まるランニングマガジン

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Takemaru Yamasaki マラソンランナー&プロランニングコーチ

終わりよければ全てよし、高知ロードレース振り返り。【7連戦】

年内最後のレース、高知ロードレース振り返り。

 

10月からなかなかスピード出ず、レースも凡走が続いて苦しんでいたが、この2週間でようやく練習内容にも改善の兆しが見られてきた。

今回のレースはしっかり体調を整え、少なくとも昨年と同程度のパフォーマンスは発揮しておきたい所。

 

 

自分で組み立てるレース、いつもの勝負どころ。

 

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心機一転、今回から赤色の新ユニフォームになっての初戦。

10時開始で、朝の気温は低かったが、風はあまり無く非常に良い条件。

 

レースがスタートしてまずはそれほど速いペースにはならず、一旦様子見。

2km付近で先頭を引っ張っていた選手が落ちてきて、ぼくが先頭に立つ。

集団は4人となり、空気で周りの選手が前に出る気が無いのはひしひしと感じてきた。

ぼくも積極的に前に出たかったわけではないが、そういう事ならラチが明かないし、自分でレースをコントロールしつつ周りの出方を伺うのが良いと判断した。

 

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前を引っ張り続けると、いつの間にか体力を消耗しがち。なるべく温存できるよう少し抑えてリズム良く走るよう心がけていたら徐々に走りが良くなってきた。ヨシ、調子は悪く無いぞ。

5km周回コースの1周目を通過して大体15分37秒付近。31分前半ペースのややスロー。まぁ自分も無理してないし、こんな所か。

 

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自分が走りやすいペースは、ついてきてるメンバーにとっても心地良いペース。ライバルの久松くん、いける所までついていくと宣言していた濱口くん、そして800-1500mの県内トップ選手である中西くん。

このまま穏やかな展開でラスト勝負に中西くんがいるのは大変まずいのではないか。

 

東部周回コースに2つの上り坂があり、2周目の7km付近の上り坂は特に仕掛け所になっている。

ぼくとしてもそれは重々承知しており、自分から仕掛けるか、それとも誰かがが仕掛けてきてそれに対応する心構えをするか、思考を巡らせた。

 

仕掛けてきたのはやはり久松くん。強烈なプッシュで、中西くんが脱落、そしてかなり粘っていた濱口くんも脱落して一騎打ちがスタート。

よし、ここを耐えきればチャンスがやってくるはず。

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だが久松選手のペースは落ちず、遂にぼくも白旗を上げた。

残り2kmを切り、軽い下りにくるとフトモモがめちゃくちゃ重い!なんだこれ。

上体も一気に固まって全然身体が動かなくなり、3:30/kmくらいまで自分のペースは落ちているのは?と錯覚するほどだった。

 

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地獄のような苦しみに、このままではさらに後ろから抜かれてしまう!と思ったが、一度冷静になって、ペースが落ちれば自然とマシにはなってくるだろうと走りを整えた。

最終的にはトップと11秒差の30分54秒(昨年より2秒短縮)の2位でフィニッシュ。3位の濱口くんからもなんとか逃げ切った。


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2年続けての久松くんに敗れて2位となってしまったが、今回の内容は確かな手応えが掴めた。

前半の感覚も調子の良さを感じられたし、ラストは完全に固まってしまったが、後で確認すると勝負所の7-8kmは2分50秒ペースに上がっていた。

さすがにほぼ全力で振り絞ってついていけばダメージがくるのは当然で、むしろ後半ペースアップできたのはプラスに捉えていいと思った。

やはり久松くんはさすがの強さだったし、濱口くんも宣言通り最後まであなどれなかった。

 

 必ずしも思い通りには運ばなかった秋シーズンだが、県内の良きライバルに調子を引き上げてもらえる今の環境は恵まれていると言えるだろう。

 

終わりよければ全てよし、これからはいよいよ本格的なマラソントレーニングに入っていきたい。

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レース結果

30分54秒(2位)

👟METASPEED EDGE PARIS

🕰️Polar Pacer

 

⭐︎2年連続2位

 

↓昨年は完全にラスト勝負でした。

www.takemarun.com