まるランニングマガジン

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Takemaru Yamasaki マラソンランナー&プロランニングコーチ

帰ってきた香川丸亀国際ハーフマラソン2023振り返り【3年振りPB目指して】

9度目の丸亀国際ハーフマラソン振り返り。

 

 

3年振りの開催、3年振りのPBを狙う

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全国屈指の高速レースかつ、高知から当日移動できる貴重な大会が3年ぶりに再開。

やっぱり丸亀ハーフを走らないと、フルマラソンで本気モードに入れない。

前回ベストを出したのが3年前。トラックの自己ベストは複数回更新できたが、本業のロードでしっかり先に進みたい。


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当日のレース前の気温は10℃弱。空気は冷たいが、天気は良く気温以上に暖かく感じる。風も弱く絶好のコンディションだ。

 

例年通り登録Aでの出場で、1番早い10:35開始。

エリート枠と言っていい登録Aで直前までゆったり準備できるのはありがたいが、実はこちらの数はあまり多くなく、本命の招待選手(扱い?)の実業団、大学生選手が数分前に登場する。

 

並んでからあっという間に始まるこの感じがエリートレースらしく懐かしい感覚。

レーススタート。

 

トップランナーが1時間切りの超高速タイムを狙う雰囲気、さらに前半の下り基調もあって、最初からガンガン突っ込む展開になりやすいのがこのレースの特徴。

 

ぼくが3年前ベストを出した時は、10kmを30分40秒と当時のベストを上回るペースで通過してしまい、後半はなんとか近くの選手について粘るという展開で、これはしんどいし、今の状態がハッキリわからないのもあって、とにかく勢い任せで行くのは避けておいた。

 

気がつくと1km3分前半くらいの丁度良い集団が見つかり、ここでレースを進めることにした。

 

よし、非常に楽に感じる。このままマラソンのように集団に乗せてもらって走れば楽にベストを出せるぞ。

しかし5km通過は15分38秒。これは下りを考えると逆に抑え過ぎのペース。

 

やや向かい風気味だったか?知らないままペースが落ちていた。

すぐさま、イーブンペースで押していくプランに気持ちを切り替え、自ら前で集団を引っ張ることにする。

 

やはり風は感じる、どこまでいけるか。5〜6kmは3分04秒程度。よし、このままいけるぞ。行くしかない。

 

少し前に大会記録更新を狙う女子トップのカムル選手+3名の男子選手の集団がおり、これに追いついて集団のパワーを高めたい(前でペースを維持できる選手を増やす)と考えた。

 

少しきつい所だったが、なんとか8km付近で追いついた。

 

そしてそこからは、思った以上にカムル選手や岡山の選手、昔台北ハーフマラソンで一緒に走った周選手がうまく引っ張ってくれたのもあり、ペースは落とさずに済んだ。

5-10kmは15分44秒。だが10km通過は31分22秒はここ数年ベストを出した時より遅い。

 

 

集団で溜めて、バチバチの後半戦。


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まだ大きな集団で、折り返すとここまで後方に控えていたランナーも前に出てきた。

集団の勝負で言うと、しばらく引っ張った後にみんな余力たっぷりというのは嫌な展開だが、タイムで言うとペースを維持するために前が交代しながら走るのはとても大切なこと。

 

折り返してからのペースはキロ3分10秒くらいで進む。後半は上り基調なのを考えると、とにかくこの3分10秒までで抑えればなんとかなるはずだ。ハーフで細かく1km毎に時計を確認しながら走るのは初めてかも。久々にタイムに神経質になっていた。

 

この10-15kmは15分56秒で、15km通過は47分18秒。ここでも目標の46分台通過の目標はだいぶ超えてしまった。


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いつもペースがガクッと落ちるこのコースの終盤、ここからが本当の山場だ。

いよいよ力のあるランナーの仕掛けが始まり、集団のレースとしても真の勝負が始まる。

 

よく知っている徳島の和田さんがグッと前に出てきてそれについていく。

女子トップは離したものの、狭い道で丁度悪い所に中継車が詰まっていてリズムを狂わされてしまう。


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(ぼくは録画失敗してしまいましたが、テレビで結構映っていたとの連絡をいただきました)

 

16km過ぎの土器川の橋のアップダウンは終盤の重要なポイント。ここでバテて集団から離されなければ、あとは粘るのはそんなに難しくないと思う。

ここからは緩やかな上りで、フォーム的には走りやすいけど、知らぬまにタイムが落ちやすいので気を抜かずにペースアップの攻めの気持ちでいきたい。

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きつい所を我慢すると、少しペースが落ち着き安定、また誰かがグッとペースアップ、その繰り返し。

後ろはあまり気にしてないが、だいぶこの展開で絞られてきたはずだ。福岡国際で同じ集団で走った北九州の塚本さんも元気そう。

 

しんどい所だが、良いペースを保てているので1km毎の通過は早く感じる。まだ身体がコントロールできる余力は残っている。

20km通過。この5kmが再び15分56秒で、現在63分14秒。ベスト更新、66分台は間違いない!

 

あともう一絞りしたいが、さすがに終盤でかなりきつくなり、少し呼吸が整った時は道が狭く集団の前に出れなかったりでもたつき、そのまま競技場へ。

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あまり自信の無い最後のスプリント。競り合っていた4〜5人の集団には若干離されてしまった。

 

タイムは、66分44秒。18秒の自己記録更新。よし、やったぞ!

正直言うと、当初はもう少し大幅な自己記録更新を狙っていたが、コロナ明けから短い仕上げでここまで調子を上げれて、後半まで安定した走りができてホッとしている。マラソンに向けては理想的な調整レースになっただろう。

 

ただ、高知の若手チームK-up勢や徳島勢も同じ集団で殆ど差がなかった。やはり2週間後の高知龍馬マラソンは簡単にはいかないだろうな。中四国勢は自己記録続出でレベルも上りライバル多し。

 

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再生した丸亀ハーフ、高速コースはやはり健在だった。初の80分切り、初の2時間切りをしたまるメンバーと記念撮影。


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仲間の応援も終え、レース後は定番の「桃山亭」でうどんランチ。


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セルフの店で手軽に食べれて、特に名物の肉うどんがとても美味しいんです。

 

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おでんやおにぎり等のサイドメニューの誘惑を堪えて、うどんに集中。

LLサイズ(三玉)はかなりの量でしたが、意外とスルっといけました😋

 

ぼくにとっては20歳の時に本格的なマラソン挑戦のキッカケとなった丸亀ハーフ。

今では全国や海外のマラソンを走るようになったが、このレースはいつも特別な強い気持ちで臨んでいる。

 

これからもぼくにとっては原点を思い出させてくれる大切な大会となるだろう。

 

 

NEXT RACE…2/19高知龍馬マラソン

 

 

レース結果

 

66分44秒(PB・125位)

(5km)15:38/15:44(31:22)/15:56(47:18)/15:56(63:14)/3:30

👟▷METASPEED EDGE

⏰▷POLAR PACER

 

↓3年前の丸亀。五輪イヤーのピリピリ感が、昨日の事のような、遠い昔のような…。

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