まるランニングマガジン

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高知のマラソンランナー・山﨑竹丸が走る事をもっとディープに楽しむ情報を発信していきます

ぼくのランナーとしての夢を、改めて確認できた川内優輝選手の「対世界」への本音

[ぼくの陸上を始めたばかりの頃からの夢を、改めて確認できた記事]

 

自分の経験を活かしてロンドンに挑みたい
川内優輝が綴る「対世界」への本音(2)

http://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201701120005-spnavi?p=2

 

「世界とは何か」と考えたとき、少なくとも3つの概念があると思います。

 

 1つ目の「世界」は「五輪や世界陸上」、2つ目の「世界」は「世界記録」、3つ目の「世界」が「世界中の国際マラソン」です。

 

多くの日本人選手にとって「世界で戦う」と言う時には、1つ目の概念だけしか頭の中にはないように思います。「目標は五輪でメダルを取ることです」と言う選手たちは多くても「目標は世界記録を樹立することです」と言う選手は圧倒的に少なく「目標は世界中の国際マラソンを転戦することです」と言う選手にはほとんど会ったことがありません。

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私には3つ目の「世界中の国際マラソン」という概念が強くあります。12年の東京マラソンで失速し、「世界中のマラソンレースを転戦して勝負強くなろう」と決意した時点では他の日本人選手と同様に1つ目の世界の概念も強かったと思います。しかし12年4月のデュッセルドルフマラソンを皮切りに何十もの海外マラソンで戦っていき、現地在住の日本人の方々にも応援して頂く中で、「世界で戦うということは五輪や世界陸上で戦うだけではなかった。世界中には本当に数多くの素晴らしいマラソンがある。他の日本人選手がそうした世界で戦わないのなら自分がそうした世界で先陣を切って戦っていこう」という気持ちが強くなっていきました。

 そうした戦いの中でジョサイア・チュグワネ選手(南アフリカ共和国/96年アトランタ五輪・金メダリスト)やスティーブ・モネゲッティー選手(オーストラリア)、ロバート・ド・キャステラ選手(オーストラリア/83年ヘルシンキ世界陸上・金メダリスト)にビル・ロジャース選手(米国)などのいわゆる「レジェンド」とも数多く現地でお会いしましたし、多くの外国人選手達とも国内外のさまざまな大会で競い合うことで知り合いやライバルになりました。

 

 ですので、私が17年のロンドン世界陸上でマラソンから引退すると思っている方も多いですが、猛暑で戦わなければならない夏の日本代表を狙わないだけであって、「世界との戦い」をやめる訳ではありません。環境の許す限り、体力の続く限り、「世界中の国際マラソン」で世界のライバル達と戦っていきたいと思っています。

 

 

まさに、ぼくの陸上を始めたの頃からの夢も③(3つ目)だった。

 

中学生の頃、海外系の陸上本をこよなく愛し、高知の「くろしお通信」に所属しながらヨーロッパのトラックレースを転戦する大島健太さんと大森輝和さんが眩しかった(まさかぼくが最後のくろしおランナーになるとは)。


そしてぼくも、川内さんと出会うまで③が目標の選手なんか見た事がなかった。


そりゃあ、話が合う人がいないわけだ…

 

川内さんは会うたびに「竹丸さんがブロンズを出せば陸上界はもっと面白くなる!」とアツく煽ってくれる。

 

ブロンズとは国際陸連が定めたロードレース大会の招待選手としての基準タイムの事だ。

・男子選手の場合

ブロンズの大会=2:16:00(ハーフ1:01:00)長野マラソンがこれ

シルバーの大会=2:12:00(ハーフ1:03:00)

ゴールドの大会=2:10:00(ハーフ1:04:00)世界6大マラソンや日本の五輪選考会もこれ

IAAF Label Road Races | iaaf.org

 

早い話が、ゴールドの記録を破れば世界中どの国際マラソンでも招待選手として出場できる可能性があるわけだが、シルバーまたはブロンズでも大きくチャンスは広がる。

 

奇しくも、40年以上破られてない高知県記録(2時間16分33秒)もブロンズに近いタイム。

ひょっとしたら実業団でサブテンを目指しているような選手は”アマチュアに毛が生えた程度だ”と笑うかもしれないけど、五輪や世界選手権マラソンの参加標準記録も上回っているはずだし、世界中どんな国際大会に出場しても恥ずかしくないタイムだと思っている。

 

ぼくにとってはとても高い壁だが、決して不可能だとは思わない。

 

マラソンの高知県記録を更新し、”ブロンズ”を突破して、世界の国際マラソン・ロードレースを転戦してみたい。

 

それがぼくの大きな野望であり、夢だ。

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 ぼくは元々、自分の夢を語るのは好きではなかった。

世間には勇気を挫く人が沢山いた。

理解したようなフリをして、ぼくが自分の意に沿わない行動をとったら急に見下したような態度をとる人も少なくない。

自分の価値観を壊されるのが怖くて1人殻に閉じこもるのは小さい頃から得意だった。

 

でも、最近は夢を語る事で沢山の人から応援してもらい、前に進むパワーが生まれる事も実感している。

さらに、1人よがりだったぼくが自分の夢で沢山の人を巻き込み、ワクワクドキドキを与える事ができるかもしれない。

 

小さなモノサシで異なる価値観をすぐ否定したり、見下したり差別したりするのはぼくが最も嫌う事だし、そういう世の中からは本当に良いものは決しては生まれないと思う。

 

ぼくはこの夢があるから、大した才能も根性も無いけど、妄想するだけで10年も1人で楽しく練習が続ける事ができたし、これからも走るのを決して止めないし飽きないし諦めない。

 

諦めるという選択肢が無いから、思うような結果出なくても競技を続けるための軌道修正をする。

 

環境的に恵まれない地方のランナーも、もちろん楽しみが第一のファンランナーも、まずは大きな夢を持ってほしい。

昔とは違い、今は全国や世界が繋がっている。インターネットの発展はぼくを救ってくれた。これからもっともっと日本の、世界マラソンは楽しくなる。
妄想と思ってた事が、リアルに実現する。

 

走るのが好きでマラソンを始めた人に止める理由は無いはずだ。

…怪我・故障には絶対に気をつけよう。

 

そして、できれば川内さんの言う”3つ目のランナー”がこれからもっと沢山出てきてくれる事を願っている。