まるランニングマガジン

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Takemaru Yamasaki マラソンランナー&プロランニングコーチ

疲労骨折?足の指・甲(中足骨)の痛みの原因と対策について

今回は愛媛マラソンの3週間ほど前に出た足の甲周辺の痛みについての話です。

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ランニング教室中に走っている時、かなり強い痛みを感じ、走るのをストップせざるをえない時がありました。

シューズを脱いで、右の親指の付け根周辺を押すと痛みがあります。

”まさか疲労骨折?”

ここまで万全の状態できて、愛媛マラソン欠場という最悪の事態が頭をよぎりました。

故障の原因となるようなオーバーワークには一番気をつけてきたなのに…

 

しかし次の日シューズを変えて走ってみた所、痛みはほとんど出ませんでした。

それほど酷い状態ではなかったようでホッと一安心しましたが、念の為その次の日は完全休養にしました。

 

新しく購入したシューズが思いのほか使ってみると合わず、足の指周辺が痛くなってしまう事はたまにあります。

 

高校時代、マジックテープのついた新しいシューズを履いていた時、テープを止めるプラスティックのような部分が当たって数回練習に使っただけで親指が腫れあがった事もありました。

買ったばかりのシューズがまだ固く馴染んでなくて、時間が経つと特に問題無くなるというパターンもあります。

 

しかし痛みが出たシューズも、今まで何も異変を感じなかったはず。なぜ急に当たるような痛みが出てくるようになったのか?

走り込みによるアーチの低下が原因である可能性を考えました。

 

そこで最近使ってなかったインソールを入れてみた所、予想以上に痛みが無くなり、あっという間に何事も無かったように走れるようになりました。

使ったのは SIDAS(シダス) ランニング用インソール です。

 

振り返ってみると、強く痛みが出る少し前からも、右足の外脛骨や足裏にも痛みを感じやすくなっていました。疲労の予兆はあったわけです。

 

この症状について調べていくうちに、足の親指は真ん中よりは負担が集中しにくく、骨も太く強いというのもあり、疲労骨折になる事は稀、どうやら重症化する可能性はかなり低いという判断ができました。
中足骨頭部痛」と言って、足裏が痛くて走れなくなるパターンもあります。

 

また、このような痛みが出た時には急な上り坂は注意が必要です。

足首周りを大きく使い、指も曲がって足の甲周辺に体重が一気にかかってしまう場面があるため、負担が集中し強い痛みを感じる事があります。

 

アーチのダメージはわかりにくくやってくるので、慎重に対処する必要があります。

新しいインソールを何も怪我が無い時に試して故障した経験から、常時着用はしないようにしていましたが、やはりマラソン用の走り込みが増える時期はうまくインソールにも頼るようにしていくつもりです。

 

今回は「ランニング障害 」も参考になりました。

 

まとめ

 

・足の指の痛みは、シューズが合わない事だけが理由とは限らない

・走り込みによるアーチの低下、足裏の疲労に要注意

・疲労骨折しやすいのは真ん中の指(第2か第3)、親指はかなり稀

・急な上り坂をゆっくり走ると負担が集中しやすい

・休養、シューズを変える、インソールをつけるといった対策を早めに試してみる