8年振りのとくしまマラソン振り返り。
大阪マラソンから一年、やはり一度だけでも自己記録更新を目指すレースに出ておきたい、という心残りからエントリー。
初のエリート枠という試み。

今回始まったエリート枠制度のおかげで徳島駅徒歩1分のサンルートホテルを確保。本当にありがたい。
当日はスタート近くのホテルでエリート用控室も有り。
しかし、初の試みでバタバタしていた部分もあったようだ。
スペシャルドリンクを置けるはずだったのが、やっぱり招待選手のみに変更。荷物預かりは8時までで、アップ用の上着等はスタート前で回収してくれる予定だったがどうも曖昧。
当日にゼッケンやチップを貰う珍しいシステムで、慌てて準備してたら、あっという間に集合時間になった。
レース30分前にスタート地点へ。直前で並べるのはありがたかったが、そこからはあまり身体を動かす時間も無く、慌しく整列へ。
さらにスタートでは2時間20分ペースで引っ張ってくれる予定だったケニアの選手2人がなぜかスタートの準備ができていないという珍トラブルが発生。
ラスト2分前にユニフォームやシューズが届いたのか、準備を始めたが「いや、無理だろう…」という感じ。
暴走?そしてレース終了…
こうしてレーススタート。大塚製薬の選手が引っ張ってくれて、特に問題無くレースが進んだ。しかしどうも身体が重く、あまり調子が出ない。とにかく我慢して走ろうかと思っていたら、なんと3km付近であのペースメーカー達がやってきた。
猛ダッシュで追いつく事に成功したは良いが、なぜかさらにペースを上げ集団は崩壊。
さすがに落ち着くだろうと様子見していたらグングン先頭との差は開いていく。
まずい、向かい風もあるし、このままじゃ2時間21〜22分前後の集団で牽制になってしまうのではないか?
今回のぼくの目標は最低でも自己記録更新を目指せるペースで行く事。前を追う事追いつきそうで追いつけない間隔のままレースが進む。
ペーサー含む先頭集団5名ほどの少し後ろにいた大塚製薬の選手につくが、きつくて全く余裕が無い、そして下り坂でペースが上がった時に離されて結局単独走になってしまった。強風というほどではないが、向かい風も結構きつい。
その後よく四国のレースで競り合う松本選手に抜かれる。
ここまでで10kmほど経過。通過は5km16:10、5-10kmも16:13となかなかのハイペース。
しかしもうこの時点でぼくのレースは終了したように感じていた。
3:30/kmペースまで低下し、明らかに戦意喪失。ひとまず近い走力のメンバーがいる2時間20分前半グループに追いつかれるのを待つ事にした。10-15kmは早くも17:05まで大幅ペースダウン。
序盤から力みっぱなしで、既に疲労困憊。せっかく徳島の和田さんが良い感じで引っ張ってくれているので、せっかくだから行ける所まで3:20/kmの距離走と思って走ってみよう。
ハーフまでいけるかな、よし、次は25kmまで…。後半追い風になれば楽になるかも。
しかしハーフを過ぎて折り返しても、なぜか風向きはあまり変わらない。練習でも向かい風に比べて追い風というのは感じにくいものだが、タイムも5km16:50ペースともう一歩乗り切らないまま。
6〜7名ほどいた集団もボロボロ崩れて、和田さんと行場さん(とぼくの3人)のみに。何度も一緒のマラソンレースで走っているが、さすがに安心感がある走りである。
ゆえに、ぼくの今の心身の余裕度では、まず終盤の競り合いで勝つ事はできないだろう。
30km手前でついに踏ん張る気力も尽き果て、ぼくはジョギングで完走する事を決めた。
上位の選手も徐々に絞られてきて勿体無い気持ちもあったが、序盤の時点でレース前の目標と乖離しているのに、限界を振り絞って頑張るモチベーションが湧いてこなかった。早めに次のレースに備えよう。
本当は棄権した方が良いだろうけど、前のNAHAマラソンの経験から途中でペースを落として完走するだけでもだいぶダメージが抑えれるという事がわかった。
8年振りのとくしまマラソン、なんか楽しかった記憶があるけど、中盤ではやっぱり河川敷って応援も少ないし地味かな〜と思っていたが、後半のつれて楽しいパフォーマンスが増え、チアガールの応援や、いつもお世話になってるJALのドリンクサービスは感動した(JGC会員ですと言おうと思ったけど、いかにも自慢っぽいので躊躇してしまった)。
ああ、やっぱり四国らしい良い大会だな。
フィニッシュタイムは2時間43分53秒。順位はわからない。
(呪術廻戦19巻/芥見下々)
高知龍馬マラソンに全力を注いでから、今回のとくしまは事前に立てた自己記録を目指すという目標に見合う「気持ち」、「身体の状態」、そして「レース展開」と全てが噛み合わず、早めの撤退を決断するに至った。
実際やってみると最悪の気分になった。
31回目のフルマラソンで、今回が間違いなく最低最悪のレースだった。(ワーストタイムではない)
あのまま粘って5位以内に入れるかは運次第だったが、人事を尽くした上で天命を待てば、どのような結果であれこんな後味の悪さは残らなかったのではないか。
せっかくの大舞台に、マラソン選手として情けない姿勢で臨んだ事、穴があったら入りたいくらい恥ずかしい。
これからの結果次第では、今回の判断は良かったのだと思えるかもしれない。
だが、もうこんなマラソンは懲り懲りだ。
とくしまマラソン2023結果
2時間43分53秒
(5km)…16:12/16:13/17:05/16:55/16:52/16:58/28:40/25:26/(2.195km)9:32
30km…1:40:13
レースを終えて…
【日本一が決まる‼️#JMCシリーズ】
— JMCシリーズ (@jmc_series) 2023年3月19日
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🎉シリーズⅡ最終戦
✨#とくしまマラソン
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✨表彰式・男子✨
1位🥇#野田一貴(大塚製薬)2時間18分10秒
2位🥈#小田俊平(コマネチランニングクラブ)2時間20分07秒
3位🥉#行場竹彦(鳩印G&T川崎)2時間22分10秒
応援ありがとうございました🙋♂️🙋♀️#マラソン pic.twitter.com/MOYjnmZ0dg
JMCシリーズ最終戦となり注目度が高まった今大会。小田くんは龍馬マラソンに続き好走でさすが。
大塚選手等トップランナーは対象レースを完走すれば良いだけだったので上位には入らず。何かこの写真だけ見ると、上位3名が美味しい所取りしたような光景に見えてしまいました。
レース後はすぐ撤収。帰りのSAのテレビでまだとくしまマラソンの中継がやってました。
せっかくなので昼食は徳島ラーメン。だいぶコッテリしてますが、レース後は気にせず。
芋金ソフト。ハチミツもたっぷりで実に美味しい。
すっかり意気消沈してるので、レース後のランナーズオアシスや観光は8年前のレポートをご参考にしてください。