おおむらロードレース振り返り。
いつから始まったのか、47都道府県の大会を走るというぼくのミッションも、いよいよ最後の一つに。
残った長崎県のレースが時期が合わなかったり、アクセスが不便で時間がかかる島のレースだったりと、レース選びに難航していた所で、比較的空港から行きやすく手軽に出れるロザ・モタ杯おおむらロードレースという大会を見つけました。
金メダリストの冠がついているとはいえ、かなりローカルなレースで通常は選択しなかったと思いますが、最後をこういうレースにするのも面白いかなと思い決定。
1日目:夜移動
大村は比較的長崎空港からも行きやすい場所にありましたが、JALマイルで高知→福岡行きを予約できたのでそこから特急&新幹線ルートに決定。
午前、午後と教室があってそれから夜に移動するプラン。どこかで乗り遅れたりするとホテルに辿り着かないかも?という不安はありました。
駅で買った博多弁当を食べながら移動。なかなか美味しかったです。
博多駅から武雄温泉駅の特急は、素早く西九州新幹線に乗り換えられるようになっており、スムーズに出発。
新大村駅に到着。新幹線の駅とあって予想より立派でした。
さらにここから在来線で大村駅に移動。
宿泊するのは駅から1kmほどの「大村ヤスダオーシャンホテル」。
遅くなり迷うのも嫌だったので、タクシーを見つけて移動しました。
予定通りうまく辿り着いたものの、やはりすっかり遅くなって23時頃になっていました。
スタート時間は9:05で、何気にローカルレースとしては早めなのも地味にきつい。
ひとまずバッタリと寝ました。
2日目:レース日&長崎へ
朝起きてホテルから1kmのレース会場に移動。今年1番の寒さで気温は5℃付近。
風も強く寒い!これが最後の試練か...。
大村陸上競技場。土のグラウンドでウォーミングアップ。
レースはぼくが出場する10kmの部と、3kmや5kmの部も一緒になって一斉にスタート。
ワーっと沢山のランナーが駆け出し、少し面食らって出遅れてしまいました。
じっくり行って、どうも背中にもビブスがついている人が10kmの部らしく、トップの人に3kmくらいで追いついて、5km手前で引き離す事に成功しました。5km通過は大体16分くらい。
残りは単独走。周回コースのように同じ所を何度か通って細かいカーブが多く、風も強かったので思ったよりペースが上がらず3:20/km付近で推移、ラスト1kmはしっかり押そうと思いましたが3:08程度でした。
タイムは32分38秒となんとも微妙でしたが、無事最後の都道府県制覇レースを優勝で締めくくれてひと安心。
なんとロザ・モタさんご本人がいらしていてビックリしました!かなり久々の大村訪問だったそうで、運が良かったです。
とても気さくな方で、記念の"ロザ・モタカップ"を取り出して、一緒に記念撮影をしていただきました。とっさにポルトガル語を思い出して「オブリガード」と伝えました。
ロザ・モタさんは日本の国際マラソンにも何度も来た名ランナー、といっても今の若い人は知らない、というかぼくにとっても生まれた1988年のソウル五輪金メダリストなので、リアルタイムで走りを見ていたわけではないです。
しかしそこは海外陸上マニアなので、アメリカで有名なRUNNING with the LEGENDS等を読んだりして歴史を勉強していました。
今も毎日走られていて、W65のマスターズ記録を更新していたり、走るのが大好きな尊敬できるアスリートです。
この後は子供の部で細かく部門に分かれていて盛り上がっていました。
どちらかというと、こちらがメインの大会なのかも。子供がランニングを始めるキッカケになるような、地元に根付く大会になっていて良いですね。
レース後は観光案内所に隣接しているラーメン大吉へ。寒くてお腹ペコペコになったので炭水化物スペシャルセット(笑)を注文。
この後は長崎市内に移動。後は心置きなく観光タイム。
市内でもう一泊。駅近のホテルが意外と見つからなかったので、新地中華街近くのJALシティホテルにしました。
夜はランナー友達の松本さんと記念打ち上げ。
