いつも応援してくださる皆さんに大事なお知らせです。
今年度からプロランニングコーチという職業は卒業し、フルタイムで働きながら走る公務員ランナーに転向する事になりました。
先日も最新のランナーズ5月号にプロランニングコーチとして特集していただいたばかりにも関わらず、突然の発表になり、これまで応援してくださった方にはとても申し訳なく思います。
今回の決定に至った理由を説明させていただきます。
「好きなことを仕事に」への不安
10年以上前から走る事で生きていくのを決め、地元高知で現役選手兼プロランニングコーチとしての活動を着実に続けてきました。
しかし”好きを仕事”にするのは簡単なことではありません。
先日胃腸炎で入院した事だけに限らず、ここ数ヶ月体調不良になる回数が増え、これから競技生活を長期で続けていく上で不安は膨らむばかりでした。
フリーランスのプロコーチという今の立場では、常に不安定なリスクを抱え、ストレスを感じながら生きていかなければいきません。これは競技面でもマイナスに働きます。
シューズ代に遠征費、治療費もあれこれも心配となってしまったら…好きなことをめいいっぱいするために始めたはずが、気づいたら好きなことに集中できないという精神状態に。これでは本末転倒です。
これからの競技生活のため、そして人生のためにも自分の環境を安定させる事がより大切になると考えました。
フルタイムで働く市民ランナーの台頭
そして川内優輝選手を始めとするフルタイムで働く市民ランナーの台頭。
日本代表かつボストンマラソンで優勝した川内選手の実績は圧倒的で、すぐに続くランナーが誕生するという事はありませんでしたが、近年急激に日本のトップ市民ランナーのレベルは上がっていき、実業団顔負けの走力を持った選手も珍しくなくなってきました。
▷最近、なぜか長野の「おっさんランナー」が速すぎる | 文春オンライン
川内選手は新たな挑戦をするため今年度からプロに転向しますが、結局ぼくは公務員時代の川内選手と何十回と同じレースを走って一度しか(川内選手はパンダの着ぐるみを着たコスプレレース)勝つことはできませんでした。
走る事を趣味とする人達でこのレベル…絶望する気持ちも湧いてきましたが、やり直す事に遅すぎる事はありません。
走るのが好きだからこそ、仕事とは切り離した方がずっと自分のしたい好きなランニングができる。忙しくても大事な所で集中力が生まれる。だから川内選手や長野のおっさんランナー達は速いのだと思いました。
遠征やまるRC設立を通じて多くの市民ランナーと出会えたこと
そして大きかったのはまるRCのメンバーや遠征で訪れた様々な場所で、多くの市民ランナーに出会えたことです。
市民ランナーとして一生懸命お仕事に打ち込み、趣味であるランニングにも全力投球し、そして仲間を作って励まし合いながら楽しむ人達の姿がぼくには本当に魅力的で眩しく映りました。
いちランナーとして、走ることを仕事に、なんて別にこだわらなくても良かったんだ。そう気づかされると孤独な戦いが終わり、肩から荷が降りたような気分になりました。
今回の決定は決してネガティブなものではなく、今後は市民ランナーのみんなにより近い目線で一緒に走ったり、切磋琢磨できることを楽しみにしています。
今後の活動について
具体的な仕事に就くかはまた改めて発表したいと思います。
これまでの活動が今後どうなるかについてですが、公務員ランナーとしては、合間に好きな事をしてお金を稼ごうというのはもってのほか。
まるRCやブログの活動、アピールは残念ながらかなり縮小する事になると思いますが、なんとか細々とマイペースで続けていけたらと思います。
これに伴いタイトルも「まるの走日記」というやや地味めなものに変更します。
新しい仕事に慣れるのにしばらく時間がかかると思いますが、うまく”通勤ラン“も活用しながら徐々に走行距離を稼いでいきたいと思います。
これからも「まるの走日記」をよろしくお願いします。
※この記事は2019年のエイプリルフールネタでした。お付き合いいただきありがとうございました。
公務員ランナーとして仕事も趣味も全力で頑張るのも素敵ですが、職業として走ることの楽しさを沢山の人に伝えていくのも負けないくらい素晴らしい事だと思います。
今年度からプロランナーに転向する川内優輝選手が、走ることを通じてどんなワクワクを提供してくれるのか、今から楽しみです。
ぼくも高知のプロコーチとしてこれからもがんばっていきます!
昨年のエイプリルフールネタ記事↓