まるランニングマガジン

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Takemaru Yamasaki マラソンランナー&プロランニングコーチ

R.4第一回高知中長距離記録会3000m振り返り【SUB-8:30!!!】

 

令和4年度第1回高知中長距離記録会3000m振り返り。

 

 

 

昨年に驚きの8:30.33で走ってから約1年、新スパイクの力も借りての勢いで出したような部分もあり、今回は狙って8分30秒を切るというのが目標だったので結構緊張した。

3000mには勢いのある県内のトップ選手が集まり、注目のレースになっているようだ。

 

大体タイムを意識し過ぎると硬くなって良くない結果に終わる事が多い。だが、それを乗り越えるのも陸上競技においては重要なことである。

 

 

昨年の忘れ物、8分30秒切りを狙って挑む

 

www.youtube.com(Kochi Ekiden Project様より)

 

レーススタート。

ヒロミツくんが先頭へ。風の噂でペーサー役を買って出てくれたと聞いたので、とりあえず信じてついていってみる。

400mの入りが65秒台。うっ、いきなりキツ…。

レースは生き物。機械が引っ張るわけではないのだから、この展開で我慢してしっかり走ろう。

 

1000m通過は2分46秒。速いが、昨年より良い記録を出すためなら当然通過しないといけないタイムだ。

 

ヒロミツ君は後ろに下り、おかざきくんが交代して引っ張る。彼は中距離のスペシャリストだが、引っ張るのも非常にうまい。

今回はなぜかフィニッシュ地点に電光表示の時計が設置されてなかったが、実況アナウンスで1500m通過が聞こえてくる。

4分10秒…。速っ!このままいったら8分20秒やん。集団は3人に絞られた。

 

想定より速いタイムで気持ちが引いてしまうといけないので、あんまり数字を意識させ過ぎないでくれ〜とも思いつつ、やっぱり今のペースについていけてる嬉しさも。

 

だが1600mの時点で相当なキツさを感じつつあった。最初の入りが効いているんだ、落ち着いてもう1周我慢したらいける。

そう言い聞かす。

 

2000m通過5分37秒。かなり限界に近づきつつあったが、若干ペースが落ちたのはわかった。この1周が69秒台で、満を持して県選手権王者のひさまつ君が前に出る。

 

予想していた展開ではあったが、思った以上に強烈なスパートで、みるみる差が開いていく。

 

この1年ほどは辛酸を舐めさせられ続けているが、ぼくがスピードを鍛え挑む度に、彼もまたさらに強くなっている。

今回は特に背中が大きく見えた。次の1周を前は66秒までペースアップ。

 

もちろん、ぼくも諦めるわけにはいかない。苦しい所を我慢すれば、またチャンスがやってくる。まぁ割と最初からずっと苦しいんですけど…。

 

2位を走るおかざき君をターゲットに、僅かに離れた位置で、ペースを維持すれば次第に追いついてくるはずだ。

 

ギリギリのペースで、僅かに追いついたり、離されたりを繰り返す。ラスト1周。大体7分20秒付近。今のリズムであと1周を70秒切りならいけるはずだ!

 

前の2人ともこれ以上は差が開かない。勝てないまでも良い粘りができているようだ。

 

ほぼ限界なのに、身体は今までの自分を超えるハイペースを維持して走れているというのは、意識が飛びそうなきつさと同時に、未知の世界を体験しているような気持ち良さがあった。

 

ラストの直線、8分20秒が聞こえてくる。ギリギリだ、ここでいつものように詰めが甘いと切れないぞ。

最後まで振り絞って、ぶっ倒れこむようにフィニッシュ。

 

さてどうだ…。

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正式結果は8分29秒38!

無事自己記録更新&昨年達成できなかった8分30秒切りを達成することができた。

県内勢だけで8分30秒前後が4名という今までになかった高水準なレース。

 

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たった1秒程度の更新ではあるが、今回狙ってしっかり上回れたのは、確かに実力アップしている手応えを掴めた。

 

ただやはり、このレースも全て若手選手がペースを作ってくれたおかげ。

前の2人は自分でペースも作れるし、しっかり最後も上げて内容の濃いレースができている。

日頃から切磋琢磨してスピードを磨いているようだし、少なくともトラックではタイム以上の力の差も感じた。

 

しかし、若い力に挑戦できる今の環境は、とてもやり甲斐があって有難いことだ。

今は純粋に自分を高めていくのが楽しい。

 

そしてこの先を進めば、マラソンの新たなステージが開けると信じている。

 

 

レース結果

 

8分29秒38(PB・3位)

 

👟METASPEED LD 0

1000m…2:46/2:51/2:51

 

☆SUB-8:30!

☆ホクレンディスタンスチャレンジ士別参加申込記録突破

 

 

↓昨年ベストを大幅更新したのは7月の第二回中長距離記録会

www.takemarun.com