待望のメルボルンマラソン遠征振り返り。
1日目〜2日目(金曜〜土曜)・現地まで移動
羽田発シドニー行きの便は、高知空港を夕方の16時発の飛行機で出発しても余裕で間に合うので、午前中はゆったり準備できてとても快適です。
またJALとカンタス航空はワンワールドのコードシェア便なので、高知空港の時点でメルボルンまで全てのチケットをスムーズに発行できました。
まだまだ寂しい感じのJAL羽田空港第三(国際線)ターミナル。
3年前来た時と比べると、ライトアップは減り、閉まっているお店も多かったです。これから沢山お客さんに来てほしいですね。
ぼく自身もまだ出発前は、本当に海外に行けるのかという実感が無い感じでした。
軽食(たこ焼き)を食べて、カンタス航空21時50分発着シドニー行きの飛行機に搭乗。
オーストラリア(豪州)では現在渡航のための陰性証明、ワクチン証明、医療機関や介護施設を除く日常生活での全てのマスク義務は撤廃され、「豪州行きの飛行機に搭乗した時」からそれは適応されます。(ただし日本の航空会社は日本式のルールだと思います)
異常なコロナ対策禍を抜け出す体験を楽しみにしていましたが、早速乗務員の方も全員が笑顔で迎えてくれてとても嬉しかったです。プロフェッショナルで堂々としていて、いきなり当たり前のことですが、感動してしまいました。
カンタス航空は2020年になんと100周年を迎えたとの事。世界的にも歴史のある航空会社だったんですね。
豪州の航空会社は今の所燃油サーチャージもかからないため、航空券は高知発で約14万円と今のご時世を考えると、かなり買いやすいお値段でした。
機内食はポークを注文。深夜の時間帯に食事になりますが、やはり長いフライトでここはお楽しみ。
ボリュームアップを売りにしているカンタス、確かに満足感がありました。ペットボトルも一本もらえます。
朝はパンやオムレツ、バナナをもらいました。
LCCではなくレガシーキャリアで席も広いカンタスですが、久々の長距離フライトだったためか一睡もできませんでした…。
シドニー航空に到着すると、早速メルボルンに行くために国内線へ移動。今回はここの移動でもたつかないため、思い切って荷物を少なめにして、全て機内持ち込みにしてみました。
この国内線への移動が割と時間がかかるのですが、カンタスは優遇されているのか分かり易い案内があって楽チンでした。
このカンタス乗り継ぎ用エリアでチェックインを済ませてから、国内線ターミナルへバスに乗って移動。
シドニー空港国内線ターミナル。以前も乗り継ぎでお世話になったことはありますが、頻繁には来ないので貴重な機会。
シドニーからメルボルンの移動は約90分。広い豪州、近そうな所でも思ったより時間がかかります。
カンタスは国内線の移動でもお菓子と飲み物がついていきます。
乗り継ぎ2回を含む約13時間ほどのフライトを経て正午過ぎ頃、遂にメルボルンに到着。
空港からは街中の「サザンクロス駅」に直行バスがあり、往復割引32ドルのチケットを購入。20分程度でついてアクセス快適です。
サザンクロス駅に到着。観光の名所が集まっている中心からは1.5km程度離れているのですが、移動の拠点といった所。
ホテルはHISで予約した「バットマンヒルオンコリンズ」。
従来のマラソンツアーに使われているのも見て無難かなとここにしたのですが、なんとサザンクロス駅の本当に目の前。これは大変便利でした。
2泊で3万円程と、シティの主要なホテルの中では手頃な値段で、レース会場までは3km程度距離があるもの、真っ直ぐ歩いていけばいいだけ。
部屋は受付の階の101号室で、エレベーターに乗る必要無く快適。綺麗でyoutubeを観れるテレビやコーヒーもついていて、何の不満もありませんでした。
もちろんホテルのスタッフもみんな素顔。
次出る時もここに決定ですね。
受付会場に向かう途中、よくイベントが行われているフェデレーションスクエアでかなり盛大にデモが行われていました。
おお懐かしい、海外に来たという感じ。よく見ると反コロナワクチンデモのようでした。
会場に到着して受付へ。
カンタスの運休の影響で土曜日昼到着になった事で、15時までの受付に間に合わないかもしれないと、マラソンの日本事務局に相談メールしてみた所、ゼッケンを預かってくれるという事で有り難かったです。
が、代表の方に「なぜ日本事務局でエントリーしなかったんだ」と延々追求され、普段どの大会でも元の公式サイトでエントリーしてるだけと説明しても理解できんと詰められて、全く意味がわかりませんでした。
気を取り直して夕食へ。豪州でよく見かけるグルメバーガーチェーンの「グリルド」。
ちょっぴり高めですが、手軽に良い食材を使ったハンバーガーが食べれます。
あとはゆっくり休んで準備するだけ…。
3日目(日曜)・レース当日
レース振り返りはこちらから↓
レースの結果は満足いくものではありませんでしたが、終わった後はしっかり久々の海外マラソン大会の雰囲気を楽しめました。
演奏や食べ物の販売をしている広場には大勢の人が集まっていました。
「終わったら豚汁とおにぎりサービスに来てください」と誘われていたので、日本事務局さんのテントへ。フルマラソンを走り終えた人で、現地で仕事をしていてユーチューバーもしている人とお話しました。
昨年からマラソンを始めたそうで、コロナ禍から新しく始める人がいるのは嬉しいですね。
協賛であるナイキの”リカバリーステーション“というものもあったので、立ち寄ってみました。
ドリンクやお菓子が無料で配布されており、みんな走り終えた仲間とお喋りしながら芝生でリラックスしていました。良い雰囲気です。
おそらくナイキのランニングクラブ会員限定で、アイスバスに入ったりマッサージ機を使える贅沢なエリアもありました。
会場から立ち去ろうとすると、突然全力で走ってくるランナーが。どうやらスタート時間が遅い5kmランの部のようです。
この種目はあまり道の規制もされてないようで、大きな大会なのに、この辺のゆるさも豪州らしくていいですね。
のどかなヤラ川の風景をしみじみと歩いて帰る。
セブンイレブンで本格的に作ったグルメミートパイを購入。うまいです。
サーモン巻き寿司は3.7ドル。こんなに高かったっけ?
