まるランニングマガジン

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Takemaru Yamasaki マラソンランナー&プロランニングコーチ

燃える3位争い、ふくしまシティハーフマラソン振り返り

初福島、第一回大会のふくしまシティハーフマラソン振り返り。

 

 

 

日本では珍しい8時スタートのレース

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暑さを避けるためか、スタート時間は8時と早い。今まで出た日本のマラソン大会で1番早いかも。

起床時間4時半頃にしなければならず、寝過ごさないか心配だったが、日の出も早い時期なので割とスッキリ起きれた。

朝食はミニチョコクロワッサン、ヨーグルトにフルーツ(バナナが無かったのでシロップ漬けのマンゴー)、コーヒー。


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6時頃に福島駅からシャトルバスに乗って会場に移動。

「あおもり桜マラソン」はバスが激混みだったので少し不安だったが、今回はとてもスムーズに移動できた。


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河川敷でウォームアップ。最高30℃まで気温が上がる予報だが、まだ風は涼しい。

トイレが混んでいたので、走りながらどこかにトイレが無いか探したが見つからなかった。

再度会場のトイレに行くとかつてない激混みになってしまい焦ったが、競技場内のトイレが空いているという情報を聞いて事なきを得た。

整列は緩かったので問題無く最前列へ。

 

高温、大きな3位集団、牽制といつ仕掛けるか


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今回は川内優輝選手がゲストで出場。さらに強豪ランナーも多く出てると聞き、レベルが高いレースになるのを覚悟していた。

レーススタート。すぐに川内優輝選手が飛び出す。最初の道幅が狭めで、ぼくのいた左側には謎の車があり、驚いて慌てて避けたが、川内選手との差は広がってしまった。


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追うべきか、追わざるべきか…。川内選手のペースが少し落ち着き、追いつけそうな気がしたので行ってみた。

 

でもなかなか追いつきそうで追いつかない。それほどきついわけでは無かったが、上体が痺れてきたので、ここは無理せずペースを落とす事に。結局中途半端なペースアップになってしまった。

 

ここで強豪市民ランナーとして名を馳せる大橋秀星選手と、大橋真弥選手に凄いスピードで抜かれ、ぼくは後ろの8人ほどの大きい集団に吸収された。川内選手とW大橋のいる先頭集団、ぼくのいる第二集団には前回あおもりハーフで終盤まで競り合った畦地選手もいる。

まぁ、ここが適正な位置なのだろう。一旦後ろに下がり、淡々とレースを進めていく。

 

序盤でいきなり華やかなダンスの応援があり、気分が盛り上がる。より以前のシティマラソン復活が感じられて嬉しかった。

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そこそこ良いペースでレースを進めていると思ったが、5km通過は16分14秒。序盤は上り基調なのを考慮しても想定より遅い。正直、距離表示が間違っているのではとさえ思った。

コースは基本的にはフラットで走りやすいが、所々道幅が狭いとこがあり、また細かいカーブも続いたため、集団だと足が詰まるように感じられた。

集団のペースが停滞し、急にペースアップすると位置取りがしんどくなってきたので、前を引っ張って自分の楽なリズムでレースを進める事に。

 

5-10kmは16分38秒。やはり遅い。走っているとそこまで暑さは感じないが、やはりかなり影響しているのだろうか?

集団もタイムより順位モードに入ってか牽制気味。ぼくの緩い引っ張りではペースメーカーにされるだけで、後ろを引き離すのは難しいだろう。

しかし、前のレースのように無理に引き離しにかかって、後半体力が残ってないというのは避けたかったので一定のリズムで走り続けた。

 


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(16秒〜、10km付近の最初の折り返しの辺りで映ってます。8人程度の集団)

 

思ったより集団の数が多く、このままスローペースだと、8位入賞争いからも脱落してしまうかもしれない。でも最後で抜かれるならそれでもいいや。イチかバチかより、終盤までは平和に走りたいという気持ちが勝った。

 

10-15kmは16分30秒。まだ誰も仕掛けない。たまに交代はしたが、大体ぼくが前を引っ張る展開が続く。

 

そして18km付近、いよいよ東京の強豪クラブチームM×Kで練習を積む斎藤選手が仕掛けてきた。これに被せてぼくも一緒に並んでペースアップ。

もう数kmしかないし、誰かに合わせるのがぼくとしてもやりやすい。まだ力は出し切ってないし、ペースを上げてリズムも乗ってきた。

 

気がつくと、斎藤選手がいなくなって、後ろの選手の息も荒い。いや、まだ調子に乗ってはいけない、と自重しつつも自然と後ろの足音が小さくなっていった。アレ、引き離してる?


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最後の橋のアップダウンを終えると、まさかの単独走に入ったぼく。

さすがにこれは覚悟を決めないといけないと思い、さらにトドメのスパートで競技場を目指した。

ラスト1km手前の最後の折り返しで、やはり周りの選手がみんな大きく離れているのを確認。ゲスト扱いの川内選手を除けば3位の表彰台だ


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そのまま順位をキープしてフィニッシュに駆け込み、タイムは69分00秒

15-20kmは16分16秒とペースアップ、さらにラスト1.0975kmは今までで最速の3分21秒で走る事ができた。

前回のあおもり桜マラソンでは終盤競り負けて4位だったので、喜びもひとしお。

 

ここにきて1500mに取り組んできた成果が生きてきたのだろうか。どうしても自分はラストが弱い、さらにハーフがうまく走れてないという負のイメージがつきまとってきたが、それほど己を過小評価することはなかったのかもしれない。

余裕があればペースも上げれるし、自分の方が強ければ相手は自然と離れてくれる。今後のロードレース転戦に向けて自信を回復させるキッカケになった。

 

もちろん、川内選手を入れたら今回も全体では4番だったわけで、W大橋選手との差も大きかったので運が良かった部分もある。

しかし前の3人はこんなに強い、自分はスピードもスタミナも無いしなんて弱いんだと考えてもしょうがない。

結局の所、自分自身を高め続けるのが1番の近道なのだ。

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嬉しいトロフィーと副賞ゲット。

 

レース結果

 

69分00秒(総合3位・ゲスト除く)

 

(5km)…16:14/16:38/16:30/16:16/(1.0975k)3:22

👟▷METASPEED EDGE

▷Polar Pacer

 

☆勝負展開からの表彰台

☆ラスト1.0975km自分史上最速(3:04/k)

△最高気温29℃に達する高温レース

?基本フラットで走りやすいが、細かいカーブが影響?

 

次回の福島遠征移動&観光編に続く…

 

↓前回の東北レース

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