まるランニングマガジン

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Takemaru Yamasaki マラソンランナー&プロランニングコーチ

次のステージへ、NOVABLAST(ノヴァブラスト)4レビュー。

今回はNOVABLAST4(ノヴァブラスト4)レビュー。

 

すっかりアシックスの定番シューズになり、日々の練習で欠かせないシリーズとなったノヴァブラスト。

バウンス感が強く最新レースシューズとの相性の良さ、万人受けする走りやすさ、手頃な価格と確かな理由があります。

新作が出るペースも早くなり、3がすり減ったあたりでもう5作目も発売されてしまいましたが、まずは安くなった4を購入することにしました。

 

厚さアップ、40mm超えに。

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少し地味ながら普段履きにも使いやすいブラック。

アッパーは馴染みやすい感触で、これといった特徴はありませんがどこがきついゆるいといった問題は感じませんでした。サイズも普段通りで大丈夫だと思います。

 

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4の特徴としては、遂に最大厚さが40mmを超えて、ソールの踵部がかなりボリューミーになりました。(公式では踵部41.5mm、前足部とのドロップは8mm)

※最近は陸連公認シューズの規定である40mmを超えるシューズも増えてきましたが、基本的には上位の競技者以外は適応されないと考えて良いです。気になる人はレースでは規定内シューズを使いましょう。


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前作ノヴァブラスト3と比較するとわかりやすく、踵周りの形状はだいぶ変化が見られます。


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横から見るとソールのボリュームアップ感が顕著。

これに伴い若干ですが重量も上がっています(27cmで260g程度)


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アウトソールもガッチリした印象で、耐久性は向上していると思われます。

前作ノヴァブラスト3は軽量でしたが、アッパーやソールが削れるのは割と早かったです。

グリップ性については、ジョギング用シューズなので格段強いという事はありませんが、濡れた路面で滑りやすいという事はなかったです。

 

 

機能性向上の4、バランスの3。

 

主に前作の3との比較になりますが、厚さが増した事でやはり推進力やクッションは増しており、練習後の足の疲れも残りにくいと感じました。

一方、前作の3より重くなったぶん、やや沈み込むような感じというか若干軽快さは失われているように思いました。

ザックリ言うとこれくらいの違いですが、やはり人気のシリーズとあって今までのノヴァブラストが好きな人なら問題無くすぐに扱えるように作られています、

 

ただ、個人的には軽快さを重視している前作のノヴァブラスト3が好みに合っていました。

 

ここからは自分の想像ですが、初めは少し奇抜な新しいシューズとして登場した初代ノヴァブラストは予想以上の人気となり、シリーズを重ねる事に進化していって、3ではまさに"現在の王道トレーナー"と言えるほど洗練されたシューズに仕上がっていました。

反発と軽さ、自分の足で走るコントロールのしやすさとバランスが本当に丁度良いんですよね。


ノヴァブラストは3でひとつの完成形に達したという事で、4では厚みを増し機能性を向上させる次のステージへ向かったのではないかと思いました。

 

決して別物というほどの違いがあるわけではないのですが、軽快な3と厚みのある4(または5)で好みは分かれるのではと感じています。

 

そのあたりを予想してか、兄弟シリーズと言えるダイナブラスト最新作の5は殆どノヴァブラスト3と同じ作りになっています。これには驚きましたが、アシックスらしい選択肢の増やし方と言えそうです。

 

▷ダイナブラスト5

 

 

まとめ

 

評価...B+

○反発、クッション、価格、フィット性、耐久性

-重量、グリップ

△接地感

 

この記事を書いている時点で最新作の5も発売されており、4は比較的手頃な値段で手に入れやすいです。

今後の進化の方向性も予感させたシリーズ4作目でした。

このシューズを一言で言うと、「ノヴァブラストNEXTステージ」

 

▷NOVABLAST 4 メンズ | asics(アシックス) | ランニング

 

↓非常に評価の高いノヴァブラスト3のレビュー

www.takemarun.com