今回はぼくが今まで走った、日本国内のIAAFラベルロードレースを紹介していきます。
4月の長野マラソンで、日本でラベル認定されている全7レース(※女子限定大会を除く)を全て完走しました。
- IAAFラベルロードレースについて
- 丸亀国際ハーフマラソン(IAAF Silver Label)
- 東京マラソン(IAAF Gold Label & WMM)
- びわ湖毎日マラソン(IAAF Gold Label)
- 長野マラソン(IAAF Bronze Label)
- ぎふ清流ハーフマラソン(IAAF Gold Label)
- 神戸マラソン(IAAF Bronze Label)
- 福岡国際マラソン(Gold Label)
- 番外編(女子マラソン)
- 過去にラベル認定されていたレース
IAAFラベルロードレースについて
このゴールド・シルバー・ブロンズと3段階の格付けがされており、これらに格付けされた大会で上位に入ると世界ランキングでも順位に応じたボーナスポイントが加算されます。
この格付け基準について細かい説明は省かせていただきます。IAAFのランキングシステム導入により今後も細かい変更が予想されるためです。
ざっくりと重要なポイントだけまとめると、「招待選手のレベル・人数とテレビ放送の規模が基準を満たす事」が主なラベル認定の条件になります。
(IAAF Label Road Race 公式サイト)
▷IAAF Label Road Races | iaaf.org
多くの市民ランナーには関係無い事のように思うかもしれませんが、運営やランニング界の発展により力を入れている大会なのは間違いないですし、世界中には沢山マラソンがあるので、ラベルレースを選んでコレクションしてみるのも面白いですね。
ぼくにとってはこのような国際的に認められた大会で結果を出すことが夢ですし、さらに新しいチャンスを掴むキッカケにもなります。
丸亀国際ハーフマラソン(IAAF Silver Label)
2月第1週開催。日本で一番レベルが高いハーフマラソンと言ってもよく、国内外のトップランナーが集まります。
思ったより波打つような小さいアップダウンがいくつもあるのですが、序盤の下りで勢いがつきやすい所がスピードレースになりやすい要因のように感じます。
ぼくにとっては近場の丸亀で開催されるのは本当にありがたく、初めて市民参加型のロードレースの楽しさを教えてくれた大会でした。
もう何度も出場していますがベストを尽くしてやっと100番前後というのは順位的にはなかなか厳しいレースですね。
レース成績…67分21秒(105位)2019年
2016年68分02秒(118位)、2014年70分23秒、2013年71分27秒(134位)、2011年67分43秒(B組6位)、2010年69分39秒、2009年70分XX秒(ハーフデビュー戦)
2012、2017年故障でDNS
東京マラソン(IAAF Gold Label & WMM)
3月第1週に開催。ワールドマラソンメジャーズ (WMM・世界6大マラソン)の一つでもあります。
WMMはIAAFにも認められており、東京五輪の出場資格にも記録とランキング以外に「ゴールドラベルレースTOP10、もしくはWMM5位以内」も含まれています。
ぼくにとっても念願のWMMデビューでしたが、直前の故障のため残念な結果に終わってしまいました。
さらに翌年は2時間21分切りランナーが申し込めるエリートの部に落選(人数が多かったため2時間20分切り以外の選手は足切りに)。
日本のマラソンブームの火つけ役となった大会、とにかく凄い規模です。
レース成績…2時間36分23秒(306位)2018年
びわ湖毎日マラソン(IAAF Gold Label)
3月第2週開催。びわ湖マラソンはぼくにとっては初マラソンの舞台となった思い出の大会。
日本三大マラソンの一つで、世界的にも貴重となった競技特化型の大会、なんと2時間30分(あるいはハーフ70分)を切った選手しか出場することができません。
シンプルなコース、ピリピリした雰囲気、競技者としての原点に帰れるマラソン大会です。
レース成績…2時間22分48秒(57位)2016年
2013年2時間23分51秒(72位)
2011年2時間26分37秒(84位)
長野マラソン(IAAF Bronze Label)
4月第3週開催。長野の街と冬季五輪のレガシーを巡る観光としても魅力的かつ全体的にフラットで走りやすい高速コースになっています。
ただ暑くなったり雪になったりと変わりやすい長野の気候に振り回される事も多いようです。
ぼくが走った時は10℃前後曇り微風という、過去最高といってもいいほどの好条件で走ることができました。
