2019-2020シーズン振り返り。
今の時期に、レースや海外合宿の思い出を振り返るのは特別な想いがありますね。
- 悲願の2時間20分切りに向けて、ゴールドコースト合宿、トラックPB、神戸マラソンへの道
- 次の目標は、目指せ高知県記録。東京マラソンへの道。
- ゴールドコーストマラソン中止。4ヶ月ぶりのレース、1500mPB。
- 4種目で自己記録更新
- 今後の目標。夢の終わりか?チャンスか?
悲願の2時間20分切りに向けて、ゴールドコースト合宿、トラックPB、神戸マラソンへの道
4月の長野マラソンで2:20:04、7月のゴールドコーストマラソンで2:20:09とまたしても2時間20分の壁に跳ね返されたぼくは、ゴールドコーストで合宿を行うという初めての決断をしました。
毎年8月に全く練習できなかった事、涼しくても環境の悪い山でのトレーニングには失敗していた事から、年中天気の良いゴールドコーストなら思い描くトレーニングができる、という妄想を、競技生活でやらないまま後悔はしたくありませんでした。
単に練習するだけではなく、現地の10kmロードレースに参加したり、パークランに出たりして、新しい経験を積む事ができました。友人との再開や新たな出会いもありました。
一旦高知に帰り、9月中旬に今年三度目の豪州行き。これは春にはクラブの仲間と決めていた遠征ですが、短期間に何度も豪州に行くのはなかなかの良いチャレンジになりました。
で、レースの方は少々ほろ苦い内容に。やや体調が優れなかった事と、変化に富んだコースに苦しめられました。
何はともあれ、気候の良い豪州で高知ではできない走り込みができたのは効果的だったと思います。
香川・屋島のナイタートライアルでは、ずっと引っかかっていた、5000mの自己記録を13年ぶりに更新する事ができました。レベルの高いハイスピードなレースに参加し、トラックの緊張感、面白さを久々に思い出すことができました。
単に走り込みがうまくいっているだけでなく、徐々に2:50/km前後のスピードでも身体が動きやすくなっていた事にも手応えを感じ始めます。
次はまた海外、台北へ。何気に、この4ヶ月で国内レースは一回しか出てない。
5000mレースの後、アキレスに痛みが出てしまいましたが、なんとか収まってよかったです。
エバー航空ハーフマラソンは今回で2回目の新しいレース。冬の台北マラソンに比べると暑さと5時台の超早朝レースという心配はありましたが、タイツインズや牧野さんと走れて神戸前の良い刺激になりました。
神戸マラソン前の最終調整レースとして久々の県内レース、仁淀川ふれあいマラソンに初出場しました。マラソン練習や遠征疲れが残っていたので、走りは重かったものの、久々に高知のレースと仲間と楽しめてよかったです。
昨年以上にハイレベルな選手が集まった国際陸連ブロンズラベルレース・神戸マラソン。
過去の最高のスピードで集団は進み、ぼくは遂に初めて2時間20分切り、そして19分切りというおまけまでついていました。
ゴールドコースト合宿の決断が、実を結んだ事は本当に嬉しかったです。
一方で、昨年より記録を5分近く記録を縮めたにも関わらず、順位は7つ落とし、翌年の招待権を逃してしまいます。ロードレースの高速化に取り残されていく危機も感じる事になりました。
次の目標は、目指せ高知県記録。東京マラソンへの道。
2019年の締めは初のタイ遠征。ちょっとしたキッカケからエリートランナーとしての出場が決まり、非常に貴重な経験をさせていただきました。
結果としても、8位で責任を果たせてよかったかなと思います。バンセンシリーズはこれからも何度も出場できたらと思っています。
2020年の幕開けは今年も高新駅伝。今年こそ初の10位以内を、と考えていましたが、全体のレベルアップがあり、チームの記録は大幅に更新しましたが届きませんでした。なかなか簡単には達成させてくれませんね。
この後の市町村駅伝は今までの5区の自己最高記録を20秒ほど更新し、非常に良い流れで丸亀ハーフへ。
そして東京マラソンエリート出場通知がきました。まずはこれで落選した去年のリベンジは達成。
丸亀ハーフは自己ベストを15秒ほど更新。グロスタイムでは66分台に僅かに届かなかったのは悔しかったですが、今までにないハイペースで下り&追い風気味ながら5kmを14分台、10kmを自己記録を大幅に上回る30分40秒で通過する事ができたのは新たな自信になりました。
1週間後、ちょっと無理した連戦にはなりましたが、初の佐賀レース、ずっと出てみたかった唐津10マイルに出場。疲れがあったためかイマイチスピードに乗らなかったものの、イーブンペース
