まるランニングマガジン

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高知のマラソンランナー・山﨑竹丸が走る事をもっとディープに楽しむ情報を発信していきます

ヘンリク・ゾストの1km変化走[ポーランド記録保持者]

久々のトレーニング事典更新。
今回は今週のびわ湖毎日マラソンに出場するヘンリク・ゾスト選手のトレーニングを紹介します。
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2013年の福岡国際マラソンでご一緒した時の記念撮影。

自己記録は2時間7分37秒のポーランド記録を保持しており、ロンドン五輪でも9位と健闘。
びわ湖、福岡国際で常に上位に入っており、日本のマラソンファンにお馴染みとなった実力者です。





ゾスト選手は元ロシアマラソン記録保持者のレオニード・シュベツォフ氏からメールやスカイプを使っての指導を受けており、マラソン用の定番メニューとしてこの1km変化走が使われています。

ゾスト選手は以前は国内のトップマラソンコーチの指導を受けていましたが、オーバートレーニングによる故障に悩まされていました。

シュベツォフコーチはリラックスや回復を重視し走行距離も抑えめ、このメソッドがピタリとはまり2012年以降の快進撃に繋がります。

・Heniu Szost chciał być leśnikiem

動画の1kmの変化走もあまり無理をせず、マラソンの良いフォームで走り切ることを重視している印象を受けました。

1km変化走のようなメニューは定番というほどではないものの、他国や日本でも見られるメニューです。
以前指導していただいたこともある松浦忠明監督(現トーエネック監督)は、トラック選手のメニューで1km変化走を2:45→3:45/kmといったスピードを重視したタイム設定で行っていました。

スピードとスタミナの両方が鍛えられ、タイム設定によってはマラソン用にもトラック用にも使い勝手の良い練習メニューと言えそうです。

ぼくもシュベツォフコーチのトレーニング理論はかなり参考にしており、この1km変化走もよく行っているのですが、通常のインターバルに慣れていると繋ぎのペースを保つのが結構難しいです。
うまくこなせればとても気持ち良く流れるように走れるので、ぜひチャレンジしてみてください。


初心者にはかなりきついメニューですが、それなりの距離走れるようになってきたランナーなら、走り込みの一部に1kmペースアップしてそこそこのペースで1km繋ぐというのを取り入れるだけでも走力アップに有効です。


・練習メニュー
1km-1km×7(
速い部分はマラソンペースより少し速く、遅い部分はプラス30秒前後)
※前後にウォーミングアップ&クールダウン

・ビギナーアレンジ
ジョグや走り込みに1km変化走を何本か取り入れてみる。



・ゾスト選手の最新情報
ところで紹介したゾスト選手ですが、昨年のパフォーマンスの停滞を理由に再びコーチを変更することを年明けに発表しました。
新コーチは北京世界陸上800m銀メダリストのアダム・クショット選手を指導するズビグエニフ・クルルコーチ。
国外のマラソン特化型のコーチから国内のトップ中距離選手のコーチへというこれまた大きな変化です。

・Jak się trenuje ze Zbigniewem Królem - Henryk Szost

日本では成績不振を”環境のせいにするのはよくないこと”という風潮があるようにも思いますが、海外ではコーチを変えて劇的にパフォーマンスを改善する選手もよく見かけます。

人間の身体は新しい刺激により反応すると言われています。
成績が停滞したり、なんとなく飽きたてきたりした時は、思い切って環境を変えてみたり全く新しい練習パターンを試してみてはどうでしょうか。