まるランニングマガジン

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Takemaru Yamasaki マラソンランナー&プロランニングコーチ

初代王者と賞金100万円は誰の手に!? かがわマラソン振り返り

かがわマラソンレース振り返り。

 

 

調整失敗、絶好の天気とクセのあるコース

 

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香川県待望の大規模公認フルマラソン誕生という事で、四国のランナーとして期待を込めてエントリー。

なんと第1回大会の優勝賞金は100万円!という事で、全国各地からも猛者がエントリー。

ぼくも有難い事にホームページに有力選手として掲載していただいた。

他には徳島の和田さん、最速通勤ランナーとして有名な松井さんの名前も。

 

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しかし隠し玉で招待選手として今年のニューイヤー駅伝5区区間新記録を出した池田勘汰選手が出場決定

池田選手の独走圧勝になるのではないかというのが大方の予想だったが、"やる前から負ける事を考える馬鹿がいるか"(アントニオ猪木)という事で、龍馬マラソンに続く2度目の奇跡を起こしたい。

 

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龍馬マラソン直後は殆どダメージを感じず、不思議なエネルギーに満ち溢れていたが、好事魔多し。

先週風邪を引いてしまい、急いできつめの刺激を入れたものの、疲れが残ったのかあまり調子が上がってこなかった。

とにかくレースが始まってみないと、身体がどのように反応するか予想できない。

 

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青空が広がる快晴。春のフルマラソンとしては少し遅めの10時スタートだったので暑さや風も心配されたが、気温は10℃付近で風速2m程とこれ以上無い絶好の条件となった。

 

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整列してスタートを待つ。大会アンバサダーの三津家さんと志村美希さんのキラキラオーラが凄い。さすがランニングインフルエンサーの頂点である。

よーい、うどん。

 

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やや後方の外側にいたため、スタートが少し遅れてしまった。

あっという間に招待選手の池田選手と、先月の熊本城マラソンで優勝した古川選手が飛び出す。1km3分を切るようなペースで一気に離れていったため、これはついていくのは厳しいと判断した。その他の有力選手で約9名ほどの第2集団が形成され、じっくり後半勝負を狙う。

入りの5kmは16:04。先月の丸亀ハーフで62分台を出した強豪・松浦選手がリズム良く引っ張ってくれた。

 

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じわじわペースが落ちてきて、5-10kmは16:32。後ろに下がる選手が多く、このあたりからぼくが集団を引っ張る事になるが、緩い上り坂に加えて、思ったより風の影響を感じられるようになった。意外とクセのある難しいコースなのかもしれない。

 

10-15kmは17:02と一気のペース下降。あー、うまく引っ張れなくてごめんなさい。

どうも足が重く、調子がでてこない。


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集団が牽制モードに入ってしまい、時折誰かが一瞬ペースを上げるものの長続きせず、ペースが落ちてしまう。序盤からの風は予想外だったのもあってか、みんな後ろに下がりたい雰囲気がアリアリ。

あまり駆け引きで無駄に体力を消耗するのも嫌だったので、ぼくはそのまま前の位置で走りながら誰かが出てくれるのを待った。

17km付近で折り返して、追い風を期待。

 

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快調に飛ばし前を行く池田選手と古川選手は中間地点を65分台の通過。

一方、第2集団はなかなか乗り切らず、中間地点1時間10分18秒(15-20km17:02)と想定よりだいぶスローペース。既に数分の差がついてしまった。


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そして、ここまで余裕あるはずのペースにも関わらず、自分の調子が良くなくかなりきつい。

前モモに疲労を感じ、上体も硬くうまく前に進まない。

 

"今日はダメだな..."と諦めモードに入りそうになった時、道路の反対側から大きな声援が。

かがわマラソンのコースでは折り返してから、26kmまで10km近く他のランナーとすれ違い区間がある。これが壮観で凄く元気をもらえた。

高知からの参加者も多いし、沿道には応援に来てくれた人達もいる。

どんな形であれ、最後まで頑張ろうと気持ちを引き締め直す。

 

 

終盤の3位争い、最後の"小さな奇跡"

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20-25kmを16:54で通過。

30km手前からサイクリングロードの河川敷に入り、ここは予想通り強い向かい風。

コース下見していたし、今のペースなら引っ張ってもそれほど変わらないかと前を引っ張っていった。25-30kmは16:57。ここからレースが大きく動いていく。

 

コマネチGTRリーダーの小田くんが揺さぶり開始。ここに優勝候補の松井さん、和田さん、そしてぼくが反応。

ここは勝負所と見て必死でくらいついた。

30-35kmは16:17前の5kmから急激なペース変化。

第二折り返しを通過するとまた向かい風になり、集団に戻ってしまうが、ここである程度のふるい落としと、タイムを稼ぐ事ができた。

 

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序盤からあまり余裕はなかったが、その感覚は3:20/kmペースなら一定で、今の疲労の程度ならひとまず終盤まで大崩れする事はないだろう。

ぼくはほどほどのペースで前を引っ張りながら、後ろが失速してくれるのを願っていた。

ここまでの動きを見ると松井さんや和田さんもそこまで絶好調という感じではない。

最初仕掛けた小田くんも足に痙攣が起きたようで、3位争い集団は最初に引っ張った松浦選手と飯田選手を入れて5人に絞られた。

なんとかトップ5は確保したい!