ここまでかなり良い流れ。あとは東京マラソンに向けて準備するのみ。
そして、遂にコロナ禍の世界へ。東京マラソンはかつてない異常な状況で開催されました。
ぼくは今回も果敢にハイペースに挑み、ハーフを自己ベストを上回るタイムで通過しましたが、マラソンはそう甘くありませんでした。
2時間20分切りを達成した後に、次のぼくの目標は高知県記録(2:16:33)しかありません。しかし、まだぼくにはそれを目指す実力はついていなかったようです。
自分らしくなく、焦って背伸びをしてしまったのかもしれません。
大きな目標を設定する事、しかし地道に目の前の課題をクリアしていく事、バランスをとっていかなければ本当の力はついていきません。
この後、レースは約4ヶ月間、ほとんど開催される事はありませんでした…。
ゴールドコーストマラソン中止。4ヶ月ぶりのレース、1500mPB。
コロナ騒動が一応ひと段落し、競技再開へ。
東京マラソンが遠い過去の出来事のように感じる一方、あっという間に2020年の半分が終わってしまったようにも思いました。
とりあえず予定通りゴールドコーストマラソンを想定した練習を積み、直前の短いスピード練習期間でトラックレースに備えました。
久々の1500mで念願の自己記録大幅更新できたのは本当に嬉かったです。
幸運にも国体予選も重なり、2週連続レースに出れる事になりました。
肝心の鹿児島国体は不透明なままですが、レースに出られる喜びは感じる事ができました。
やはりもう少しレースで練習の成果は出し切りたかったという気持ちはあるものの、これでシーズンは完全に終了。一旦身体を休め、落ち着いて計画を練り直していきたいと思っています。
4種目で自己記録更新
陸上競技の醍醐味は自己記録の更新。年々難しくなってくると言われていますが、ぼくは亀ペースながら着実に記録を縮めています。
・屋島5000m 14:48.22(5秒更新⭐︎13年振り)
・神戸マラソン2:18:59(1分05秒更新⭐︎初のSUB-20&19)
・丸亀ハーフ67:02(15秒更新)
・高知1500m 4:04:35(4秒更新⭐︎14年振り)
その他、市町村駅伝5区の記録21秒更新
中でも、やはりマラソンを初めてから9年目でやっと2時間20分を切れたのが一番大きい出来事でした。
伸び悩みも感じていた中で、突然昨年の夏ぐらいから、自分の中で練習の内容が変わってきた手応えがあり、それに合宿や、短いスピード練習がうまく噛み合ったという感じです。
しかし、それとほぼ同時期にシューズ革新が起こり、各地で好記録が続出。あっという間に時代に取り残されたような気分になってしまいました。
東京マラソンでは、周囲のレベルアップを意識し過ぎた事も自滅してしまった要因の一つですが、一方でローカルなレースでさえドンドン高速化が進み、それに乗せられて今までに無いハイペースを体験しやすくなった事に楽しさも感じています。
これからは競技者としては自分の力を磨き、自分の記録を縮めていく事に焦点を合わせていきたいと思います。
今後の目標。夢の終わりか?チャンスか?
現在、世界中でマラソン大会はほとんどが開催不可能な状況になっています。
ぼくとしては30代の一番大事なマラソンの記録が伸びている時期を無駄に過ごしているのではないか、世界中のレースに出場するという長年の夢も、これから一体どうなっていくのかという焦りや未来への暗い気持ちはどうしてもでてしまいます。
プラスに考えると、今までどおりのシーズンだったら焦って目先のマラソンの記録を狙いにいっていた所を、じっくりトラックの基礎的なスピードアップに取り組む時間ができたという事です。
10代〜20代前半で避けてしまった事を今からやってうまくいくのか、僅かなスピード練習期間で1500mの自己ベストを更新できた事で、見通しは楽観的になりました。
多くの選手は淡々と練習を積み、トラック大会再開と共に自己記録を更新している選手も沢山でてきているようです。練習場所の制約が比較的少なく、正しく努力していればこのような状況でも結果を出せるのは、長距離走の魅力でもあり、今後の希望にもなったのではないでしょうか。
まだこのままトラック大会も順調に再開していくかもまだ不明ですが、今は色んな事を時間が解決してくれるかもしれません。
しばらくは日々変わりゆく状況をのんびり眺めていこうと思います。
今シーズンも応援ありがとうございました。
この期間に、自分が走る以外にも色々新しい事にチャレンジしていけたらと思っています。
一体2020-2021シーズンはどんな世界になっているのでしょうか。
to be continued…
↓前シーズンの振り返り記事。