レーススタートは10:30で、当日受付は8時から。ホテルでゆっくり準備して電車でスタート会場の浜寺公園へ。
思った以上に広い公園で、待機・ウォーミングアップもしやすい。さすがランニングブーム前の歴史のある市民マラソン。
ただ早めに整列したものの、スタート前曇って気温が低くなり、身体がかなり冷えてしまった。
さて、レーススタート。よくシステムを理解してなかったのだけど、新設されたハーフの部はフルと同時スタートですが、Aブロックのやや後ろに整列。
まぁ、このあたりは多少仕方ないとは思っていたのだが、やはり号砲後スタートラインを越えてもなかなか列が進まず「押すなよー、押すなよー」の声、大きなタイムロスになってしまった。
(Photo by Miyanoshita-san)
目指したのはフルの先頭集団。ガンガン抜いて前に行くのは気持ち良さもあったけど、やっぱりオーバーペースで少しバテ気味に。
ハーフの部ではうまく飛び出してぼくより唯一前を行っていたと思われる黒タイツの選手をかわして、やっとこさ第2集団に追いついた。
3人ほどがさらに前に抜け出して先頭集団を形成していたけど、ちょっとひと休みしーようおっと。
すると「あれ、竹丸さん?」との声が。
ハーフなのにフルの集団にコソコソ隠れて休んで、なんだか悪いことしてるみたいで焦ってしまい誰か確認する余裕も無く(招待の清原和博さんだっただろうか?)
「あ、後ろからすみません。がんばってください!」
と慌てて集団から抜け出し、先頭を追うことに決めた。5km通過は号砲してから16分34秒、最初の大きなロスを考えるとまずまずか。
しかし前のペースは思ったより速く全然追いつかない。このままじゃローカルテレビにも映らないかも!とやる気を奮い起こして頑張ったものの、序盤の身体が冷えた状態で飛び出したツケが回ってきて徐々に力が出なくなってきた。
ハーフトップなのは間違いないし、このまま無難に走るか…そう思っていた矢先、友好姉妹都市招待のウガンダのチェベット選手(もちろんフルの部)が後ろから追いついてきた。
あれ、確かこの選手途中で抜いたような気がするけど?(序盤転倒したとの情報も)
なんとかこの選手にだけは離されないようにせねば。
ぴったり後ろに着くと嫌がられるかもしれないので、しばらく並走を続けた。
10km通過し、この5km16分18秒と落とさずに済んだ。チェベット選手が一緒に走ってくれたおかげだ。
きつさもありながら、いつものように後半で離されたくないとは思ったが、アフリカ系の選手がよく好む揺さぶりが炸裂。仲良く一緒に行くよりはどうしても振り落としたいようだ。
ぼくはやむを得ず離れて、自分に合ったペースを探す。
でもやっぱりフルの選手にハーフまでで負けたくない!しばらく粘っているとチェベット選手が急激に失速してきた。
この5kmは16分30秒。リズムもある程度回復し、軽いアップダウンの所でチェベット選手を捉える!
