まるランニングマガジン

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Takemaru Yamasaki マラソンランナー&プロランニングコーチ

ランニング中の皮膚トラブルについて[足のマメ、爪、擦れ]

骨や靭帯、筋肉の故障と比べると軽視しがちですが、ランニングでの皮膚のトラブルも対策を怠ってはいけません。

思わぬ練習ストップや、フォームの乱れによる脚の故障に繋がる危険もあります。

 

今回は皮膚トラブルの対策をぼくの体験も交えながら書いていきます。

 

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写真は3月のびわ湖マラソンを走り終えた後のもの。(ちょっと怖い画像みたいですみません…)

折り返しカーブの時に走り方を少し失敗してしまい、指と指の間がキレイにスパっと切れてしまいました。途中ヤバイ感じがしましたが、30km過ぎから痛みは治まりました。
爪は終わった後は黒くなる事が多いですがあまり気にならなくなりました。

 

足のマメ 

 

マメが出来た場合、そのままにしておいた方が良いか、それともマメを潰して水を抜いた方が良いのかという議論は一旦置いておきましょう。

走っているうちに破けて水が抜けてしまう事も多いので、そちらを前提に解説していきます。

 

マメの厄介さはランニングどころか、日常生活でも悪化させてしまう危険性がある事です。

仕事中等、靴を履いた状態で長時間いれば靴の中は蒸れて治りが遅くなり、当然移動のために歩いたり、熱いお湯につけるのも刺激を与えてしまい良くありません。 

 

ぼくが最もおすすめするのは キズパワーパッド  です。

 

 モイストヒーリング(湿潤療法)|キズパワーパッド™って?

 

患部をよく水で洗い、消毒はせずにテープを貼ります。

剝がれにくいので、それほど悪化していなれば治療しつつランニングを継続する事も可能です。(清潔さを保つため、一日一回は交換しましょう)

通常のテープより値段は高めですが、それだけの価値は感じられると思いますよ。

 

 ・マメを防ぐために

エリートランナーですら、レース中に足の血マメができて途中棄権してしまう人もいます。
ぼくの場合は、ハード練習の内容が良くなくてついついもがいてフォームを崩してしまった時にマメができてしまう事が多かったです。

マラソントレーニングのために学生時代より少し厚めのプロパッドソックス  にしてからはマメができる回数は激減しました。

 

五本指ソックスが良いという人もいますが、履くのが面倒なのでぼくは昔からあまり好きではありません。

シワがすぐできるような靴下はランニングには適していません。

大きめのシューズを履いている事が原因で、靴の中で足が動いてマメができてしまっている事もあります。

 

 

爪の痛み

 

爪がよく黒くなってしまうランナーは多いと思います。ぼくもその一人…

見て目に痛そうでも本人は意外と大丈夫だったりするのですが、痛みが出てしまった場合はこちらも色々と厄介です。


やはりシューズのつま先に余裕が無いとガンガン当たって痛めやすいのですが、だからといって大きめのシューズを買ってしまうと今度はマメの原因になってしまうことがあります。

対策としてはしっかり踵をシューズに合わせて紐を結ぶ事です。

正しい爪の切り方とかもあるみたいなんですが、ぼくは不器用でかえって切った後痛くなる事もあるんであんまり余計につつきたくないんですよね…


爪の痛みは突然復活したりする事もあって、とにかくしばらくは熱い湯にはつけない(刺激しない)、石鹸つけて水で優しく洗う、といった対策が必要です。

他にも爪を保護するために絆創膏を貼ると、指と指の間が擦れて血が出てしまったりと、なかなか対処が難しいです。これもキズパワーパッドなら防げるんじゃないかと思うのですが(今度試してみます)

 

なんとか痛みをやり過ごすと、爪がペロっと剥がれてくる事があります。
無理に剥ぐのは良くないですが、新しい爪が生えてきているはずなので、自然に剥がれてくる事は問題ありません。ぼくも何度も剥がれました。

 

 

擦れについて

 

 ユニフォームの股擦れや乳首の擦れは、長い距離を走るほど起こりやすく、酷い人はマラソン後血まみれになってしまう人もいます。

ワセリンを塗ったり、乳首は絆創膏を貼るのが一般的ですね。


靴擦れに関してはマメと近い所がありますが、ぼくの場合は右足の外頸骨の関係で踵が擦れて血が出てしまう事があります。

足裏ほどは刺激を受けにくいので、 傷口をふさいで清潔にしていればそれほど酷くなることはありませんでした。

 

 

水虫

 

ランニングのトラブルとはちょっと違いますが、特に夏の梅雨時はシューズの中は蒸れやすく、足に菌が繁殖しやすくなっており注意が必要です。

とにかく早く病院に行ってお薬を貰いましょう。

 


※今回の皮膚トラブル対処法は、なるべくランニングを継続しながら治す事を前提としましたが、無理せず治るまで走らないのも素晴らしい対処法です。
特に初心者は不自然にかばったフォームになって足を痛めないようにしっかり休みましょう。