まるランニングマガジン

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Takemaru Yamasaki マラソンランナー&プロランニングコーチ

まるエボリューション、ナイタートライアルin屋島5000m振り返り【14:27.70!!!】

ナイタートライアルin屋島5000m振り返り。

 

 

チャンスはある、のか?

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ゴールドコーストマラソン後、8月に練習を再開してからは秋に10000m30分切り、もしくは5000m14分30秒切りを一応最大の目標としてここまでやってきた。一応...。

 

マラソンを安定して走るスタミナは十分ついた今、足りないのは短い距離のスピードである事は明白。

だけど、正直自信はあまり無かった。3年前のベスト(14:35)はルール変更前の25mmスパイクで出したもの。

昨年から14分50秒すら切ってないし、年齢も重ねていく中で5000mの自己記録を伸ばしていく事は本当に可能なのだろうか。先月の1500mは中学時代より遅い4分15秒かかってしまった。

 

より得意な10000mはスケジュール上出れるレースがなく、記録の出やすい屋島5000mに賭ける事にした。

 

10数年ぶりに都道府県駅伝のメンバーに選ばれるという夢も、まだ諦めたわけではなかった。

丁度レース前に現在の高知ランキングの情報が入ってきて、高知勢の3番目で14分22秒くらい。ちょっと難しいかな...。

 

さらに出発直前、たまたまホームページでエントリーリストが更新されていたのを見て最終組に入ってない事が発覚。2日前くらいに見たのが確定だと思ってたので慌てて電話で確認したら修正可能との返事をもらえた。

 

でも、これでまた去年みたいに最初から遅れて最下位だったら恥ずかしいな。自分は何をやってるんだろう。現状から目を背けた目標設定ではないか?

 

グダグダと後ろ向きな前置きが長くなったが、諦めるのは一度決めた挑戦をやり切ってからにしよう。

 

完璧な条件、新しい自分

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レース開始は19時。この時期としては遅めだが、ほぼ無風、空気は少し冷たいが手袋やアームウォーマーが必要な程ではなく、完璧に近い気象条件

 

まず1番アウトレーンのスタートから、うまく集団の中くらいの内側に入る事ができた。

1周目は71秒とやや遅め。でもこの時点でとても脚が楽に感じられ、"この調子なら、少なくとも14分40秒台は出るだろう"と目標低めの安心感を得てリラックスを得る事ができた。

 

もう余計な事は考えなくていい、今日気持ちよくレースを走り切れれば、それでいいじゃないか。

 

トラックレースはやや外側くらいがレースの動きに対応しやすいと思っていたが、人数が多い時はガンガン内側に切り込んでくる選手と接触してしまう事が増えたため、多少走りづらくてもインコースで無駄な動きを最小限にする作戦でいった所、かなりうまくハマった。

 

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(画像提供CHRCマルコーさん)

ケニアの留学生3人+世羅高校の選手1人が飛び出し、次の大きな集団を引っ張るのは先週も四国駅伝で優勝した愛媛県チームのアンカーを務めたばかりの脇選手。今季絶好調でさすがに走りが軽い。

2000m通過は5分47秒。まぁ普通くらいかな。

その後も淡々とレースが進んでいく。どこもきつくない。

 

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3000m通過、大体8分41~42秒。あまり考えないようにしていたが、明らかにいつもの自分と違う

というか、いつも通り走っているのに、タイムは自己ベストを大幅に更新するペースだ。

 

このあたりからきつくなってくる選手が増えていくため、ぼくは軽々抜いてポジションを前に上げていく。

最終組と言えど、今のペースで余裕がある選手など数人しかいないはずである。順位が上がっていくのは当然。なんだか不思議な感覚に包まれてきた。

 

今の自分の状況が信じられなくて、ペースを上げたらまた身体が固まって失速してしまうんじゃないかと思い切っていくことはできなかった。

 

ラスト1000m、11分36秒で通過。まだきつくない。

遂に集団の前の方を走っていた脇選手の背中が目の前に迫ってきた。少し身体もブレ始めてきている。

ひょっとしたらぼくが1番余裕があるんじゃないか?

最後まで大事に溜めて、ラストで出し切ろう。

 

あと1周、13分30秒が見えた。今の勢いなら14分30秒切りは確実だ。

 

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ラスト200m、気がつけば留学生に次ぐ日本勢の一番手(4位争い)とは1〜2秒差。

振り絞ろうと思ったが身体が動かない。

最後の直線で、脇選手に離され、さらに一瞬で後ろの選手3名にも抜かれてしまった。

 

スプリントの練習もしてきたが、やはりここはぼくの苦手分野。余力はあるつもりだったが少し仕掛けが遅かったかも。

 

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イメージ通り切り替わってくれない身体を、なんとかフィニッシュラインまで運んでいく。

 

そしてタイムは...

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14分27秒70!

3年前の自己記録を8秒更新する大躍進。37歳にして、大きな壁をぶち破る事ができた。

 

本当に、何が起こったのかわからないくらい嬉しかった。

そして何より、今日のレースで自分の限界はまだ先にあるという確かな手応えを掴む事ができた。

 

走り終わって、どこも痛く無いし、少しクールダウンすれば疲れも殆ど無い。

 

ぼくは生まれ変わる事ができた。

 

先の事はわからないから、本当に走り続けれるのか不安になってしまう時もある。

でも、だからこそ自分の手で勝ち取った達成感は何ものにも変え難いほど大きい。

 

都道府県駅伝は多分届かないけど、足りない部分を見直して、また次の機会向けて努力するだけ。

 

今を踊れ、ベストを尽くせ。

 

ぼくの挑戦はまだまだ続く。

 

レース結果

ナイタートライアルin屋島5000m

14分27秒70(PB、12位)

👟METASPEED LD2

(400m)71"7/68"4/68"7/69"/70"7/69"3/70"7/68"9/69"2/70"1/69"4/68"1/33"6

(1000m)2:54/2:54(5:48)/2:54(8:42)/2:54(11:36)/2:51

 

⭐︎自己記録3年振り8秒更新!

 

NEXT RACE...12/7甲佐10マイル

 

↓3年前のベストが出たレース。同じく屋島。

www.takemarun.com