まるランニングマガジン

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Takemaru Yamasaki マラソンランナー&プロランニングコーチ

悲願達成へ、6回目の高新駅伝振り返り【絶好調】

まるRCとしては6回目の出場となる高新駅伝2024レース振り返り。

 

 

1区10km、過去最高の走り

 

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恒例行事となった高新駅伝は県庁前9時スタート。ぼくはもちろん最長の1区10kmだ。

早朝は冷え込むものの、風はあまり無く、日差しが出てきて走りやすそうなコンディション(6℃付近だろうか)。

ここ2週間くらい練習の調子が非常に良く、チームの目標達成のためにもタイムを稼いでベストタイムの30分15秒付近を目標していた。

 

昨年は留学生グレ君の飛び出しに序盤でリズムを崩され(時計のボタンが壊れたのもあり…)、最初から4位の単独走で30分51秒に終わる悔しいレースに終わっている。

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だが今回はミロクの弘光選手が最初から前に出て1km3分を少し切るナイスなペーシングで引っ張ってくれた。

最初はキツくて、なかなか身体がこなれてこなかったが、3km付近から調子が良くなってきてこのままイケるという感覚を掴めただろうか。


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ハイペースの集団は5人に絞られ、ぼくは1番後方で走りを整えていった。

想定通りというか、期待通りのペース、自分の調子に気持ちが高まっていく。

 

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4km手前で弘光選手が脱落、ぼくは位置的に1番後ろにいたため、県庁の久松選手、高知工業の木村選手が前を引っ張る展開に。4km通過は12分04秒付近との声が聞こえてきた。

出来れば5kmまでは待ちたかったので、少し溜めを作ったが、ぼくとしてはいつでも行ってやるという気持ちになっていた。

5km通過は15分08秒とややペースダウン。そして木村選手がキツそうになったのも見てとれたので、ぼくは前に出る決意をした。


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お馴染み連敗記録更新中の久松選手と高知ロードの再現のような並んで走る一騎打ちに。

しかし主導権を握っていたのは間違いなくぼくで、自分のリズムを崩さず3:00/kmで押していけば勝てるという自信があった。

 

さすがに手強い久松選手もなかなか弱い所を見せない。だが、このままついてこられてラスト1kmでかわす余力があるのなら、相手が想定よりも更に強かったというだけの話。

 

久松選手との駆け引き、男の勝負は高知ロードでやり切ったと思っていたので、良い意味で相手のことはそれほど意識せず走れた。

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そんなことを考えていたら8km過ぎ、遂に勝負が動く。

久松選手が並んで走っていた後ろに下がる。これはもう限界までキツいのだと確信し、ぼくは若干ギアを切り替えて引き離しにかかった。

そこからは、今走っている世界がとにかく心地良かったので、そこまで無理はせず良いイメージのまま走ることを意識した。

 

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残り数百mになり、中継所が見えてからはタスキを外し、切り替えてスパート。

タイムは30分21秒、後ろと9秒差をつけ、2年前のコースベストを2秒縮めることができた。

 

ここまで事前に思い描いた通りのレースができたのは、ひょっとしたら競技人生で初めてかも

あまりにも気持ち良く走れたため、30分20秒が切れてなかったのは意外だったので、そこは-5点で95点の内容。

 

気象条件や、ペースと外的要因も絡み合った結果もあるとは思うが、今回のレースはぼく自身を再び奮い立たせるものになったのは間違いない。

 

昨年は丸亀ハーフ以外一度も自己ベストを更新することができなかった。

決して悪い結果ではないがパフォーマンスが停滞している、これが自分の限界なのか?しかしそこを我慢した先に大きな飛躍が待っているのは今まで何度も経験してきた。

 

逃したくない、待ち望んでいたこの波を。

 

この1〜2年が、ぼくにとって競技人生最後の勝負になるかもしれない。

 

 

まるRC、6回目の挑戦で遂に悲願達成へ!

 

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最高のスタートダッシュを切ったまるRCチームは2区以降も順調にそれぞれ目標設定タイムをクリアしていく。

ただ準エース区間の5区8kmを終えた時点で8位、目標達成向けてはここからの後半区間が本当の勝負。

 

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慣れ親しんだ東部のロードコースに8区アンカーが帰ってきて、9位をキープ!

 

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ドキドキしながら、走り終えたメンバーとフィニッシュライン付近に集まり、今か今かと帰りを待ち侘びる。

見事そのまま順位を守り切り9位でフィニッシュ。

 

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遂に悲願となるトップ10入りを達成することができた。(上位10チームは高知新聞に全員の名前が掲載される)

運も味方したとは思うし、それも挑戦し続けた事、みんながしっかりベストに近いタイムを積み重ねてくれた結果なのは間違いない。

 

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まるRCは決して日頃から限界を追求する競技者向けのチームではなく、それぞれ色んな目標を持ったランナーが集まってみんなで走ろうというのがコンセプトのチーム。

 

勝ち負けが全てではないのはわかった上で、1秒の凌ぎを削る高新駅伝でどういったゴールを目指していくのかは難しい部分はあった。

 

ただ挑戦を続ける事によって、見ている人に勇気を与えたり、若い世代のランナーも"まるRC"で走ってみたいという人が増えてくるような、未来に繋がる活動にしていけばいいと思っている。

 

何よりメンバーや関わった人が楽しんでくれたらこれ以上に嬉しい事はない。

来年もまるアスリートチームを応援よろしくお願いします。

 

 

結果

 

1区10km・30分21秒(1位)

まるRCチーム・2時間24分56秒(9位)

👟METASPEED EDGE +

 

☆悲願のトップテン入り!

☆1区コースベスト!

☆1回目以来の区間賞獲得!

 

www.takemarun.com