2連覇を目指す、高知ロードレース振り返り。
1vs1の決闘
昨年は日曜の午後で、今年は土曜の午前10:00スタート。妙にコロコロ時間が変わっているが、比較的走りやすい時間帯。家から約5kmの走り慣れたホームコースなので、最近遠征が続いたのもあって随分楽に感じた。
もちろん今回のテーマは先日10000m29分台を出した高知のエース、久松選手との決闘だ。
スタートと同時に久松選手が飛び出しハイペースに。
いくつか想定していたパターンの一つではあったが、開始早々のマッチレースという展開になった。1km通過は2分55秒を切るくらい。
正直な所、この先制パンチが結構効いて序盤はかなりきつかった。
昨年も前半ペースが速かったので最初様子を見たが、今回は1vs1なので調子づかせると一気に離される恐れがある。3kmほどで腹痛もきてしまい、ちょっとやばいかなと思ったがここは耐えどころ。
この日は20℃付近まで上がる季節外れの高温、久松選手も発汗量が多くなり、今日は万全では無いのではと思った。
少しづつペースが落ち、あちらも先頭を譲ってきたので4km以降からはぼくが引っ張る展開に。
ここで自分のリズムで走るのは悪くないと思ったし、一旦呼吸回復に努めた。
5km通過は15分20秒。思ったよりは速くない、タイムはあまり気にせず勝負に徹そう。
後続は既に大きく引き離し、2人での神経を削る争いが続く。
多少坂でペースアップを試みたり、相手の余力は伺ってみたが、こちらもあまり”下手な鉄砲“は打てない。ラストまで力は残しておかなければ。
終盤はジワジワ余裕が無くなってきた。なかなか勝負が動かないままラスト1kmへ。
ここで遂に久松選手が仕掛けてくるがまだレース前に考えていたプラン通りの展開だ。
最後の折り返しを終え、ラスト数百mのスパートで少し離される。
もういっぱいいっぱいだが、粘ってラストの僅差勝負に賭ける。
先週の同じく残り200〜300mで勝つイメージを膨らませると、動きが切り替わってきて差が詰まってきた!
しかし結果はあと1歩届かず。ぼくにとっては事前に考えていた唯一の勝ち筋と言えるレース展開に持ち込めたと思ったが、もう少し余力が欲しかった。
年内最後の久松選手に勝つチャンスだったが、今年も完敗。彼の強さに天晴れだ。
正式タイムは30分56秒で1秒差だった。
残念ながら王座防衛はならず。ただ終盤まで久松選手と勝負できた内容は確かな手応えもあった。
気づいたらベテランと言われる35歳になり、一度若手にもう勝てないと思うと一気に飲まれていきそうだ。
マラソンランナーらしく、まだまだしぶとく食らいついていきたい。
レース結果
30分56秒(2位)
・2連覇ならず…
↓全く異なる展開だった昨年の高知ロード