まるランニングマガジン

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Takemaru Yamasaki マラソンランナー&プロランニングコーチ

朝霧湖マラソンの神になれたのか?2度目の激坂コース挑戦振り返り。

2回目の「四国せいよ・朝霧湖マラソン」振り返り。

 

朝霧湖の神になる

 

…というのが今回のテーマ。


ベビーフェイスで女性ファンが多くて羨ましい 山の神として知られる神野大地選手のように、激坂コースを疲れを感じさせず勢いよく走り切りたかったのと、調子も良くなってきたのでそろそろ自分自身が劇的に変化して川内選手の大会記録に少しでも近づけないかという秘かな期待もあった。

https://www.instagram.com/p/BTlyotRl1cG/

 ゼッケンにニックネームをつけれるのが特徴。ユニフォームと文字が被るからカタカナとかにしてもよかったかな。

今回は前泊はせず当日参加。

高知から車で2時間ちょっとと、宿毛や松野町と同じくらいの距離。

 
10:30スタートでそれなりに時間の余裕はあったが、気温は結構上がってきた。

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レーススタート。始めはスパイダーマンが全力ダッシュで圧倒的にトップに立つも、これは想定済み。冷静に対処して数百mほどで抜かせていただいた。

 

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愛媛銀行勢他、愛媛の強豪6人 ほどに囲まれてレースが進む。

コースを間違わないかは心配だったけど、集団をひっぱってペースメーカーに使われる事は別に気にはしてなかった。ドンとこい、である。

 

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しかし最近の練習の疲れがあったのか、または湿度のせいか身体は思ったより重く感じた。ついてくる集団が思ったより多く、やや焦りが出てくる。

そして上り坂に入る4km付近、やはり注目の大物新卒ランナー・ナカムラくんが前に出てきた。

愛媛マラソンでは負けたけど、今回はぼくの方がコースを知ってるわけだし、スタート時は名前負けしないように気合を入れたが、 やはり箱根戦士とは地力が違った。
少し頑張ってくらいついたけど、みるみるうちに離されていく。

「くそー、今は離されてやるけど、これからがめちゃくちゃキツイんだぞ。後で追いついてやるからな」…とあくまで自分に言い聞かし、リズムを保つよう切り替えた。

 

だが今度は程なくして、いつも一捻りされているタケムラせんぱいに追いつかれる。

あれ、出てたのか。ぼくが四国の大会でスタート前にキョロキョロしている時は間違いなくセンパイを探している時だ。しかしなぜかいつも見つからない。

 

しばらく二人の争いが、コースの一番キツい所で続く。これが本当にしんどかった。

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恐ろしい激坂コース。12kmを過ぎればほとんど下りになるのだけど、ほとんどの人がガマンできず心が折れてしまうだろう(ちゃっかりぼくが載っているパンフより)

 

上り坂の苦手意識を克服しつつあったぼくは、ここで引き離しにいこうと考える。

長い距離のレースでは、無理にめい一杯登ろうとするとフォームが崩れてブレてしまい、その後の平地や下りの走りも悪くなってしまう。上りでは休まずなるべく平地の自分のリズムを保つように心がけて、少しづつ相手にもプレッシャーを与える作戦でいった。


しかし下り坂ではやはりレース巧者のセンパイに翻弄されてしまった。
かなりのスピードでついていくのに必死、そしてその後折り返しがあって気が緩んだ後の長い上り坂で引き離されてしまった。

一旦開けられてしまえば、この後の下りで追いつくのはかなり厳しいと言わざるをえない。万事休す。
 

給水所でスポンジが貰えるのは大変ありがたかったが、飲み物を飲んでもなぜか凄くノドが乾いてくる。

 

でもこの激しい競り合いのおかげで厳しい部分でもかなり良いペースをキープできた。トップともそれほど差が開いていない。苦し過ぎてロクに時計も見れなかったが、大幅な朝霧湖コースベストも狙えるはず。

折り返しのすれ違いでまるRCメンバーを初め、沢山の人が応援してくれる。

ここからは自分のベストを尽くし、諦めず前を追ってがんばった。

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 やっと山道を抜け、コースの一番好きな朝霧ダムの美しい景色が見える地点にきた。
景色が開け、地元の少年達をはじめ沢山の声援をうけて気分すっきり。

一度見失った前の背中も見えてきた。

 20kmの通過が1時間7分半前後。目標としていた10分台が狙えるか、かなり際どいタイムだ。

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 フィニッシュ地点が見えて、ラストは全力スプリント!最後の体力を振り絞る。

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 タイムは…1時間11分01秒。無念。残り600mくらいの所でついタイムが気になって時計を何度も見たのが反省点。

 

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順位は総合3位、年代別2位。連勝は3でストップし、今治・まつのに続いて"勝手に愛媛三大ハーフマラソン制覇"はお預けとなった。

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残念ながら朝霧湖の神にはなれなかった。

やっぱりぼくはただの凡人。神でも天才でも鳥人でもない。

 

一気に躍進を目指すよりは、凡人は凡人らしく一つ一つ目の前の課題をクリアして少しづつ成長していくしかない。

 

宿毛に続き、朝霧湖でも一昨年のタイムを2分以上短縮することができた。今のベストは出せたと思う。今回は一緒に走った相手の方が強かった。


やはり最初から独走で優勝するより、素晴らしい大会で良きライバルと競り合える方がずっと楽しい。

 

いや、もちろんこれで優勝もついてくればもっと楽しいんだけど…

 

結果

 

朝霧湖マラソン(ハーフ)…1時間11分01秒(総合3位・年代別2位)

5km16:28/不明/ラスト1.0975km3:34

SORTIE MAGIC LT  //プロパッドRソックスPOLAR M400 HR

・大会結果

http://asagirikomarathon.com/2015.html

 

👑コースベストを2分以上更新!

 

NEXT RACE…仙台ハーフマラソン

 

やっぱり楽しい朝霧湖マラソン

 

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中・四国のローカル大会としては数少ないランネット100選に選ばれている朝霧湖マラソンは独特の雰囲気作りが魅力です。 

 

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昔から乙亥大相撲も開催されている乙亥会館が会場(愛媛国体の相撲会場にもなっている)で、朝霧湖マラソンで総合優勝すると入口に名前が掲示されます。次こそは。

 

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ゲストランナーの神野選手は残念ながらアキレス腱の故障でレースは欠場となりましたが、来場してハイタッチ、サイン会、レース前のアドバイス等大いにファンサービスをしてくれました。 

土佐礼子さん&村井コーチ(松山大)夫妻も毎年ゲストで出場しています。

 

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レース後のお楽しみ。 朝霧湖マラソン名物商店街グルメ。割引券もついてお得です。

 

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 大きい鳥足。うまかったです。

 

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並んで待った熟成カレー。ぼくのあたりくらいで売り切れになってしまいました。

 

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まつの桃源郷マラソンでも見たような気がするじゃがいもアイス。ぼく的には好きな味でしたよ。

 

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いちご大福。 

 

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今回は無料券のついてるカルト温泉ではなく、割引券のついてるユートピア宇和にしてみました。そんなに混んでなく快適に入れました。 

 

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道の駅「きなはい屋」でお土産等を購入。 

 

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話のネタに?フンパツして野村町のカマンベールチーズの塊「森のろまん」を購入。 

 

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 次の日の朝食で早速、全粒粉トーストとトマトと一緒に食べました。濃厚で美味しかったです。ちゃんちゃん。

大会関係者の皆さん、今年も楽しい大会をありがとうございました。

 

せっかくなので一昨年の記事もどうぞ。

www.takemarun.com