第71回四国駅伝振り返り、今年は香川開催。
3年連続あと一歩の2位。
少し前までおかやま、神戸を目指すためお休みしていた四国駅伝だが、あっという間に4年連続出場。この3大会連続2位が続いていた(優勝は22年間遠ざかっている)。
メンバーは昨年より揃っている部分もあり、まだ調子が万全でない者もいたり、それぞれの状態ながら今回も優勝を目指して走る。
そういうぼくも、まだ秋はあまり良いレースができておらず、勝負するには少し不安な状態。
トラックのシーズンベストが良くないため一時はメンバー入りできるかも怪しい状態だったが、結局昨年と同じ最長区間の2区(11.1km)に落ち着いた。
ぼくもいつまでこの大会を走れるかわからない。いいかげんそろそろ勝たないと。
今回がラストチャンスのつもりで、どんな調子でも死力を尽くして走り切ろう。
予想外の展開
レースは11時に高校駅伝と同時にスタート。1区は序盤徳島チームの日下選手が抜け出したという情報があったが、後半で一般4県チームは完全に一塊の接戦に。
高知チームは今期絶好調の広光選手がラストで競り勝ち区間賞獲得。
連覇中の徳島は序盤のダメージがきたのかまさかの4位スタート。高知県チームにとっては最高の出だしとなった。
ぼくとしてもかなりポシティブな気持ちでスタートを切ったが、ここで思わぬ展開となる。
伏兵愛媛県チームが一気に飛び出して、先頭に立った。
ただ2区の山下選手がかなり実力者なのは知っていたので、ここは惑わされず自分のレースをしようと決意。最初の1~2kmは3:00/km付近の良いペース。
一定の間隔を保ったままレースは進んでいく。ここは諦めた方の負けだ。自分のリズムでペースを維持できていれば差が縮まっていく可能性もある。
しかし、5kmを過ぎてなかなか差が縮まる気配が無く、ぼくも焦りが出てしまっただろうか。
10秒程度の差で徐々にきつくなってくる。
折り返しで暑さを感じて、一度だけある給水地点で水を身体にかけたがこれが失敗。
この日はかなり湿度が高く、ユニフォームとタスキがズッシリ重たくなって、身体が前に進まなくなってしまった。
これが実際どこまで影響したかはわからないが、折り返してからは3:10/km超えにペースが落ちていたようだ。
終盤はグングン差が開いていき、最終的には35秒差でタスキリレー。
かなり痛い差になってしまったが、なんとか後半区間の層の厚さを信じたい。
しかし駅伝というのは序盤に主導権を握ったチームが有利にレースが進んでいく。
前を追う方は知らず知らずに力みが生じ、前半のオーバーペースと後半の失速につながりがち。
4区棚橋選手は20秒ほど差を詰めたものの、一度傾いた流れを覆すことは困難で、最終的に愛媛県チームとは1分差の2位に終わった。
全結果。ぼくは区間2位ではあったものの、強風の悪条件だった昨年よりもタイムを落としてしまい、1区でトップ発進という千載一遇のチャンスを逃してしまった事、ここに良い状態に持ってこれなかったのは申し訳ない限りだ。
山下選手は強かったし、下馬評を覆す優勝となった愛媛県チームは全体を通して見事な駅伝ができていた。
ただ、ずっと負け続けていた徳島県チームに僅かながら競り勝てたのは一歩前進。
毎年5人のメンバーがベストの状態に持ってくるのはなかなか大変な事だ。秋は他にも目標のレースがあったり、故障や体調不良もつきもの。
その中で今年も2位は死守できた事、着実に結果を積み重ねていくのが高知県チーム悲願の優勝への1番の近道だと信じたい。
レース結果
2区11.1075km・35分54秒(区間2位)
高知県チーム・2時間10分53秒(2位)
⭐︎4年連続2位
⭐︎徳島に初勝利