日体大長距離競技会10000m振り返り。
遂に1年5ヶ月ぶりの聖地日体大遠征が実現。
今回は一気に地域制限や厳しいタイム制限も撤廃、これまで大学の記録会はコロナの影響による制限が厳しかったので本当に大丈夫なのかな?とは思っていたが、まさかの直前になって中止、または縮小する可能性があるとの通達があった。
正式に出場できる事が決まったのは出発2日前。理由はわからないが中高生が出場不可ということで、ぼくにとっては助かった。
馬鹿正直に正式タイムで申し込んだためか、朝9時45分スタートの2組目と予想以上に早い組になってしまった(後ろの組ほどレベルが高く、10000mは全部で9組あった)。
それほどスローペースになるとは思わないが、目標をやや下方修正し、とにかく2012年に出した30分56秒の自己記録は絶対更新するというのがテーマになった。
ちゃんと間に合うか、何かアクシデントが起きないかビクビクしながら移動したが、なんとか問題無し。
思ったより日差しが強く暑く感じられ、朝早めのスタートでよかった部分もあるかもしれない。
受付時には体調チェックやら、シューズチェックやら提出する必要のある紙が3枚ほど。ここでも何か忘れてて出場か認められないのではないかとヒヤヒヤした。なんとも面倒な時代になったものだ。
胸と背中のゼッケンは自分で用意し、腰ゼッケンは15〜30分前の1次コール時に受け取る。スタート地点に集まって最終コールがある。おさらいメモ。
レース振り返り
レーススタート。
大きな塊ができた昨年とは違い、全体に走力差があるようで、すぐに縦一列で十数人程度に絞られた。
1000mを3分を少し切るくらいのペースで入り、後は3分05秒程度でいく、ほぼ想定していた通りの展開。
前を引っ張る大学生選手は記録を狙う意識が高く、積極的に前に出てペースが落ちたら入れ替わるという感じで、とても安定してレースが進んでいった。
2回ほど目の前の選手が落ちて、先頭との差が空いてしまい、ペースアップして追いかけた時に少しきつさを感じた以外は、これといって危ないと感じる場面はなかった。
5000mを15分19秒で通過。まずまずか。30分40秒台くらいを狙えれば良い感じかな。
前回屋島の10000mでは序盤から大失速してかなり長く感じた悪いイメージが残っていたので中盤はやや憂鬱になったが、まずは1000m我慢、と言い聞かせていくうちに、徐々に6000m、7000mと距離が進むのが早く感じてきた。
やはり集団には1人くらい余裕のあるランナーがいるもので、1周72秒(3:00/km)程度でグッと押してきた。
気がついたら、あら、ぼくと2人っきりに。
8000m、無難にこのままベストを狙えればいいんじゃないか。
最近後半で一気にきつくなって失速することが増えていたので、“ロングスパートしたくない病”になってしまっていたが、ここで前に出ないとまた同じ事の繰り返しじゃあないか?
ここまできたら、失敗しても、そんなに落ちることはないだろう。いっちゃえ!
前に出たらやはり相手もきつそう、このまま押し続けるしかない。
しかし、なかなか差はつかない。ラスト1400mくらいで一気に疲労が出た。かなりきつい。やっぱりやめておけばよかった。これはまた最後で差されるぞ。
ラスト2周くらいで限界がきそう。そこをなんとか、ラスト1周まで頑張ってみよう。
そう思ってラスト1周までくると、きつさがだいぶ飛んでいた。後ろも来ない。これはイケる!
スパートをかけて、ラストの直線、まだ30分20秒台のコールが聞こえる!
そのまま1着フィニッシュ、タイムは30分35秒66。自己ベストを21秒と大幅更新する事ができた。
ラスト2000mの正確なタイムはわからないが3:00/kmペースくらいで押し切れたのかな。
まぁレースがしっかりハマればこれくらいのタイムはいけるのではと思ったが、今回の組のペースでは予想していた以上の結果を出せ、組トップも取れたので、かなり力がついているのを実感できた。
陸上不毛の地(?)高知からの遠征ながら、今まで全国の大会で出会ったライバルや、SNSを通して知り合った仲間とも再開でき、ホームレースのような心地良い感覚で走ることができた。
もちろん大変な状況ながら、いつもと変わらずランナーファーストの気持ち良い運営をしてくださった日体大学生の皆様にも感謝したい。
またこの大会に帰ってこれる日が楽しみだ。長距離記録会の聖地・日体大はいつでもランナーを歓迎してくれるだろう。
結果
30分35秒66(2組目・1位)
5000m15:19-15:16
☆自己記録20秒以上更新!
☆初組トップ!
☆ネガティブスプリット
祝!全種目自己記録更新
これで、この2年で1500m〜マラソンまで主要な距離の自己記録を全て更新する事ができた。
マラソン 2:18:59(2019神戸)
ハーフ 67:02(2020丸亀)
10000m 30:35.66(2020日体大)
5000m 14:43.35(2020屋島)
3000m 8:44.32(2018高知)
1500m 4:04.35(2020高知)
マラソンとの兼ね合いで、なかなか短い距離の記録を狙う機会が合わなかった事もあるけど、やはり出すと出さないでは大違い。とてもスッキリした気分だ。
“過去の自分を超えていく”のは長距離の最大の魅力の一つ。
成長は遅いが、これからも継続を大切にして、少しずつ前に進んでいきたい。
↓昨年のレース振り返り