でも豪州の巻き寿司が好きでいつも食べたくなります。
円安ドル高・物価高騰の影響で、ハワイではラーメンが2000円以上するとかテレビで話題になっていましたが、同じく物価が高いオーストラリアは現在1ドル90円ほどで、ラーメンも14ドルと、まだ許容範囲くらいかなと思いました。
あっという間に時間が過ぎ、18時に日本事務局主催の打ち上げへ。
料理は思ったよりボリュームたっぷり。
今回は日本人参加者は30名ほどで、やはりまだ日本のコロナ対策の影響もあり例年と比べると少なめで、現地からの参加も多かったようです。
隣の席のワーキングホリデーで来ていた女性の方と色々お話できました。
しかしここでもまた日本事務局でエントリーするとかしないの話が話題に。もうカンベンしてくれ…。
ぼくがどうしようと勝手だと思うのですが、事務局経由でエントリーしてないのに軽い気持ちで相談したのは無神経だったかも。
事務局経由のマージンとかもわかりますが、どういう方法でエントリーしようが、大会全体が盛り上がって日本での知名度が上がるのが1番だと思うのだけど。
何はともあれ、日本人参加者のサポートに、打ち上げも開催していただきありがとうございました。
4日目(月曜)・午前中観光&帰りの飛行機へ
起きたら朝練、“メルボルンの皇居”とも言える約3.8km周回コースの「タントラック」へ。
大半が土道で、結構きつめのアップダウンもあって競技者的にもかなり良いコースです。
(この写真は上記サイトより)
スタート地点に有名選手の「タントラック」記録が刻まれており、陸上マニアには堪りません。(何やらタイムトライアルが認定されるルールがあるそうです)。
この数年で記録はだいぶ上書きされており、男子はオーストラリアのエースであるスチュワート・マクスウィン選手が2020年2位の10分12秒まで出していました。しかし2006年のクレイグ・モットラムの10分08秒は未だ超えられず、とても偉大な記録というのがわかります。
朝はホテルのすぐ近くのベーグルのお店で食べようと決めていました。
適当に頼んだら、なんだか凄い甘いやつになりました。これはこれで凄くおいしかったです。
後は飛行機の時間まで適当に散策。ぼくは8年前にメルボルンに来て、色々観光名所も見て回ったのですが、同じ所を復習して懐かしむのもいいかと思いました。
不思議なデザインのメルボルン大学。
シティの中心から少し離れた所にあるクイーンビクトリアマーケットは月曜お休みでした…。
「死ぬまでに一度は行ってみたい図書館」というヴィクトリア州立図書館へ。
途中アシックスショップを発見。新色のメタスピードがいち早く販売されていました。
オシャレなカフェが並ぶメルボルンらしい風景。
クオリティが高過ぎるストリートアート。
雰囲気が好きで、オーストラリアではよく立ち寄る教会。とても立派なセントポール大聖堂。
神聖な雰囲気で、心が清らかになるような気持ちになれます。
あっという間に時間が経ち、「そういえばオーストラリアはコーヒー飲んだり、その辺で寝転がったりして、のんびり過ごすのが楽しかったんだな」と、ふと慌ただしい日程を勿体無く感じてしました。
祝・豪州三大マラソン完走
これでやっと「ゴールドコースト・シドニー・メルボルン」の豪州三大マラソンを走ることができました。
メルボルンマラソンもとても良い大会で、特にシティのわかりやすさ(碁盤のような構造で〜ストリートに沿っていけば迷わない)、会場までのアクセスの良さは1番かなと思いました。コースも全体的にそれほどアップダウンは無く、走りやすいです。
日本人は若干少ないものの、日本事務局もあるので欧米の多くの海外マラソンよりはずっと参加しやすいはずです。
広大な自然の豪州のイメージとはちょっと変わった、欧州風の街並みのメルボルン。「世界一住みやすい街」とも言われるこの街を、ぜひランニングを通してもっと多くの人に体験してほしいと思います。
さて、今回の遠征のお話はもう少し続きます。次回「まさかのトラブル発生、帰国編」
↓三年前に行ったシドニーマラソン遠征の模様はこちら。