2016年前半シーズンのゴールであり最大の目標は今年もゴールドコースト。
なんですが、今回初めて併設されているハーフマラソンの部にエントリーすることになりました。
「え、なんでハーフ?」と思った方も多いかもしれないので、その選択の理由についてズラズラっと書いてみました。
1.マラソンは国際格付けゴールドラベル。先頭集団は超ハイスピードレースに。
これにはちゃんといくつもの基準があって、その中の一つに"5ヶ国以上の2時間10分以内のランナーの招待"というのがあり、国際基準では
レベルの低かったオセアニアの大会の中では断トツのハイレベルレースとなりました。
このような格式の高いレースに2年連続で"Seeded Runner"として出場できたのはとても光栄なことです。
一方で上位争いという意味では、現在のぼくの力ではノーチャンスでした。
少し見にくいかもしれませんが、ゴールドラベルになる前の2012年の記録。ぼくがベスト記録は7位に相当し、トップ10入りはほぼ間違いなしというレベルでした。
昨年の記録。トップ10までが2時間18分を切っています。ほぼ全員が1km3分を切るようなハイペースについていって後半失速した選手でもこのタイムです。
18位だったぼくはどんな展開だったかというと、3名の小さな後方グループでレースを進め、大失敗せずゴールできてホッとした気持ちはありましたが、正直あまりワクワクする展開ではありませんでした。
死ぬ気で先頭集団についていく覚悟があるのなら、ハーフマラソンの部で勝負する方が楽しいし、モチベーションも高まります。ちなみに5位以内に入れば賞金GETです。
2.ハーフマラソンのスピードアップが上半期最大のテーマ。
もちろんハーフマラソンも決して"オイシイ"レースではありません。地元オーストラリアのトップ選手はフルよりむしろこちらに数多く出場します。
それでも今の自分を磨くにはハーフマラソンが最適なレースだと思ったのです。
先日の記事でも書いたように、ハーフマラソンの記録を改善しない限り、ぼくはこれ以上先のステージに進むことはできません。
ここで結果を残すことが、マラソンランナーとしての今後を占う上でも非常に重要になってきます。
自己記録を大幅に更新し、トップ10、あるいはそれ以上の成果を残すことができれば最高ですね。
3.ハーフマラソンの方がかなり記録の出やすいコースなのでは
高低差が約8mと世界でも稀にみるフラットなコースであるゴールドコーストマラソンですが、実は中盤に住宅街の道幅の狭い所を走るところがかなり細かい直角カーブが多く、カーブが苦手なぼくにとっては我慢のしどころでした。
後半は龍馬マラソンの花街道のような真っ直ぐな海岸線がほとんどになります。逆に景色が変わらないのを苦にしないぼくにとってはここは好きな場面です。
フルを2度走った感触では、ハーフのコースの方がタイムの出やすいコースなのではないかと感じました。
4.ほぼ7時でお役御免!レース後は時間余裕タップリ。
今回は色々あって、レース後当日にシドニーに移動するという少々バタバタする日程になっています。
昨年も11時頃にホテルに帰ってちょっとゴロゴロしたら復活して観光できたので大丈夫かとは思っていたんですが、6時スタートのハーフならもう楽勝です。
7時20分スタートのフルマラソンが始まる前にゴールすることはほぼ間違いないので、レース後のフル観戦・応援も楽しそうです。なんだか凄く得した気分。一粒で二度美味しい。
ただ6時スタートのレースなんか今まで経験が無いので、そこはちょっと心配。なんか予期せぬアクシデントが無ければいいなぁ〜と思っています。ホント次こそは何もありませんように…
5.実はハーフマラソンは一番人気!
マラソンが6000人、ハーフが1万人、10kmも6000人近くの参加者がいます。
なんかハーフでトップ10に入った方が凄い感じがしませんか?
これはゴールドコーストに限らず、オーストラリアでは大抵の大会でいくつも種目があり、フルよりハーフの部の方が人気のようです。
でも考えれてみれば、当然ですよね。フルマラソンは全ての人がそんなに簡単に走れる距離ではありません。
個人的には日本の"フルマラソンにあらずはランニングにあらず"みたいな雰囲気はあまり好きではないですし、短い距離もだからこその楽しみ方もたくさんあると思います。
6.食事調整がしやすい
ゴールドコーストマラソンはある程度の記録を保持しているランナーはスペシャルドリンクも設置することができ、実は日本のエリートランナー向け大会と変わらないくらい競技者へのサポートもしっかりしている大会なのですが、それでもぼくは招待選手でありませんし、海外に行けば食事は思い通りにいかないことが増えます。
オーストラリアの食事はどれも美味しかったですが、外食で炭水化物を溜めようとすると一緒に脂質やタンパク質もかなり摂ってしまうことが多いように感じました。
レース前はとにかくリスクは避けた方がいいですね。川内選手の前日カレーに代表されるゲン担ぎもそういった意味合いが強いのではないでしょうか。
ハーフならカーボローディングはあまり意識しなくても良いので、その点においては気持ちがラクになります。
7.気候的にはハーフマラソンがベスト
南半球で季節的には逆の冬になるわけですが、ゴールドコーストは7月でも最高気温が20度ほどに上がり、日差しが強く乾燥しているの で水分補給は注意しないといけません。フルマラソンは後半は少し暑く感じた人も多かったのではないでしょうか。
といってもこれはそれほど問題ではありません。
"気候的にベスト"という本当の意味は、実は日本のことで、6月の蒸し暑い時期にマラソン用の距離走を入れるのは体力の消耗が激しいよう感じていました。
8.新しいことにチャレンジしたい。
昨年は初めて大田原マラソンに出場。結果は大撃沈に終わりましたが、良い経験になりました。
ぼくが基本的に好まないのが、毎年同じようなパターンを繰り返すことです。
この時期はこの大会を走って、次はこれ…っていうのは面白くないって思っちゃうんですよね。
スケジュールを決められているみたいでなんだか不自由に感じてしまうのです。
皆さんもその年ごとにテーマを作って、新しいことに挑戦してみませんか?身体は新たな"刺激"によって成長していきます。
(追記)エントリー料金が安い
あ、オーストラリアの大会って結構エントリー代が高いんですよね。
日本のでも一つの大会にハーフ等が併設されている場合は、やはり短い距離の方が料金が安いことが多いのですが、ハーフの方が3400円安いというのは結構な違いですね。
レース後は浮いた分で美味しいランチでも食べますか^-^
よーし、がんばるぞ!