まるランニングマガジン

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高知のマラソンランナー・山﨑竹丸が走る事をもっとディープに楽しむ情報を発信していきます

陸上中長距離の魅力・見どころ

リオオリンピックが開幕し、トップアスリートの織りなすドラマに毎日興奮させられっぱなしです。

陸上競技も非常に盛り上がっていますが、ここで大好きな中長距離種目の魅力・見どころをまとめてみました。
ぜひそれほど詳しくない方も観戦の参考にしてください。

Course du 10000m aux JO LondresCourse du 10000m aux JO Londres / Citizen59



爆発的なラストスパート

なんと言っても中長距離の魅力は短距離並のラストスパート。
トラックでは一番長い10000mでも1周400mを55秒前後の爆発的なスピードで走ります。

しかし個人的には、その前からロングスパートによる削り合いが始まっていることにも注目していただきたいです。

パッと見はそれほどペースが上がってないように見えますが、集団がバラけ始めている時は、後ろがバテたわけではなく前がペースをグッと上げていることがほとんどです。

5000mと10000mではラスト1000mを2分30秒を切ってきます。
1500mではラスト600mくらいからの仕掛けを得意とするランナーもいますね。

マラソンですら決してただ粘るだけの耐久競技ではありません。



急激な揺さぶり

五輪のような順位を争う選手権大会では、一番大事なのはタイムではなく順位です。

効率良い一定のペースではなく、ジョギングのようなスローなリズムからラストスパートのようにペースチェンジすることは日常茶飯事です。

揺さぶりは特に10000mやマラソンのような長い距離で特に重要で、何度も振るい落としをかけてから残った真の強者のみがラスト勝負に参加できます。

途中の攻防がが本当に面白いんです。ぜひ飲み物とおつまみでもお供にして最初から最後までジックリ観戦してみてください。



勝負を分けるポジショニング

オープンレーンになる中長距離種目ではポジショニング(位置取り)も大切になってきます。

特に”トラックの格闘技”と言われる800~1500mでは時には強引に割り込んで走りやすい位置を確保しなければいけないこともあります。

インコースで周り選手に囲まれてしまい余力があっても思うように前に出れなくなってしまう状態のことを”ポケット”状態と言います。

このような状態を避けるためにわざわざ大周りになる外側のポジションを好む選手も多いです。
あとでスロー映像を見て、「この時の位置取りがポイントだったか!」というのを見るのも楽しいですね。

マラソンのように距離が長くなってくると、位置取りの違いで後半に温存すべき”脚”を無駄に消耗してしまうような場面が多々あります。


有森裕子さんの位置取りの話もなかなか興味深かったです。
http://www.nikkei.com/article/DGXMZO06064790V10C16A8000000/
http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2016/08/15/kiji/K20160815013170550.html



勝敗のわかりやすさ

陸上競技は全てに言えることなのですが、勝敗が単純明快です。
走る種目ではより速く、一番にゴールしたものが勝ち。

と言っても、トップアスリート同士の戦いはいつもギリギリです。壮絶なスパート合戦の末、勝敗が写真判定になるような際どいフィニッシュになることもあります。

コンマ何秒の明暗に酔いしれますね。


日本の選手の応援の仕方

陸上競技は世界で最も盛んなスポーツの一つです。
世界の壁はとても厚く、残念ながら日本の選手はメダルどころか入賞も難しく、種目によっては予選突破すら快挙というものもあります。

柔道や体操といったお家芸メダルラッシュに熱狂したファンにとっては寂しく感じるかもしれません。


中長距離はケニア・エチオピアを中心としたアフリカ勢が非常に強く、”トラックでは絶対に勝負できない””マラソンももう無理”といった声も多く挙がっています。

しかしそういった厳しさにこそが陸上競技のロマンだと思うのです。


フィールド種目の棒高跳びの話題ですが、澤野大地選手の7位入賞には本当に感動しました。

8年ぶりの五輪で棒高跳び7位入賞。澤野大地35歳、今も貫く不屈の心。
http://number.bunshun.jp/articles/-/826292

 棒高跳びでは日本選手64年ぶりとなる入賞は、3度目のオリンピックで初めての入賞でもあった。しかも8年ぶりのオリンピックで、35歳にして成し遂げたのである。さまざまな意味で、記念すべき入賞となった。


最近では大迫傑選手がアメリカの中長距離トップチーム、オレゴンプロジェクト所属しプロランナーとなった事は多くの注目を集めました。

トップとの差はまだまだありますが、世界大会を重ねる毎に改善し、差を縮めているのを見るのがとても楽しいです。

世界に挑戦し続ける日本人選手の着実な歩みを応援していきたいですね。








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