チェベット選手もその後必死でついてきたが、もしぼくの事をフルマラソンの選手だと思ってついてきてるならなんだかフェアではない気がしたので
ぼくが「I run Half Marathon」と言うと、「OK」と返し、そのせいか単にきつかっただけなのかは定かではないが、そのままゆるゆると失速していった…。
ここまでありがとう。ぼくは心の中で呟き、ゴールを目指す。
20km通過、この5km16分36秒。15kmから大きく落ちてはいない。
噂に聞いていたけど、ハーフの目玉であるゴールの岸和田城が見えてきた!お〜。
タイムは69分15秒だが、ネットタイムは68分台だった。なんだかラスト1.0975kmが短かったような気もするのだが、初めの混雑もあったので、少なくともネットタイムの価値はあるはず。良いマラソン練習にもなったと思う。
課題としては、チェベット選手に助けられたけど、1人でもしっかりペースを押すこと、もう少し序盤の突っ込んだ時の余裕度やその後の回復力は鍛えなければいけないと感じた。
2位の黒タイツの選手は、台湾から来たようで日本語も上手、色々話してもらって楽しかった。フルの部はモンゴルの選手が2時間17〜18分の好記録でワンツーフィニッシュだった模様。
大会名どおり国際色豊かでレベルも上がってきた泉州国際マラソン、街中になるとより大きな応援や演奏も聞こえてきて大きな都市マラソンに近い華やかな雰囲気だった。
やっぱりフルマラソンにも挑戦してみたいな。
泉州国際マラソン(ハーフ)結果
69分15秒(NET68:51・1位)
5kmLAP…NET16:10/16:18/16:30/16:38
SORTIE MAGIC LT / ターサーソックス / POLAR M430
○関空からのアクセス抜群
○歴史があり、競技志向、シンプルな運営。応援の盛り上がりは都市マラソンのように華やか。
○ハーフはアップダウンほとんど無し。目玉は岸和田城ゴール。
△スタート地点はあまり広くなく、ハーフは序盤かなり混雑。
☆ハーフ初代王者
龍馬マラソン打ち上げに間に合うのか!?帰りは伊丹空港から高知へ。
今回は19時からまるRCの龍馬マラソン打ち上げがあるため、伊丹空港に移動し15:40の飛行機で高知に帰らなくてはいけない(関空ジェットスターはまだ1日1便しか無い)
レース後は、やはり大きな大会とあって新聞やテレビのインタビューと予想以上に時間ががかかった。
「山﨑たけるさん、優勝おめでとうございました!」
「(名前間違えてるけど急いでるからもういいや…いやでももしかして後で撮り直しとかになったら余計…)ありがとうございました!」
そそくさと帰るぼく…すると
「すみません、先ほどお名前間違えませんでしたか!?」
「はい、間違ってました」
「もう一度お願いします」
急いでクールダウンジョグもし、お腹ペコペコ…。
観光交流センターの中には、オシャレなイタリアンのお店が!
でもゆっくり座って食べる時間は無いよなぁ。
ということで出店の濃厚とんこつラーメンをズズッと食べる事に決定。と言ってもこちらも行列凄いけど…。
でも何も食べてないし、観光無し遠征だし、これくらいは食べて帰りたい!なかなか普段は食べれない濃厚とんこつおいしかったです。
さて移動開始!メモ書きもした大会パンフレットに頼りつつ岸和田駅へ。
スーツケースを預けていた堺駅のホテルに一度寄らなければいけない。かかった時間は僅かだったけど、アレ?気がついたら出発まで残り1時間…や、やばい。
トロフィーと入賞賞品の大きいバッグが入った袋が大きくて重い…
難波駅に到着。残り45分、駅の人に聞いたけど大阪駅行きのバス乗り場しか見つからない。マジでヤベェ。
近くにいた献血の人に涙目で聞くと、反対側だった。そして丁度空港行きのバスがやってきているのが見えた。しかしそこは長座の列。急いでチケットを買い並んだが「これ乗れないよね」のヒソヒソ声。
あ、終わった。
まるのみんな、濃厚とんこつラーメン食べて飛行機間に合わなくて打ち上げ行けなくてごめんなさい…
…そう思った次の瞬間、スルスル列が進み、乗車完了。しかも満員のため予定より早めに出発するという。空港までの所要時間は調べたのより少し短い25分、さらにもう一度航空券を見直したら思っていたより出発が5分だけ遅かった。
バスは何の混雑も無く空港に到着。出発20分を切ったが、まだ間に合うはず。
ANAのお姉さんに救助を求めるように声をかけ、急いでチェックインしてもらいそのままバタバタと手荷物検査を通過し、飛行機に飛び乗った。
もしLCCだったらこうは行かなかっただろうし、本当に幸運が重なって、ぼくは無事高知に帰る飛行機に乗ることができた。ありがとうANA、また使わさせていただきますm(_ _)m
こうして、まるRC龍馬マラソン打ち上げにも無事間に合いましたとさ。ちゃんちゃん。
マラソン走られた皆さん、おつかれさまでした。
↓前編のジェットスターでの移動の模様はこちら