レース成績…2時間20分04秒(16位)2019年
ぎふ清流ハーフマラソン(IAAF Gold Label)
4月下旬開催。比較的新しい大会ながら、金メダリスト高橋尚子さんの冠がつく大会として急成長。一気に最高格のゴールドラベルに認定されました。
しかしながら丸亀や仙台ハーフのように競技者向けのエントリー資格基準が未だに無いのが残念です。
コースは全体的にフラットながら中盤は細かいアップダウンがあり、また時期的に気温が急に上がる事もあるので、まだそこまで高速コースというイメージにはなっていません。いつか世界を驚かすようなタイムが出るのかも楽しみですね。
レース成績…2018年69分31秒(37位)
2016年70分30秒(40位)
神戸マラソン(IAAF Bronze Label)
11月第3週開催。近年海外選手の招待に力を入れているだけでなく、「ジャパントップ8」や年代別入賞制度でがんばった競技者をサポートする仕組みも充実しているのが嬉しい所です。
ぼくは初出場で招待選手として走れる幸運に恵まれたのですが、初めてIAAFラベルレースで入賞という結果を残せた記念すべきレースになりましたし、主催者の方の選手をリスペクトしてくれる姿勢にとても感激しました。
コースは全体的にはフラットですが、風の影響と、後半の橋のアップダウンが攻略の鍵となります。
レース成績…2時間23分45秒(8位入賞)
福岡国際マラソン(Gold Label)
12月第1週開催。日本三大マラソンの一つで、びわ湖マラソンと同じく男子競技者特化型の大会となっています。
マラソンレースの聖地であり、かつては”非公式の世界選手権“と言われるほどのポジションにありました。現在は世界のトップを決める大会とまでは言えないかもしれませんが依然国際的に重要なレースである事に変わりはありません。
ぼくにとっては2度目のマラソン、びわ湖とはだいぶ違い、とにかく大きな街中を走るのが印象に残りました。アフターパーティでの海外のランナーとの交流も楽しかったです。やはり特別な大会ですね。
レース成績…2時間23分21秒(27位)2013年
2011年2時間28分02秒(57位)
番外編(女子マラソン)
五輪・世界大会の選考レースとなっている女子限定の国内三大マラソンもIAAFラベルレースに認定されています。さすがにこれはぼくは出場する事はできませんが、実はサブ種目として男性も参加できる市民ランナーの部も併設されています。
・大阪国際女子マラソン(大阪ハーフマラソン)
1月最終週に開催される大阪国際女子マラソンはIAAFゴールドラベル。
併設されている大阪ハーフマラソンも現在は国内屈指のハイスピードレースにまで成長しています。
ぼくも一度出場したのですが、実業団選手との扱いが違い過ぎて愕然、この扱いがトラウマになり大きな都市マラソンに出場する時は常に神経質な態度をとるようになってしまいました。
レース成績…67分32秒(18位)2015年
3月第2週に開催される名古屋ウィメンズマラソンもIAAFゴールドラベルレース。
こちらは整列は大阪ハーフよりはマシなように感じたのですが、なんと途中で先にスタートした女子のランナーに追いつき接触の恐れもある大変危険なレースになりました。
あくまでハーフの部はおまけ程度の認識で出るのが良さそうです。
とはいえ、ウィメンズマラソンと同じとてもフラットで走りやすい高速コース、名古屋の街中を走れるレースはやはり魅力的で少しもったいなく感じました。
レース結果…76分19秒2015年
・さいたま国際マラソン※未出場
12月第2週に開催されるさいたま国際マラソンはIAAFシルバーラベル認定。
男女問わず出場できる大会ですが、あくまで先にスタートするエリート女子ランナーがメインのレースで、シルバーラベルに認定されているのも女子のみのはずです。
久喜マラソン優勝した時にさいたま国際マラソン招待出場権も獲得しましたが、この時は同時期の台北マラソン重視のため辞退させていただきました。
過去にラベル認定されていたレース
世界選手権の選考対象レースでもある別府大分マラソンは以前はシルバーラベルでしたが現在は入っていません。日本三大マラソンに次ぐレベルの高さを考えると今入っていないのは意外な気がします。またラベル制度が導入された初期の話ですが北海道マラソンと青梅マラソン(30km)もシルバーラベルに認定されていました。
基準をクリアするのはもちろん、それを維持していくのもなかなか難しい事なのかもしれません。主催者が大会をどうしていきたいかというのも大事になってきそうです。
↓全国制覇もコツコツ継続中。今まで大会で走った都道府県リスト。