レース40分前に整列。もうそこから動けません。
パンフレットを見るとスタート40分前には整列していなければいけないことになっていました。
いくらなんでも40分前?途中でトイレに行ったり、身体を動かすスペースくらいはあるのでは?と思っていたのですが、そのままスタート地点に移動して本当に一歩も動けないことが判明。
当然身体も冷え、トイレも近くなってくるのですがガマンするしかありませんでした。今まで全国のそれなりの大会に出場してきたけど、こんなことは初めて。まだまだ経験が不足していました。
大学登録ランナーはある程度のスペースが確保され少しはウォーミングアップができるようになっており、さらに実業団選手はレース5~10分前にスタート地点に来て、そこからも自由に身体を動かせることが許されていました。
なんだよこれ…もはやこんなの八百長じゃないか。
こんな大会のために、教室終わってから無理して移動したのか…
速いランナーと競り合えることを楽しみにしていたぼくは、スタートラインの時点でのあまりの扱いの違いに、深い悲しみと怒りにトイレのガマンも混ざって全く集中できない心理状態になりました。
でも同じ条件の仲間もいるんだと思って、一度レースを諦めかけた自分自身を奮い立たせました。
そしてレーススタート。
ペースはややスローで3分10秒を少し切る程度と、ぼくにとってはありがたい展開となりました。
しかしさすがにそのままとはいかず、3km付近からグッとペースが上がって徐々に先頭から引き離され始めます。
実力差がある以上、これは想定の範囲内。ここからが本当の勝負。
5kmの通過は15分24秒。今までのハーフマラソンで最速の通過タイムでした。
きついけど、まだやれる!
あとは同じく集団からこぼれた"仲間"を探して後方集団を形成し、とにかく粘ること。
近くの選手と引っ張り合いながら3:15/kmペースをなんとかキープ。慎重に、かつ気を抜きすぎないように…
ぼくが映るのは1分40秒過ぎ
最後は大阪府警の選手に突き放されたものの、自己ベストを13秒更新することができました。
本当は1時間6分台ともっと大幅な記録更新を狙っていましたが、困難な状況、レース展開を考えるととても満足できるものでした。
大阪の街中を走るコースはほとんどフラットで、風の影響やカーブも少なく本当に気持ちよく走れるコースでした。
全国でも最も記録が出しやすいコースの一つだと思います。
自己記録更新を確信し、壮大な長居競技場に入った瞬間は本当に気持ちよかったです。
記録を狙うランナーにとっては実に惜しい大会です。
トイレは一応なんとかなりました。
ゴール後は実業団選手専用控室なるものでご丁寧に用意されていて、また悔しい気持ちが蘇ってきました。
走る目的は人それぞれですが、少なくとも陸連登録者は同じ記録や順位を狙うアスリートのはず。
意味の無いカテゴリーで区切るのではなく、せめて丸亀ハーフのようにAグループ標準記録を設定するなりしてほしいものですがなんとかならないのでしょうか。
ぼくと同じ条件でトップ10に入ったランナーもいました。ぼくはともかく、このような選手は実業団選手と同じ待遇を受けるべきだと思います。
ぼくは19位で、実業団・大学ランナー以外では2番目でした。
ゴール会場ではグルメイベント、大阪女子マラソン中継のパブリックビューイングも行われており、観戦者もとても楽しめる大会になっていました。さすが大阪。
女子マラソンの生観戦もバッチリ。優勝したガメラさんはこの後…
改めて対策
不利な条件でもキチンと走れたのは、天気が良かったこと、最初のペースが遅かったこと、前日バタバタして走れなかったのでたまたま当日朝ランをしっかりやっていた(30'jog+動き作り、流し4本)ことが挙げられます。会場についてからのアップは9分ジョグのみでした。
レース会場に着いてから早めに沢山アップしても、汗をかいて整列している時にかなり冷えてしまうのでこっちの方がよかったのかもしれません。
これからもこういう大会に出場することもあるかもしれませんし、事前に調べつつも臨機応変に対応することが大切ですね。
なにはともあれ、また経験値はアップしました。
・レース結果
1時間7分32秒(19位)PB!
5km…15:24/31:31(16:07)/47:42(16:11)/63:57(16:15)/3:35
全結果
泊まった宿 FOR LEAVES INN 上本町
・あの大阪国際女子マラソンと併設。それほど知名度は高くないが、実は有力ランナーも数多く集まる
・レース40分前に整列。昼スタートなので朝しっかり身体を動かしておく
・国内屈指の高速コース
・観戦者も楽しい会場周辺のイベント