ホクレンディスタンスチャレンジ士別3000mレース振り返り。
先月の高知記録会で8分30秒をギリギリ切ったことで申し込み資格記録を突破。サブ2:20マラソンランナーのぼくにとっては思いもしなかった、国内最高峰のトラック中長距離大会の出場が決まった。
送迎バスでレース2時間前ほどに現地到着。まだ暑いが、空気は爽やか。
会場は走り込み用の起伏のあるロードコースや、ウォーミングアップに使いやすい土のサブトラックもあった。
受付にいき、ゼッケンをもらったら、あとはレースに向けて準備をするだけ。
男子3000mは1組のみでオレゴン世界選手権5000m代表選手の遠藤日向選手も出場。
ターゲットタイムは7分40秒。つまり日本記録狙い。
怖気付いてか空気を読んでか、20名ほどいたエントリーメンバーの数が日を追うごとにみるみる減っていった。
結局当日出場するのはペーサー含めて13名。ギリギリ参加記録突破のぼくはダントツで1番遅い持ちタイム。マラソンでは凄いレベルの選手と一緒に走る機会はあったものの、トラックは全く別物。
こんなに場違いに感じるのは、1月に東京でストリートファイター2の大会に出て以来だ。アレ、意外と最近。
ダメだって命を取られるわけじゃないし、せっかくだから楽しんで走ろう。思わぬ所で度胸はついていた(?)
前日から移動時間は長かったが、特にストレスは無かったし体調は良さそう。いつものようにスパイクを履くとバンバン反発を感じる。
今日もなんとかなるんじゃないか?
スタート前。係の人が「ペーサーが1周61〜62秒(※2:33/km)くらいで行くから自信を持っていこう」と選手達に声をかけるが、ぼくにとっては全く意味不明。
【#ホクレンDC 士別大会】
— ホクレン・ディスタンスチャレンジ2022 (@hokurendc) 2022年7月2日
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▼男子3000m スタートリストhttps://t.co/7Xa46eyWs7
🇯🇵オレゴン世界陸上代表:#遠藤日向、#青木涼真
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レーススタート。
最初の200mが遅く感じる。おおっ、いけるのか?
しかし、このゆったり当然かのようなリズムで走り切ってしまうのが、国内トップランナー。
ぼくは1周でみるみる離されていく。
もちろんこれは想定内である。ぼくの作戦は最後方にくらいついて、なんとか粘りながら少しでも順位を上げていくというのもの。
前の選手が1人落ちてきたので、それを目標に走る。
最初の1000mは2分47秒くらい。3000mのベストを出したペースとほぼ同じだが、このまま落ちると厳しいか。
とにかく今できるのは粘ってベストを尽くすだけ。
しかし1500m付近からドンと、身体に疲労感がでて重たくなっていった。前との差が開き出す。
早い段階で走りが崩れて硬くなってしまったためか、少しメガネが揺れたり、鼻の調子が悪かったり集中できない。
ラスト1周、なんとか先頭の遠藤日向選手には追いつかれず、周回遅れという結果は免れた。
思うように身体が動かないが、最後まで力を振り絞って8分40秒付近ではフィニッシュしたい。
結果は8分57秒78。
ダントツ最下位なのは言うまでもないが、思ったよりかなり悪いタイムに終わってしまった。
最近の10000mのベストを出した通過と同じくらいではないだろうか。惨敗と言っていい結果だ。
ホクレンDCはぼくにとっては雲の上の大会ではあったが、出るからにはただ経験するためではなく、納得できる走りをしにきた。
何が悪かったんだろう、もっとできることはあったのではないか?レースが終わった後はそう自問自答したし、とても悔しかった。
目に見える数値以上の差が、余分なダメージを与えたのかもしれない。少しタイムを縮めたくらいでトップ選手に近づけたとは思ってないが、それにしても予想を遥かに超える距離を感じた。
(PHOTO by Daisukeさん。色々とお世話になりました。)
だが時間が経ち、落ち着いて振り返ると、ぼくはこれまで色んなレースに出てきたし、今回も数あるレースの一つに過ぎない。
終わった事をあまりクヨクヨ考えるのは止めだ。
今回はだいぶ背伸びをしたレースだったが、これからはまたレベルに合ったレースを見つけて、自分らしく少しづつ力をつけていく。
その時に、いつもより楽に走れれば今回の経験も無駄で無かったと思えるだろう。
レース結果
3000m・8分57秒78(12位)
👟METASPEED LD0
アップシューズ▷ゲルキュムラス23
☆初ホクレンDC出場
・ダントツの最下位…
NEXT RACE…7/9高知記録会1500m
次回は初のホクレンディスタンスチャレンジ参加移動編に続く
↓申し込み資格記録を突破したのは1ヶ月前の高知記録会でした。