コマネチGTRで初挑戦する東日本実業団駅伝振り返り。
全国から集結。目標はクラブチーム3位以内。
クラブチームに門戸を開かれ参加しやすくなった実業団駅伝。
今年の高知龍馬マラソン王者の小田君とランナーズ行場さんのチームを元に立ち上がった「コマネチGTR」は特にコンセプトは無いと思うが、全国(東京、兵庫、新潟、香川、徳島、高知)からランナー仲間が集まり補欠無しの7人のメンバーで結成された。
平均年齢35歳、普段からソロで活躍しているマラソンランナー中心というのも特徴。
ハイレベルかつ距離がそれほど長くないため、スピードランナー中心の東日本実業団駅伝でどれだけ戦えるかは全く未知数。
目標は大きく、クラブチーム3位以内。(全36チーム・クラブチーム11チーム)
ぼくが走る2区は8kmは外国人選手が配置できるとんでもないレベルの区間。
ユニフォームはリーダーの小田君がアシックスに頼んで準備してくれました。
メタレーサータイツは初めてだったけど、せっかくなのでぶっつけ本番で使ってみる事にした。
木曜の昼頃から飛行機で移動して、大宮駅近くの「マロウドイン大宮」で宿泊。
監督会議を終えた小田君からゼッケンを受け取り、軽くジョグして、夕食はごはん屋田島で豚とナスの味噌炒め定食。
前日は1区の武村さんと行動したものの、各区間スタート地点もバラバラなので、基本は1人で準備し、まだ後半区間の人とは顔合わせもしてない状態。
朝は5時前に起きて、大宮駅から10分ほどの宮原駅へ移動。
会場まではやや距離はあるものの、ホテルから近い場所で助かった。
2区会場の宮原小学校に到着し、行場さんの紹介で来ていただいたサポートのおおだいらさんと合流。
体育館で待機し、グラウンドでウォーミングアップ。
2区はインターナショナル区間なので大半が企業に所属する一流ケニア人ランナーばかり。
わかっていたので恐れる事はなかったものの、やはり実業団駅伝特有のピリピリした雰囲気を感じる。
レーススタート。
8時にレーススタート。一区(11.6km)は約35分後に中継所に飛び込んでくる。
(TBSのテレビ中継に見事コマネチGTRが映った瞬間)
駅伝は序盤の流れが大切なものだが、コマネチGTRとしては後半区間の安定感を活かすためにも、エース級が集まる1〜3区で”ゲームオーバー“にならないようにしたい。
頼れる武村さんは、ハイレベルなレースの中、良い位置で来てくれた。まずは好発進。
特に混雑する初めの中継所だが、無事タスキを受け取り出発。
ほぼ同時に走り始めた埼玉警察の選手に1km程ついていったのち、余裕があったので前に出ると思いの外グングンと引き離していく事に成功。
アレ?このペースでいいのかな。久々に味わうレベルの高い駅伝特有のフワフワした感じ。
2〜3km程で脚が重く、全身がズシンときつくなってきた。
調子が悪いのか、やはり気づかないうちにオーバーペースだったのか?
コースは平坦で延々と直線が続く。迷わないのは有難いが、やや向かい風気味なのもあってか単調な風景の中でずっと我慢しているように感じてくる。
前に見えるおそらくK-projectのユニフォームに見える選手を追いかけて走る。
距離表示も全く無いのでGPSの1kmラップを参考にすると前半は3:00/kmくらいのペースでいっていたものの、4km以降は3分08秒付近にペースダウンしてしまう。
思ったようなリズムで走れなくても、エース区間の小田君が少しでも走りやすくなるように前を追って粘る!ここは駅伝ならではの根性論で持ち堪える事ができた。
誰にも抜かれないが、前の差も殆ど変わらない。この苦しさをひたすら耐えて走る。
これがスピード区間の駅伝か。中学校の時走った都道府県駅伝の2区3kmを思い出した。
ようやく見えてきた3区中継所。ホッとひと息でタスキリレー。
結果は24分35秒、区間26位。
大体3:04/kmペースで目標タイムより若干遅れたものの風を考えると納得できる走りだった。
GPSのラップでは最初の1kmが2分53秒だったようで、やはり調子が悪いのではなく入りで息が上がってしまって後半に響いたのだろうか?
嬉しかったのがK-projectの選手に僅か4秒ながらタイムで勝っていた所。
走ってる時は殆ど変わらないか、負けてるのではないかと思ったし、実際誤差程度の差ではあるが。
山形まるごとマラソンでK-project勢に完敗したリベンジを密かに達成してほくそ笑んでいた。
順位を決める後半区間は暑さとの戦い。
エース区間3区(16.5km)の小田君は順位そのまま25位でタスキリレー。この日は季節外れの高温でレースが進むにつれて25℃付近まで上昇していった。
4区(9.5km)矢島さんは惜しくもあと45秒間に合わず、5区から繰り上げスタート。(後半はほぼ半分のチームは先頭と10分以上差がついて繰り上げスタートとなる)
金沢マラソンからなんと中4日の5区(7.8km)森さん、今回も脚が痛いと言っていた6区(10.6km)行場さんも良い区間順位でアンカー(12.9km)の和田さんへ。
和田さんの強さは知っているので、きっとここで勝負を決めてくれるはず。
さて、ドキドキの総合結果は…。
総合23位。見事最後に逆転し、目標のクラブチーム3位以内を達成!4位のチームニトロとは僅か25秒の差だった。
上位チーム結果。2区の21分台とか一体どんなスピードなんだ…。
最後はお決まりのコマネチポーズで。今の若い選手は知ってるのかなぁ?
昭和の香りが漂うコマネチGTRが前評判以上の走りができたのは、何よりベテラン勢がほぼ目標タイム通りで走ったのが駅伝においてかなり大きかったと思う。
爆発は無いが、大崩れもしない。良くも悪くも今の状態をよく把握したレースをする。
この調子で来年もチームの平均年齢を上げていきたい(??)
打ち上げはクラブチーム1位で圧巻のパフォーマンスを見せた絆ランニング倶楽部の皆さんと合同で。新潟の矢島さん、今回初めて会った森さんを初め、全国各地のランナーと交流できて大変楽しかった。
そして15年前は一緒に練習していた時期もある武村さん、和田さんとまさか一緒に駅伝で走れるとは思ってなかったので、貴重な機会をくれたコマネチGTRに感謝したい。
高知から全国のレースを走ってきた蓄積が、意外な形で開花する事となった。
レース結果
2区8km・24分35秒(区間26位)
コマネチGTR総合結果4時間0分6秒(23位)
☆クラブチーム3位達成
↓9月に実はコマネチデビュー戦