まるランニングマガジン

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Takemaru Yamasaki マラソンランナー&プロランニングコーチ

第68回四国駅伝振り返り【新生高知チームの出発】

徳島県鳴門・大塚スポーツパークで開催された四国駅伝振り返り。

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ぼくはこの5〜6年は11月の大事なマラソンと時期が被っていたのでしばらくお休みしていたが、社会人ランナーになったばかりの頃は何度も出させていただいた。

高知全体の結果としては苦しい時期が続いていたが、今年は5000m14分30秒台の若手中心に最高のメンバーが集まり、どういう結果になるかとても楽しみ。

ぼくが走るのは4区8km。駅伝は先行逃げ切りが定石だが、徳島県は1・2区が非常に強力で、総合力で勝負したい高知は後半戦も気が抜けない。

 

各県代表5名が4チームで争う四国駅伝は、四国高校駅伝と同時開催。1区の10kmは同じで、強豪校との競り合いもモチベーションが上がる所だ。

 

1区の久松くんが30分06秒で区間2位の快走。最近の彼の強さは、試合では1番一緒に走っているような気がするぼくはよく理解している。徳島の大エース、日下選手との差は10秒ちょっと程度に抑える理想的なスタートだ。

2区の11.1075kmはロードレースで非常に信頼できる走りをしてくれる棚橋くん。順位を落としてしまったが、徳島の大塚製薬の選手、さらに香川の選手が快走し、とても難しいレースの中で3:04/kmペースで走り切っており、後半の層が厚い高知チームに望みを繋いだ。

 

3区8.0875kmは1500m全日本実業団出場のスピードスター岡崎くん。ここで香川は逆転したが、徳島の松本匠さんが素晴らしい走りをし、1分40秒ほどの差がついてしまった。
ぼくにタスキがわたる直前の段階で、徳島は7人で同じ距離を走る高校生チームを含めてもダントツの走り。自分が走り出す直前には優勝争いはここで勝負あったかなというのが頭をよぎったのは正直な所だった。

 

4区8kmのぼくスタート、やはり少しでも前を追いたいというのがランナーの心情。近くに高知農業5区(3km)の選手が走っていたので、うまく目安として使わせてもらったが、今の状態ではややオーバーペースだったかもしれない。

高校生5区と同じコースを走るので、まず3kmでタイム確認、大体9分03秒くらい。これからはかなりペースを維持するのがきつくなり、走りが硬くなってしまったのを自分でも感じていた。

周りからは「前との差変わってない!」との情報伝達が何度も届く。本当かな、ベテランだからちょっと気を遣われてるんじゃないかなぁ。

 

5kmでほぼいっぱいになってしまい、3:10/kmペースほどに落ちていたようだが、距離は長くないのであっという間にあと1kmと思えば多少復活できた。

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アゴも上がってスマートとはいかない走りで、なんとかアンカーにタスキを繋ぐ。タイムは24分53秒だった。

前を行く徳島とは本当にずっと同じ差で行っていたようで、最終的に2秒差で区間賞を逃してしまったのもとても残念。

3:06-07/kmとなってしまったので目標には少し届かなかったが、24分台で走れたのでではまとめれたと思う。

マラソン向けた走り込み中心でやや身体が重たかったので、序盤はもう少し抑えてなるべくイーブンに走れるように努力した方が、もっと良い走りができたのではというのが悔いは残る所。

 

みんなの勝負するという意識が高い中、徳島チームが非常に強い走りを見せていたので、つい今できる走り以上のものを出さなければいけないという力みが出てしまったように思う。

 

最終5区、伸び盛りの大学生の三谷くんは先週の体調不良の影響で1番距離の短い5区に周り、ここも区間賞とは4秒差で徳島との差を詰められなかったが、3位香川との差は着実に開いていき、最終的に高知県は2時間9分30秒で、16年ぶりの2位という好成績を残すことができた。

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このさすがに今回は徳島県が強過ぎた。来年は地元高知開催、今回の徳島のタイムを基準に準備しないと優勝を狙うのは難しいだろう。

 

優勝はそんなに甘くはなかったが、新生・高知県チームとしては上々の船出となったのではないだろうか。

未来が明るい若者達の活躍を楽しみにしつつ、ぼくもひっそりと貢献していければと思っている。

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結果

 

全5区42.195km・2時間9分30秒(総合2位)

4区8km・24分53秒(区間2位)

 

▷METASPEED EDGE

 

↓駅伝は1年10カ月振りとなりました。色々なロード大会が動き出して嬉しいです。

www.takemarun.com