丸亀ハーフマラソン2020振り返り。
登録Aは準備も楽チン。しかしなぜか招待以外の実業団・学生選手との扱いの格差がある。
気づいたら整列が結構後ろの方になってしまった。
とは言えタイム的にはこれくらいかなぁ?川内選手も思ったより後ろにいるし、なんとかなるだろう。
はい、どこを見てもあの厚底シューズです。シェア率95%???
[start-5km]
まずはみんなガーッと突っ走り、大人数の中で自分にとって良い集団を見つけ、ポジショニングしなければいけない。
昨年より人の塊が大きく感じる。追いかけるのが精一杯。1km3:00はかなり切っているように感じる。
なんとか少し前の方に固まりができたので、ペースアップしてそこについた。
しかし既にギリギリのペースで、集団がうまく分かれてくれればよかったがそうはならず、離れたりくっついたりを繰り返す。
先週の市町村駅伝9kmでスピード余裕度ができたと思ったが、それ以上のペースに感じる。
序盤で力を使い果たしてしまってはいけないが、この集団から離れたらリズムを崩したままきつい単独走になってしまうかもしれない。
早くもクライマックスのような状況になってきた。
5km通過は15:02。オーノー。下り基調とは言え、この時点で5000mの全力に限りなく近いペースで走っていたらそりゃきついはずだ。
[5-10km]
それでも、自分を信じ(もうヤケクソ?)もう一度がんばって集団を追ったが、万事休す。
7km付近で完全に集団から脱落。
恐れていた、消耗してリズムを崩したままの単独走が待っている。これは今日は終わったかも…。
一瞬弱気な気持ちになったが、安定したペースで走る黒崎播磨の選手とたまに各地大会で見かける金沢市役所の選手の2人グループに拾われる。
命拾いした。きついけど、最後のチャンスと思ってついていこう。
10km通過は…なんと30分40秒。10000mの自己ベストを16秒も上回っていた。
「とにかくこのまま粘ればいいだけだ!」
[10-15km]
折り返すと、明らかな向かい風。
あまり感じなかったけど前半は追い風のアシストもあったのかな?
何はともあれ黒崎播磨の選手が良いペースで引っ張ってくれるので、徐々に前からこぼれてきた選手も捕らえてきた。
このまま行きたいが、既に10kmレースをしてしまったぼく、本当に全く余裕が無い。給水とっただけでも遅れてしまいそう。
それでも一度は飲んでおきたかったので、アップダウンのある12km付近で飲み物とったら、案の定離されてしまった。
しかし、幸運にもまたすぐ4人ほどの集団ができた。序盤とは違い、周りがバラけてきたので、こぼれてきた人達を吸収して集団を作りやすくなっていたのだ。
15km通過46:55でベスト記録、この5kmは16:15とペースダウンしてしまったが、フッと身体が軽くなってきた。
遂に序盤のオーバーペースのダメージが抜けてきたのだ。
[15-20km-GOAL]
これはイケる!と思ったが、いつも15kmから失速する事が多い事、向かい風を感じる事から無理せず集団に連れていってもらう事を重視した。
そんなに悪くないペースだと思う。集団が徐々にバラけてきた。
17km、18km…と自分の身体に問題が起きてないのを確認。
19km付近でペースアップを試みる。しかしやっぱり風があり乗り切れない。中盤から一緒にきた日体大の選手に再び抜かれる。
20km通過、63:30ほぼピッタリ。この5kmは16:35、上り基調+風でどうやら体感よりもペースダウンしていたようだ。何度も走ったコースだが、後半のペース感覚のズレが難しい。
66分台はいけるかギリギリ。
ラスト1km、とにかく前に行くしかない。黒崎播磨の選手や序盤前に行った選手が落ちてきている。
おっ、ぼくまだまだいけるぞ。競技場に入り、ラスト200m、身体は動く!が間に合うか…
複数の選手と競り合いながら、がむしゃらにスプリントしたが、どうも微妙に切れなかったのはわかった。
正式タイムは67:02、自己記録は15秒更新した。ネットタイムは66:57だったが、前の方に並んでいたらグロスでも切れてたかはわからない。
PBは素直に嬉しいけど、東京マラソンに向けて最低でも66分台、できれば66分30秒は欲しかったので、タイムの満足度は微妙な所。
しかし、今回は後半身体も動いたし、まだ余力が残っていたように感じた。
序盤自分の力より突っ込む走りをした事で、うまく力を出し切れなかったのではないか?
途中通過の記録とは言え、10kmが自己ベストを大幅に上回るペースで通過できたのは大きな収穫だ。このペースに適応できれば、まだぼくは速くなれる。一瞬限界を感じて落ち込んだ昨年とは違う。
一方、順位は128位と昨年より大幅に下がってしまった。もはや昔とはマラソン界の状況は全く違う。
この5ヶ月で三度の自己記録更新、にも関わらず、このままではぼくの相対的な記録の価値は下がり続けてしまうだろう。
自分の信念を貫いて走り続ける先に、一体何があるのか?正直今は何も見えないけど、今は前に進むしかない。
(ジョジョの奇妙な冒険 55巻 荒木飛呂彦 集英社)
丸亀国際ハーフマラソン結果
67:02(PB・128位、NET66:57)
15:02/15:38/16:15/16:25/3:32
ソーティマジックLT2 / ターサーソックス / POLAR M430
☆10km通過30:40!(下り&追い風気味)
☆15km通過も自己新
完走者みんなのゴールシーン タイム表示付き FINISH地点 第74回 香川丸亀国際ハーフマラソン 小椋裕介 日本新記録樹立 ブレットロビンソン 設楽悠太 川内優輝 一山麻緒 MARUGAME
丸亀は数少ない近場の国際レースですが、今回は当日のアクシデントを防ぐため念の為初めて前泊。レース前も後もうどん食べました。
肉うどんで有名な桃山亭。
豪華招待選手。ホーキンス、会いたかったなぁ(優勝したのは豪州のロビンソン)
NEXT RACE…2/9唐津10マイル