高知から挑戦する、日体記録会10000mレース振り返り。(正式名称は日本体育大学長距離競技会)
なかなかタイミングが合わず出れなかった日体記録会10000m。
今回も準備万端とはいかなかったが、やはりせっかくここまで来たのだから何かは掴んで高知に帰りたい。
スタート1時間前となる17時15分頃アップ開始。
日は沈んできたが、かなり蒸し暑さを感じたのですぐに上着を脱いだ。アップジョグの感覚はそんなに悪く無いかな。
レーススタート。
なんといっても今回のポイントは、大人数でのポジショニング。狭いトラックを1度に50人ほどのランナーが走るレースは高知では、というより関東以外ではまず体験できないであろう(正確には当日出走したのは40名ほどだった)
多くの箱根駅伝やその予選会出場を夢見る大学生達、ひっそりと潜む数人の市民ランナー、おなじみライバルのぎょうばさんも近くにいる。
ぼくは比較的セコくトラックのインコースをキープするタイプだが、こういうレースではトラックのやや外側(1レーン外側〜2レーン内側)くらいにいた方がペースの変化に対応しやすいと思ったのでそういう作戦で試してみた。
しかし外側は無理に前に行こうとする野心的なランナーも多いため、思ったより自分の位置が落ち着かない。前に出たら抜き返されてまた元の場所に戻ったりという無駄な動きを何度かしてしまった。
これはいかんと内側に行くと、やっぱり3000m過ぎくらいからは前からこぼれてきたランナーを抜くためにペースアップしなければしけなかった。
序盤は無駄な動きをせず、中盤にかけていつでも前に出れるポジションをキープすればよかったかもしれない。
とはいえ調子は悪くなく、リズムに乗ってきて少しづつポジションを前の方に上げていった。
10000mは合計400mトラックをくるくる25周、残り何周かは表示されているけど、この記録会はタイムの表示ががなぜか右側の少し離れた所にあるため、途中今どれくらい走っているのかよくわからなくなってくる事があった。
5000mと思った所で時計を見ると15分26秒。
15分10秒台くらいで行けているのでは、と思ってたけどポジショニングで力を使ってしまったか、余裕度的には、このままキロ3分05秒をキープしベスト(30分56秒)を狙うのは難しいと感じた。
また、このあたりでほぼ集団のトップに追いつき、終盤にかけて前の方で勝負できればいいと思ったので少し驚いた。
前のペースも落ちてきたのでそのままスルスルと2〜3番手に上がったが、それほど余裕も無いので先頭に出て3:05/kmをキープする自信も無い、といった所。
どうしようかな〜、と思ってたら、一人の選手がスパート。
まぁこれだけ人数がいたら誰か一人くらい余裕があって抜け出す選手がいますよね。
これは見送ったが、やはり2位集団もペースが上がらないので、8000m手前で前に出た。
あまり長続きはせず、度々積極的に前を引っ張っていた選手がまた前に出てスパートをかけてきた。
これにはついていけず、身体にカーッと熱がこもってきてかなり暑さときつさを感じて、上体がブレてきたのがわかった。
もう一人抜かれて、相変わらずラストはピリッとしなかったが4位をキープしてゴール。
タイムは31分06秒96。ベスト更新はできなかったがセカンドベストで、レース内容はまずまず納得のいくものだった。
あまり順位は重要ではない記録会とはいえ、沢山の大学生と競り合って上位でゴールできるのは気持ち良いもの。
長野マラソン後は足に痛みも出てなかなか調子が上がらなかったが、今後の事を考えると、まずこの日体記録会10000mの雰囲気を体験しておくのは大事ではないかと考えた。
かなり蒸し暑さもあったし、ベストに相当する結果は得られたと思っている。
ただ、もっと上のレベルに行くためには、“故障や不調から抜け出し、なんとか元の調子に戻して安心する”というルーティンを繰り返すのはこれからは出来るだけ避けたい。
今回の課題としては、調子は悪くなかったにも関わらず、スピード余裕度が無いので後半上げてベストを狙うのは厳しかったという事だ。
まだまだ短い距離のスピードを強化しなければならない。
トラックシーズンはもう少し続き、次は高知記録会5000mに出場する。
日体大記録会10000m結果
31分06秒96(3組目・4位)
5000mLAP・15分26秒-15分40秒
☆初関東10000mレース
☆10000mセカンドベスト
SORTIEMAGIC RP3 / //ターサーソックス / POLAR M400 HR
日体大記録会 男子10000m 第3組① 2019年6月1日
日体大記録会 男子10000m 第3組② 2019年6月1日
次回は高知から参加する日体記録会・移動編について書きます。地方の市民ランナーや学生の参考になれば幸いです。