まるランニングマガジン

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Takemaru Yamasaki マラソンランナー&プロランニングコーチ

四つ巴の決戦。あおもり桜マラソンレース振り返り。

あおもり桜マラソン振り返り。

 

 

 

外の天気は雨。あちゃー、寒い。

まず青森駅へ行きスタート会場の野木和公園行きのシャトルバスに乗る。

長い列になっていて焦ったが、どんどんバスがきてそれほど問題にはならなかった。

 

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会場に到着。美しい桜としっとりした雰囲気は「四万十川桜マラソン」のようだ。先にフルマラソンの部がスタート。ゲストの福士加代子さんの声が聞こえてくる。

アップをちゃちゃっと済ませた頃には雨はほとんど止んでいた。そんなに悪いコンディションにはならなそう。今日もツイてる。

 

レーススタート。予想以上のハイレベルなレース

 

飛び出したのは青学出身の畦地選手。今年からエルドレッソに所属しての社会人ランナーとなったばかりだが超実力者だ。

なかなかのハイペースだが、臆せずついてくる選手が数人。思ったよりレベルの高い争いになりそう。

 

しかし序盤でいきなり10分前にスタートした10kmの部とゴチャゴチャになる展開に

今までも別の種目に途中で追いついてしまうレースはあったけど、序盤からいきなりこんなになるのは珍しいな。

 

人をかいぐぐるゲームのように走っていく。狭い道もあり、あまり対策がなされてないのは危険だと思ったが、幸い大きな問題はなくレースが進んでいく。5km通過は15分51秒。悪くはないが、やはり混雑がペースダウンに繋がったか。

 

あっという間に暑くなり、雨風対策のアームウォーマーはずり降ろした。
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コース最大のアップダウンである青森ベイブリッジを通過。それなりにきつかったが、割とすぐ終わったように感じた。

下りで畦地選手がペースアップ。声援に応えたり、まだ楽そう。集団少しバラけたがまた吸収され4人の争いが続く。

 

やっと10kmの部との混雑も終え、コース自体は平坦で広く走りやすいので良いペースをキープしていく。

 

5-10kmは16分丁度。畦地選手と昨年優勝者の小笠原選手が2人が並んで引っ張り続ける。

徐々に主導権は小笠原選手中心となり、時折ペースアップを仕掛けており、かなり実力者である事がわかる。

そしてもう1人の福島選手はずっと集団に潜んで余力がわかりづらい。

 

 

誰が表彰台から脱落するか?勝負は終盤までもつれて…

 

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濡れる桜のもと4000人が駆け抜ける「あおもり桜マラソン」 青森県青森市

 

合浦公園の桜満開&出店が並ぶお祭りスポットを抜けていく。道は狭いが、なかなかユニークな演出だ。

ぼくはこの付近から気分が良くなり、1km毎の表示板がくるのが早く感じてきた。

シューズの紐の締めが甘かったか?10km手前まで地面を蹴ってうまく進まなかったが、徐々に動きとシューズの接地の感覚がハマって足元が転がるように進んでいく。上体の動きも良い。

 

12〜13km付近で初めて給水をとり、ペースが落ち着いてから前に出ていくと、自然と集団との距離が少しづつ広がっていった。

呼吸はまだそこまで苦しくないし、他の選手より余裕があるのかも?そこまで上げたつもりはないが、リズムが良いうちに行ってみるか。う〜ん、やってみよう!

 

しかし、折り返し地点でややリズムが落ちてからの向い風。ここで後続もしっかり追いつきた。

これは他の選手達はかなり実力があるな。結局あまり無理はせず、後は終盤まで我慢していく事に決めた。

 

10-15kmは16分06秒。良い競り合いが続き、ほぼペースが落ちる事がなく終盤戦へ。

 

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最後に右にカーブすると、フィニッシュ地点のアスパム&青い海公園は目前

 

入賞は6位までだが、表彰されるのは上位3人。誰か1人が脱落する緊張感はみんな感じていたはずだ。4人での競り合いに次第に心身を消耗していった。

 

小笠原選手が細かい仕掛けを繰り返し、1番最初に脱落してしまったのはぼく。

19km通過、ここで向かい風が非常に強くなり、我慢の展開。誰か1人、前から脱落してくれないか祈りながら走る。

15-20kmは16分24秒、良い感じで来ていたのに落としてしまった。20kmが64:24と失速と風を考えれば67分台で走れるかギリギリ。

順位はどうあれ、後は自分との戦いだ。


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(「あおもり桜マラソン2023」スタートからフィニッシュまで生中継! - YouTube)

 

そのまま4位、タイムは68分00秒。タイムも順位も、ぼくらしい詰めの甘さ。

 

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先頭とは19秒、3位とは11秒差。しかし本当の勝負所前に離れてしまったので、勝負としては完敗だったというのは悔しい。

12〜13kmで余分な脚を使ったのが敗因だったのだろうか。

 

レース内容としては前回の焼津よりも良く、徐々に調子が上がっているのがわかった。今回はライバルが強かったおかげで良いトレーニングになったし、自分基準だとそこまでマイナス思考になる必要はないのだが。

 

何かモヤッとが残る、結果と内容。

ラッキーな事もあれば、こういう事もあるさ。悔しいレースの方が今後の糧になるはずだ。

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メダル獲得はならずも、表彰状と副賞はもらえました。

 

レース結果

68:00(4位)

(5km)15:51/16:00/16:06/16:24/3:36

 

👟▷METASPEED EDGE

⏰▷Polar Pacer

 

△最初の10kmの部との混雑

○コースは全体的に走りやすい

○4000人と適度な規模で、エントリー費も良心的

 

前回の東北遠征は盛岡↓

www.takemarun.com