後半はやや失速してしまいました。