今回のシューズレビューはGEL-NIMBUS(ゲルニンバス)25。
定番のMAXクッションモデルも見かけ一新
前回紹介したKAYANO 30に続き、こちらも定価は19800円で手が出しづらくなっていたものの、新作も出て安くなっていたので購入決定。
カヤノ以上に今までのシリーズから見た目が変わっていて、一度試してみたいと思っていました。
あと移動用に使うのも意識してブラックを選択。(若干ソールの構造が見えづらいかもしれません)
まずはなんといってもソールのボリューム感が凄いです。
見た目的にはグライドライドに近くなったでしょうか。踵部にはジョグ用シューズに新たに採用された「Pure GEL」が使われています。
アウトソール。ニュートラルモデルのため足の動きを過度に抑制しないシンプルな配置で、かつしっかりグリップするソールが採用されています。
踵の部分は少し後方にはみ出すような形状になっています。
上部は手で持ったり、引っかけたりできるような所があるのもユニーク。
上から見ると、踵が二重構造のようになっております。マニアックですが、昔のDSトレーナーで同じ形状のものがありました。
さらにモチモチで柔らかいシュータン(靴紐の下の部分)と、このようにクッション以外にもニンバス=雲のようなフワフワ感を演出する遊びがあるのがニンバスシリーズの面白い所です。
踵周りが優しく包まれ、なおかつ前足部分も適度に余裕がありつつ、ブレたりはしない良好なフィット感。
ちなみに、ヒモが長すぎて違和感があったので前の空いている穴も通したら丁度良くなりました。
重量は思ったより重く328g。
アシックスの中で最も足に優しいシューズ。
使ってみると、思ったより接地感があり固さを感じました。肉厚クッションの密度であまり沈まないからでしょうか。
接地面が広く、底の厚さや柔らかさからくる不安定さは殆ど感じません。
以前履いた24はフワフワクッションにモチモチが混ざったような感触だったのですが、今回はシンプルにMAXクッションを味わえます。
反発が強いタイプではなく、かつ適度な硬さがあるので厚さの割にリズム良く置くように走れます。
見た目は似ているグライドライドはうまく乗るとより推進力を感じ、歩幅が広がるように走れたのでまた別物ですね。
楽に走れるシューズとは少し違いますが、良い意味で動きを矯正するような機能は少ないので、自然な歩幅・リズムで走れます。特に下り坂が衝撃を優しく受け止めてくれて走りやすく感じました。
ただ個人的には、厚みと重量の重さのためか足をスイングさせづらいというか、もう少し薄いくらいモデルの方が普段のジョギングには快適に使いやすいと思いました。
クッションモデルとしては最上級モデルのニンバスですが、機能性が高めるほど良いというわけでもなく、個々や用途に適した性能があるなと改めて実感。
ニンバスはあまり反発が強いシューズは好きでない初心者、なるべく身体に優しい靴が欲しい人、体格の大きいランナーにオススメです。
自分の場合は、普段より長めのジョグをする時や、脚のダメージが残っている時、よりゆっくり走りたい時等目的を決めて使っています。
おそらくアシックスの中でも最も足に優しいシューズの一つです。
カヤノ30との比較
対の存在となるプレミアムシューズ、カヤノ30と比較すると、カヤノは安定性重視以外にも、欧米では初心者のマラソンレース用シューズとして使われる事も多いと聞きますが、意外と反発があってそれなりにスピードも出しやすいです。
一方ニンバスはクッション重視以外にも踵の構造に面白いアイデアが入っていたり、普段のジョギングで使う楽しさも考えられているように思いました。
個人的には素直な反発とサポート感のあるカヤノ30の方が走りやすかったですね。
まとめ
評価...B
◎クッション
○フィット感、耐久性
-接地感、安定性、グリップ
△重量、反発、価格
用途...ジョグ、ロングジョグ(LSD)
しっかり足を守りたい人にオススメ。最近の反発増し増し系があまり好きでない人にも。
もう少し薄めのクッションで接地感の方が好みという人はキュムラスシリーズという選択肢も。
このシューズをまとめると、MAXクッション。
↓前作のレビュー