2度目の川内杯栗橋関所マラソン振り返り。
爆風レースに。
昨年走り終えてすぐ、2021年最後のレースもこの川内杯にすると決めていた。
最後の福岡を終えて、次のマラソンに向けての再出発となるレースでもある。
が、レース当日の気温は11時で日差しが出て5℃程度。さらに風速は5〜6mで何も遮る物が無いため、ビュウビュウと吹いて寒い、寒過ぎる!
ちょっと帰りたいと思ってしまった。
しっかりアップを終え、スタートラインに並んでもガタガタ歯が震える。雨の時はこんな悲惨な事もあったような気がするが、晴れの日でこれほど体感気温が低く感じるのは初めてかもしれない。
コースはフラットな河川敷をひたすら走って、戻ってくるコース。行きがスーパー向かい風になるようだ。
川内優輝選手が前半は引っ張ってくれるという。こんな悪条件でみんなが序盤から牽制してしまったら内容も記録も低調になり、大会もいまひとつ盛り上がりに欠けたものになってしまうかもしれない。さすがのサービス精神だ。
ありがたい、が果たしてぼくに着いていく実力があるものか。
昨年よりはマラソン後にスピード練習も入れて準備はできていると思う。
レーススタート。
川内選手飛び出す。速過ぎ。
昨年も初め着いていってすぐ離れたが、明らかにその時よりもきつい。寒さもあってか数百mで上半身が強張ってしまった。
8人程度が一直線の集団になったが、多分ぼくが1番余裕が無い気がする。
川内選手の漢気にできるだけ応えたかったが…。
すみません、無理です。
1kmもたずぼくは先頭から離れてしまった。
情けない。今日のレースはもう終わったかな。早くもゲームオーバーの匂いがしてきた。
しかし、2km程度だっただろうか。思ったより早く後ろの集団に吸収された。
田中希実さん、がんばれゆうすけさん、土谷さん達5〜6人程度のグループ。
次第に前の選手もボロボロこぼれてきて吸収。そりゃそうだ。
川内選手に着いているのは、3人のみとなった。昨年優勝の小田くん(ちなみに家でゼッケンを失くしてピンチだったそうだ)、10000m28分台の超実力者三野さん等。やはり強いな。
追いつかれてからは、もうひたすら集団で体力温存させていただくことにした。
前から落ちてきたので、なんとなく前に出なくても許されるような。実際いつ離れてもおかしくないくらいイッパイイッパイの状態ではあったが。
世界(五輪1500m入賞)の田中希実選手と一緒に走れるとは。後ろから見ると、全く力みが無く、中距離選手がペース走してるっていう感じの走り方。
ぼくとは大違いだ。
田中選手は今回は最後軽くスパートして折り返し地点の5kmで終了。
それに合わせて、同じく集団に吸収された川内よしきくん、ランチューバーのランマックスチャンネルさん、エビさんと実力者等と前に出る。
5km通過はなんと16分45秒と、マラソンペースより遅かったようだ。(この時はタイムを知らず、丁度時計を押し忘れていた事に気づく)
折り返すともちろん今度は超追い風。
ぼくはシンプルな作戦で、追い風になったら誰の力も借りず、ひたすら前に出て自分のペースで走ることに決めた。
超追い風なら利用されようが潰れようがなんとかなるだろう。
すると後ろの選手はキツそうなので、さらにペースアップすると、どんどん後続は離れてくれた。
ここからはもちろんキツかったが、1kmが進むのは早く感じた。
こういう逃げ方をすると、余裕だと思ったら最後にかなり詰められているというのはよくあることなので、“追い風だからバテても大丈夫”と言い聞かせてペースアップに全力を尽くす。
今のままならなんとかなるだろう。
案の定、ラストはかなりよしきくんに迫られていたようだが、なんとか2秒差で逃げ切り。
第二集団ではトップの5着(招待選手を除く4位)、昨年よりタイムは思ったより悪く11秒ほど落ちたものの、3つほど順位を上げることはできた。
悪条件もあって今回の走りの評価は難しいが、実力者にも競り勝てたので悪いレースではなかったと思う。
しかし上位との地力の差は歴然。このままではダメだ。根本的にスピードを改善するために、ぼくにはまだまだやらなければいけない作業が残っている。
レース結果
31分43秒(全体5着・招待除く4位)
5km16:45-14:58(5km折り返しで強風)
◯昨年より順位アップ
△昨年よりタイムダウン
レース前後編
今回はまるRC教室を終えてから夕方移動。
JALがんばれー。
遅延もあり、夜遅くに久喜駅に到着。ゼッケンは事前配布、前日受付は無いので大丈夫なのですが…。
今回はいつものスーパーホテルがとれず、「ホテル久喜」という所にしましたが、駅から若干距離があり(1.4kmほど)、寒くて辛かったです。
21時となって近くに空いているお店もなく、コンビニでハンバーグ弁当買って部屋で食べました。珍しいレース前食。
朝食バイキング付きでしたが、あまりバリエーションが無く、ご飯と味噌汁と納豆という簡素なものにしました。
駅まで20分、久喜駅から栗橋駅までは10〜15分、そして会場までも15〜20分程度は歩くので、近いようで結構時間が経ってしまうのは注意しました。
先に女子が始まっており、大会ディレクターの川内鴻輝くんがペーサーもしていました。色々忙しそうで頭が下がります。
時間は飛んでレース後。try!asics!アンバサダーメンバーのレモンさんと会場でお会いし、昨年も食べた駅前のお蕎麦屋さんで昼食をご一緒させていただきました。温まるけんちんそば。
今回は年末が近く宿泊代も上がり気味(楽天パックのセールで4万弱)だったのもあり、早めに久喜からは移動となり、あまりゆっくりする時間はありませんでしたが、恒例のイトーヨーカドーで「久喜クッキー」と隣のせんべい屋さんでお土産を買って帰るというミッションは達成できました。
昨年はほとんどロードレースが中止になる中での開催。今年もまだまだ完全復活とはいかないものの、金沢マラソンを皮切りに大きな大会も再開し、今回の川内杯は日本のマラソン界にとって良い一年を締めくくるのに相応しいレースになったと思います。
未来のために今頑張っている大会が、これからも益々盛り上がっていくことを願っています。
↓前回大会後協力していただいたインタビュー記事。まだの方はぜひご覧ください。