今回はまるランニングクラブのレンタルシューズ企画で使わさせていただいたグライドライド2とエボライド2のレビューです。
二つは“エナジーセービング”機能を持つアシックスの新シリーズですが、使用感は結構違うのでどっちが良いかは好みは分かれると思います。
前作との比較も多くなるので、より詳しく知りたい方は前のレビュー記事も読んでみてください。
グライドライド2。安定感向上
ぼくにとっては、エボライド2は前作よりかなり走りやすくなりました。
元々初代グライドライドはライドシリーズの勝手に前に進む“転がり感”をより高めるために、強めのつま先上がりの構造になっていたのですが、その分今までの靴の感覚で走ると上手に乗りこなしにくい印象を受けました。
それがグライドライド2では、接地面積を拡大する事で、安定感が増したようです。
なので、歩く時は不安定な感じがしますが、走り出すとしっかり地面を押して走る感覚が味わえるようになりました。
そのためか元々分厚いクッションもしっかり効かせれるようになって跳ねるようにも走れます。
元々クッション性と耐久力は抜群で、履いたフィット感も柔らかくなじみやすい、非常に質の高い商品だったので、走りやすさもアップして上質な”デイリートレーナー“(普段のジョギングで使う使用頻度の高いシューズ)になりました。
ぼくにとってはイージーなジョギング(4:30〜5:00/km)で使うシューズで、マラソンやきつい走り込みでかなり脚が疲れた後でもしっかり支えてくれて安心して使えます。
馴染みやすい足入れ感もあって、初心者の方には非常に好評のシューズでした。
気になる点としては、初代の強めの転がる感が気に入っていた人にとっては、安定性向上でせっかくの個性が薄まってしまった事になります。
初代グライドライド大好きな人はそのまま安く手に入りやすくなった初代で良いかもしれません。
エボライド2。クッション性アップ
一方で、エボライド2。
グライドライドと比べると随分スッキリした見た目になり、つま先上がりもそこまでではないため、より薄底シューズに近い”ストイックな“シューズです。
フィット感も若干スマートで締まった感じになるので、グライドライドよりスピード走行に適した靴になりますが、初心者でも問題無いくらいのクッションもあります。
値段も1万円とリーズナブル。
エボライド2では、作りが根本から変わったというほどではないのですが、接地感は結構違うなと感じました。
どうも初代よりクッションが増し、柔らかい乗り心地になったようです。
初代があまりにもあっさりした味つけだったので、「新シリーズなのに今までの靴と何が違うのかわからない」という意見が多かったのかもしれません。
しかしぼくは初代エボライドのシンプルな履き心地、自然と足がくるくる回ってきてリズムが良くなってくる感覚が大好きだったので、変更点は余分に感じてしまいました。
ぼくはこのシューズをよくモデラートラン(4:00-4:30/km)ペースで使いますが、このペースの快適さは初代の方が良かったです。
ただ2の方がよりイージーなジョギングでも使いやすくなったようには思いました。
まとめると、どちらのシューズもより万人向けになったような気がします。アシックスらしいマイナーチェンジと言えるかもしれません。
若干個性は薄まったものの、基本的な部分には大きな違いは無いので、初代が好きな人がガッカリするという事はないと思います。
エボライドは買い求め安く、グライドライドも驚異の耐久性なので、どちらも値段以上の価値はあるオススメの靴です。
特にグライドライド2は経験の浅いランナーにとっては心強いサポートになるはずです。ぜひ一度お試しください。
まとめ
・評価
グライドライド2…B(前作より安定性アップ、扱いやすくなった)
エボライド2…B+(前作よりクッション、軽量性アップ、ダイレクトな接地感は前作の方が感じられる)
※評価はあくまで自分に合っているかを重視しています。