実は2022年に鹿児島マラソンで一緒に走ろうと言っていたのですが、例のようにコロナ禍で中止。ずっと心残りでしたが、奇遇にも現在長崎にお住まいとの事で数年振りに再開する事ができました。
生きているように新鮮なイカを食べながら、マラソン話は尽きずあっという間に時間が過ぎました。
最後の都道府県巡りを松本さんと締めくくれて素晴らしい記念になりました。
3日目:長崎観光
次の日の朝食は楽しみにしてたJALシティホテルの中華ビュッフェ。
長崎名物のトルコライスも自分で作れます。
他にも皿うどん、シューマイ、マーボーと名物勢揃い。
デザートにカステラ。
たらふく食べて、帰るまで残りの時間は観光。ホテルから歩いていける、世界文化遺産構成要素のグラバー園に行ってみる事にしました。
坂や階段が多いですが良い運動になります。
長崎は横浜・神戸・函館・新潟とともに開港。
長崎外国人居留地が誕生しました。
その地で今もなお、歴史を刻み続けるグラバー園。
スコットランドの貿易商人、
トーマス・ブレーク・グラバーの邸宅をはじめ、
3棟の国指定重要文化財と長崎市内に点在していた
貴重な伝統的建造物が移築復元されています
長崎には中学の修学旅行の場所でもあって、殆ど記憶は残ってなかったのですが、景色を見るとここにも来たような気が...。
そんな事をボーッと考えながらのんびり歩いて回ってたら、あんまり写真もとれてませんでしたが満足しました。
港町という背景、ロザ・モタさんとの出会いや中華街、建造物等見ていき、異国との関わりが長崎という街を発展させてきたのを肌で感じ、ぼく自身も今度は海外のマラソンを走りに行くのが楽しみになりました。ポルトガルも行ってみたい。
ホテルに荷物を取りに帰るついでに、中華街に寄ってハトシと角煮まんを注文。
帰りの飛行機も福岡に戻らないといけないので、新幹線は1時間に1本くらいしかなく予定の便に乗り遅れるとマズイと思ったので早めに長崎駅へ。
長崎駅のお店で最後に長崎を代表するグルメ・ちゃんぽんを食べに行きました。
別で炒めてあるのか野菜が香ばしく、スープや麺もしっかり作られていて、さすが本場の味でした。
長崎駅からまた武雄温泉駅で乗り換えて、福岡に戻るルート。お土産のついでに買ったカステラ食べながら移動。マラソンの補給食にも便利なカステラ、やっぱりこれも本場は美味しいですね。
福岡空港に到着。初めて福岡空港のJALサクララウンジへ。さすがに主要空港の一つだけあって、広くて綺麗でした。
無事帰宅。家に郵送のランニング桜島の盾も届いていたので、ロザモタカップと一緒に飾りました。
レース結果
10km・32分38秒(1位)
🏆走る47都道府県制覇達成!
⭐︎短い距離が中心、子供の部も充実したアットホームな大会
⭐︎ロザ・モタさんに会える!(かも)
〜(ひとまず)47都道府県大会制覇を終えて〜
これでひとまず走る47都道府県制覇を達成。
"ひとまず"というのは、高校時代の駅伝や小さなトラックの記録会で行った県(京都、和歌山、鳥取、宮崎の4つ)もあるので、これらの市民マラソン的な大会はタイミングの良い時を見つけてのんびり回っていきたいです。
実際に全国の色んな大会を走ることで、今まで知らなかった色々な地方に興味を持つことができ、旅行関係の勉強も始めるキッカケにもなりました。
旅を通じてトラブルや苦労も含め、自分自身が色々な経験をして成長できたように思います。
その上で、やはり自分が本当に心の底からしたいのは"世界のマラソンを走ること"だと再確認もできました。
一度コロナ禍で止まってしまった自分の夢をもう一度きちんとやり直すため、準備していきたいです。
ぼくの本当の旅はこれから始まる------------
という感じで、日本全国制覇編は締めさせていただきます(^ ^)
-完-
特に思い出に残った旅は...パンダとの激闘かな(笑)
クラブの仲間と参加したのも楽しかった思い出。
もう一つは、2021年の金沢マラソン。コロナ禍から大規模マラソンが復活して、嬉しくて充実した忘れられない旅になりました。