まるランニングマガジン

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Takemaru Yamasaki マラソンランナー&プロランニングコーチ

台北エバー航空ハーフマラソンレース振り返り[日本vsタイ王国対抗戦]

4度目の台北、この大会は初参加。エバー航空台北ハーフマラソン振り返り。

 

 

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台北ランステで台湾マラソン界のエース張嘉哲さんにいただいたフォームローラーで身体をほぐして準備。

 

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レーススタートはなんと5時20分と過去最早スタート。

とは言え、時差が1時間あるので、身体的には実質6時台スタートだ、と言い聞かせて準備。

シドニーはレース3時間前に起床してあまり良くなかったので、今回は少し早く3時に起床した。

夕食も軽めにしたので、朝食をそれなりに食べても胃の不快感も無い。

 

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外に出ると、思ったより暖かく感じた。22〜23℃程度か?

レース会場はホテルから歩いて数百mの総統府前。早朝もライトニングされていて美しい。

ウォームアップ開始、耐えれないほどではないけど、身体を動かすとじっとり汗をかく。

10分ジョグ後、完全にレースウェアに切り替えて荷物を預ける。その後再びスタート近くの道路で10分ほどジョギング。比較的道が広く空いていて動かしやすかった。トイレも混雑無し。

出場すると聞いていたタイ王国の最強ツインズも発見。

  

www.takemarun.com

 彼らとはかつてちばアクアラインで激しく競り合った。

 

スタートラインも20分前ほどで難なく並べた。このあたりは12月の台北ラソンと比べるとややローカルレース感もあって良かったのではないだろうか。

 

しかしスタートラインに並ぶと、湿度のためか、また早朝の眠気が出てきたのか、なんとなくダルさが出てきて「早く終わって帰りたいなぁ」という少々ネガティブな気分になってきた。

いかんいかん、ここまで来たんだから、なんとか賞金はゲットせねば。

 

すると後ろから声をかけられる。なんと川内選手の盟友でありライバル、世界中をさすらう国際マラソンランナーまきのさんにここで遭遇。オマイガー、超強敵が現れた。

先月アクシデントの負傷があり、あまり調子が良くないとの事で「3:10/kmくらいで行きましょうか?」ぼく「おお、それはありがたいです(ホントかなぁ?)」

 

レーススタート

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https://www.evaairrun.com/jp/routes.html

 

ツインズのナットウット・イヌム(どっちが兄かはわからない)が3:00/kmを切るようなペースで飛び出す。

かなり速いが、なんとか対応できてる。あっという間にツインズとぼくとまきのさんの4人に。今までのぼくならこれでノックアウトされていたかもしれないが、ある程度付き合う事ができた。

 

しかし今日は思った以上に蒸し暑さもある。もし大失速したら、賞金もあるし…

もう一人のナットワット(ややこしい)は先に離れた。ぼくはもう少し粘って3km近くまですぐ後ろにいたと思うが、ここはナットウットの退治はまきのさんにお任せする事にした。

 

しばらくするとナットワットに追いつかれてしまい、ここからずっと並走する事に。日本とタイ王国の2vs2対抗戦が始まった。

 

5km手前で高速道路のような道に入り、もちろん応援もほとんど無い真っ直ぐな道をひたすらナットワットくんと並んで走るのはなんだか不思議な気持ちになった。5km通過は15分47秒、まぁまずまずか。

どちらかというと彼が良いリズムで引っ張ってくれたが、真後ろにピッタリつくのはあまり良くないと思ったし、湿度もあるので風にもある程度あたっておこうという判断で横についてが、結構腕も当たってこれはこれで走りにくい部分もあった。5-10kmは16分25秒。そんなに悪くないけど、ハイペースの序盤と比べるとやはりペースが落ちている。

 

広い見晴らしの良い公園に入り、後半戦へ。

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このあたりでナットワットくんがペースを上げてきたように感じた。少しきついがここは勝負どころ。

彼の息も上がってきた。ここがチャンスと見たぼくは一気にスパート。

この戦術はぼくの得意パターンで、ここまで来たらかなりうまく決まる事が多い。

やはり徐々に差は開いてきて、ぼくの走りのリズムも良くなってくる。

 

よし、表彰台はゲットだ!15km通過、この5kmは16分29秒とほとんど変わらないペースでいけた。

 

しかし次第にぼくの脚も重くなってきた。あれれ、おかしいな。

折り返し地点、思ったより差は開いてない。これはマズいかも…。

どうもナットワットくんは抜群に単独走でリズムを刻むのが巧いようだ。

 

やはり17km付近でかわされる。こうなってしまえば、ぼくはもう抵抗ができない。くそー。

実はこの大会、10位まで賞金が出て、3位と4位の賞金はそこまで変わらない。ハングリー精神もそこまで湧いてこなかったというのは正直な所だ。

 

なんとか残り2kmでは少しペースを戻す事ができた。ここはトラックのスピード刺激の成果が多少は出たかもしれない。
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そのまま4位でフィニッシュとなった。

 

タイムは69分14秒。単調なものの、真っ直ぐでアップダウンも少なく全体的に走りやすいコースだったが、湿度はタイムに影響したと思う。それなりに悪くないレースはできたと思うが、最後で離し切れず負けたのは課題が残った。

 

しかし、ぼくの得意パターンで勝てなかったという事は、やはりナットワットくんが強かったという事だ。もう一人のナットウットくんはまきのさんに翻弄され、結局ぼく達の少し前程度のタイム差でゴールしたようだが、強敵を恐れず一人でハイスピードで引っ張る勇気は大したもの。

 

彼らはぼくには無い強みを確かに持っていた。ぼくにはまだまだやらねばいけない、鍛えなければいけない事が山ほどある。


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タイ王国との対抗戦は、まきのさんは勝ったが、ぼくの敗北により、実質引き分けに(?)

やっぱり表彰台、登りたかったなぁ…。(エバー航空の模型も欲しかった)


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一応入賞。賞金13000台湾ドル(→税金20%引かれて日本円で3万7000円くらい)ゲット。もう少し稼ぎたかったけど、渡航費くらいにはなったかな。神戸マラソン前の最高のトレーニングになった。

 


2019長榮航空城市觀光半程馬拉松【賽事精華】

 

 

エバー航空台北ハーフマラソン結果

69分14秒(4位)

 SORTIE MAGIC LT / ターサーソックス / POLAR M430

5kmLAP…15:47/16:25/16:29/(6.0975k)20:31

 

・再早スタート時間😪

・コースは全体的に体調だが、フラットで走りやすい

・気温・湿度はやや高くなりがち(日本の9月下旬くらいかな)

☆一応入賞&賞金ゲット

 

昨年は12月の台北ラソンに出場しました。 

www.takemarun.com