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ラスト5kmを切ったあたりで松浦選手が一気に勝負のスパート。さらにそれを待っていたように松井さんも反応する。少し遅れて、和田さんとぼく。

やられた!やはりペースを切り替えれるような余力は残ってなかった。和田さんからじわじわ離され、このままでは6位。

だが、スタミナ面は大丈夫。40km通過を見て、このままいけばギリギリ20分台は可能なのがわかった。最後は細かいカーブが増えるが、勢いを殺さないよう最後の追い込みをかける。

 

すると前から、落ちてくる選手がいるのがわかった。最初に飛び出した招待の池田選手だ。

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41km手前で池田選手をかわし、遂に5位に浮上。

前回の龍馬マラソンほど劇的ではないが、今回も最後に"小さな奇跡"は起こすことができた。

他ではなかなか味わえないあなぶきアリーナでのフィニッシュは格別!

 

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入賞メンバーの皆さんと健闘を讃えあう。

タイムは2時間20分30秒ラスト2.195kmは過去最速の7分11秒でカバーできたのは収穫。

優勝賞金100万円を獲得したのは古川選手。池田選手圧勝の下馬評を覆す、まさに勇気の勝利。第一回優勝者に相応しい強さを発揮したと思う。

 

結局賞金も自己ベストも遠く届かなかったが、マラソン連戦で安定した結果を残せたのは自信になった。

今日の状態で最後まで諦めずに走れたのは、慣れ親しんだ香川県の街中で、沢山の人から名前を呼んで応援してもらい、地元に近い感覚で走れたのも大きかったと思う。

 

改めて、四国で大きなマラソンが増えたのは素晴らしい事だと思った。

かがわマラソンの更なる成功と、四国のマラソン界の発展を期待したい。

 

レース結果

2時間20分30秒(5位)

👟METASPEED EDGE TOKYO

🕰️POLAR PACER Polar Verity Sense

ジェル:エクスプロージョン ポーションエックス 

 

(5km)16:04/16:32/17:02/17:02/16:54/16:57/16:17/16:42/7:11

HALF.70:18-70:12

⭐︎12回目の20分台

⭐︎高知龍馬、愛媛に続く四国のマラソンTOP5入り

⭐︎ラスト2.195km過去最速

 

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大会の雰囲気、レース前後編

 

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かがわマラソンは前日受付必須。最近は事前発送してくれる大会が多いので国内では久々の新鮮な感覚でした。

 

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アリーナの中ではゲストのトークショー等イベント盛り沢山。協賛各社の抽選は全部外れました...。

 

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地方のマラソンはホテル不足が話題になりますが、今回はなんとか直前で会場から近いファーストインを予約する事ができました。

カプセルタイプとシングルの部屋両方あるホテルで、大浴場があってリラックスできました。


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せっかくなのでうどんを食べにGO。ホテルの近くの「えん家」へ。かなり行列で1時間程待つ事になってしまいました。やはりレース前は早めの行動が大事ですね。


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名物のかしわ天うどん(大)を注文。待った甲斐があり、うどんもかしわ天も食べ応えがあって非常に美味しかったです。

 

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話はレース後に飛んで、出店スペースでエネルギー補給。


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楽しみにしていた揚げピザを購入。サクサクでマラソン後には嬉しい贅沢。

 

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はなまるうどんで肉うどん。やはり香川ではいつでもうどんが食べたくなる。

 

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デザートにチョコバナナを食べて満足。


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14時から表彰式。

 

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アリーナは表彰も映えますね。


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駅伝を走ったコマネチGTRメンバーと。安定の入賞者3人!

 

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入賞者用の特別なリボンのついた完走メダルをいただきました。

 

新しい大会のこれから盛り上げていこうというフレッシュな空気を感じられるのはワクワクします。

 

大会運営の方もコースの走りやすさを気にしていたようで色々聞かれましたが、可能なら細かい改善ができると良いですね。

 

極端にきつい所はないものの、風の影響、中盤のアップダウンや後半カーブが増える等タイムを伸ばすのは難しい部分があると感じた一方、絶好の条件でベストを更新したランナーも多くいた模様。

 

個人的には整列時のアスリートランナー向けのSブロック導入、風や気温上昇の影響を減らすためにスタート時間を少し早める等、レース環境を整える事も大切ではないかと思いました。

 

(あと、レース後もうどんを振る舞ってくれるエリアがあると嬉しい...。)

 

また走れる日が楽しみです!

 

 

↓第一回大会と賞金付きという事で、2年前のふくい桜マラソンを思い出しました

www.takemarun.com